占いあれこれ

おお!そうだそうだ、やっぱりそうだ。

西洋占星術で見るのは「構造」のほうなんだ。

 

占星術って命占だもんな。

タロットは卜占。

 

命占は生年月日で見る系の占い、卜占はその場その瞬間のエネルギーを反映させた占いね。

 

生まれてから死ぬまで変わらない「命」のほうを見る命占と、その流れ「運」の現在地を見る卜占。

両方ひっくるめて「運命」。

 

変わらぬ「命」は外枠、運の器。器の形状を四次元(時間経過を含めたカタチ)で見る。

 

西洋占星術は西洋哲学をベースにしているから、精神的な部分、成長とか洗練みたいな側面を中心に見ようとしている気がするな。

 

西洋思想の占術が「花の美」にこだわるとするなら、東洋思想の占術は「果実の美味しさ」の追求かな。

だから東洋の占術はビジネスや環境への働きかけ、具体的な立ち回り方に応用されやすいんじゃなかろーか。

 

 

花の美の構造を描写する命占・西洋占星術と、花のエネルギー現状を見る卜占・タロット。

 

ちなみに「その人の持つ構造」を擬人化ならぬ擬物語化しようってのが私のプロジェクトでございました。

 

タロットが「未来にまつわる問いかけ」に答えてくれるのは、未来に決まった現実が準備されてるわけじゃなくて、今のエネルギー状態が未来に反映されるからです。

 

そのエネルギー(運)を運ぶ個々人の構造は生まれたときから定まってるけど、線路とか箱とかってイメージとはちょっと違ってて。

スポーツのルールとか、言語における文法、みたいな、make senseの条件に近いかな。

具体的にその中でどう動くのか、どんな言葉を発するのかってのは、全くのハナシ。

 

一方で

果実の生育構造を描写する命占・東洋占星術と、果樹園の生態系バランスを見る卜占・易。

 

具体的にどう表面化されるのか、望ましい方向にどう整えていくことがてきるのか、そういう部分に注目したいならやっぱコッチかな?

 

タマシイの成長を、という西の視点に対して、等身大の生活を、って東洋の視点。

厳密にはそんなきちっと別れていないけど、ツールを使い分けたらより細やかに観察できる。

 

構造論として西洋占星術をケンキューするための材料はあらかた揃ったし、東急ハンズに売ってるめちゃめちゃ機能を特化したキッチングッズみたいな部分(小惑星とか感受点とかパーツ、区分方法、別のチャートとか)は敢えて手を出さなくてもいいかな、って思ってる。

 

そろそろ東洋の神秘に進もうかな!

うすっぺらい占術コレクターにはなりたくないけど(笑)

 

西洋占星術を通してあたためてきた違和感も、別の切り口からみるとオモシロイ解が得られるんじゃないかと期待して。

だいたい火星のハナシ

「問い」の前提から捉えなおす視点

風の夜話 第18話 21世紀の人類の最大の課題 「もう一つの生態系」 - YouTube

田坂せんせのトーク

 

「火星移住計画」に先立つ実験、バイオスフィア2の失敗から・・・

(1)生態系を人工的につくりあげて、それをニンゲン様好みにコントロールすることはひじょーにムズカシイ⇒その技術や挑戦を、今いる地球環境に向けたらどう?

(2)環境(外部)の生態系だけじゃなく、心の生態系にも目を向けないとね

そんなおハナシ。

 

⇩田坂せんせのストーリーはすごくまとまってて順序だてて語られてる。本も一歩一歩確認しながら進めてくれてるような展開で、読みやすい。

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概要欄で紹介されていた参考書籍。

あ!河合隼雄せんせだ!

 

「火星移住計画」のくだりで思ったのは、「問い」から見直す視点。

地球がまずいぞ!脱出せねば!火星移住だ!でもどうやって?・・・から導き出される答え。なんにおいても答えの是非に気を取られがちだけど、そもそも最初の「問い」が最重要なの。

 

コーチングとかでよく言われるのは「できない理由を探すんじゃなくて、どうやったらできるか?と問いを立てるんだ」ってことなんだけども。

火星移住なり、お金持ちなり、恋愛や結婚なりのお題があってね、

「どうやったらできるのか?それを叶えるために何が必要なのか?私には何ができるのか?」って問いを立てるのが解決策を見つけるセオリーね。

なんでできないの?という問いの立て方はできない理由探し(達成できない未来の補強)になるだけだから、NGです。

 

問いの立て方はOK、でもちょっと待って。もう一歩下がろう。

その問いを立てるためのお題、そのお題はそもそもどういう経緯で出てきたわけ?

 

火星移住計画は、地球の環境破壊による脱出の必要性。

金持ちになりたいのは、どうして?

結婚、転職、独立したいのは、どうして?

 

占いする人(対処療法的・娯楽的・麻酔的コンテンツじゃないヤツを真剣に提供してる人)はウンウンってイメージできると思う。

質問者さんの「質問」は根本的な問題解決とはとんちんかんな問いがたてられてることがアルアルでしょ?

 

だって、目の前の問題を表面だけ解決しても、根本原因がそのままだったら、手を変え品を変えなんどでも繰り返し同じような「困りごと」が現れるもんでしょ。

困りごとを解決したい人はそのたびに占いをするから依存だのなんだの批判されるんだろけど。

 

解決に向けた「前向きな行動をサポートする」占いが主流になってきたのはいいことだけど、せっかく「占い」なんだから、占いの得意な領域(無意識、見えない世界)もふんだんに活用してほしいなー

 

「毒にも薬にもならないアドバイス」が多いのは、ネット上の発言って気をつかうからなのかな。

 

 

”未来についての悩みは過去の昇華しきれなかった悩み(納得しきれず執着している記憶)の焼き直し”

思い出せる過去はまだ自分の中に溶け込んでないわけ。でも溶け込んでしまってる過去ってのは、自分の一部になっちゃってて、自覚しにくいんだ

 

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 怒り(♂)

⇧の過去記事で、「攻撃性」について出てきたんだけど、これも田坂せんせのハナシをメモしながら思い出してたこと。

 

本来、「自立」はある種の「攻撃性」

個の内部にある世界観を超えて、現実世界に働きかけるってこと。

そこに「自律」がある。

 

太陽の「自覚」の先に、火星の「自律」。

 

っていうのも、私はいちばん深い底の部分、根っこに怒りがあるのかもな、って思ったから。誰かを蔑んだり否定したり妬んだりする怒りじゃなくて、ただただ「疑問」に近い。存在への疑問。

 

だから怒りっぽいかって言うと、そうでもないと思う。いや、どうかな…パフォーマンスで怒ることはある(笑)私は怒ってるんだぞ!(いうこと聞け!)って(笑)

でもそういう表面的な怒りじゃなくて、もっと暗い怒りのほうは、表には出て来ない。むしろひょうひょうとしているかな。軽く、陽気に。

フラワーエッセンスのアグリモニーは「陽気なピエロ」感情に働きかけるっていうけど、これは悩みとか悲しみとか弱みとか、そういう感情を隠してるって表現だった気がする。射手座の花。

私の「怒り」は悩みとか弱味ってのとはエネルギーの方向性が逆な気もするけど。

 

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いや、皮をむいていけば怒りの原動力は恐怖かもしれないから、やっぱりアグリモニーなのか?

 

映画アベンジャーズで出てくる、怒ると最強の怪物ハルクに変身するバナー博士の台詞を思い出した。理性を失って敵も味方も関係なくぐちゃぐちゃに破壊してしまう。

仲間に「どうやって怪物ハルクをコントロールできるようになったんだ?」って聞かれて、博士がこう言った。

 

秘密を教えてあげよう。

私はね・・・常に「怒って」いるんだ

 

怒りを抑えてなかったことにしてるんじゃない。全く逆だ。

自分の身の内に「怒り」がある。それを自分の一部として引き受けてるってことなのかな。

 

火星ICをね、ちょっと思い浮かべたの。

私は牡羊座のMAXフルパワーの度数で火星がICに合。

 

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牡羊座新月だったなそういえば、って思って、チャート見たら合点。色んな人が「スタートダッシュ」として読む牡羊座新月だけど、私はセオリーが当てはまらんな。

個人のネイタルに特徴的な重なりがあるときはそっちが優先テーマになるから、ってことかな。優先というか、自分の世界なんだからそっちこそがメインテーマか。

 

トキ読みのジレンマ~

みんなに当てはまる、は、誰にも当てはまらない(笑)

平均思考のワナ⇩

私たちはとんでもなく間違った判断基準を持っている?かもしれない - ことばのおもしろさ研究所

 

「象意」を具体物に結び付けることで発生するエラーの一例⇩

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⇩火星ネタで割と新しい過去記事

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 ちょっと社会的なハナシ

田坂せんせの動画と、もうひとつおもしろかった動画。これも火星ネタだな。


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真実(ファクト)を見ることで、不安を消そう。

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ちょうど読み終えた、2冊のうちひとつ。

「ま、人それぞれだからね…」と言ってその先に踏み込まない人たち。その封じ込められた失った不満とか小さな違和感が、「気の合う人たちで固まって(異質な)他者をアッチ側認定する」人たちの背景にある。

 

あ~、あの「同じ意見」を持ってる人を見つけた時の前のめりな喰いつき方って、そういうことか、って合点した。一歩間違えると・・・

 

アイツらとワタシたち。アイツらは間違ってる。

ワタシたちは正しい。アイツらは敵。

アイツらとは分かり合えない。

ワタシたちは救われるけどアイツらはお陀仏。ぶつぶつ…

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世界が二極化してるんじゃなくて、あなた(の思考)が二極化してるの。私だってするし、誰だってするよ。あえてそうやって大きく捉える視点もダイジ。でもそこから出られなくなると、大いに困る。困るぞ。

 

こわいのは、自分側VS相手側に分けて相手を「許せなく」なること。

ゆるすってのは、聴(ゆる)すってこと。

ゆるせないと、相手のこと(声)が聴こえなくなってしまうし、溝エリアからの声なんて存在すら気付けない。

 

「許すことは、囚人を自由にすることだ」と、神学者のルイス・B・スメデスは書いている。「そして、その囚人が自分だったことに気づくことだ」

Humankind 希望の歴史 下 人類が善き未来をつくるための18章 (文春e-book)

 

「聴く」練習って、ほんとダイジだと思う。

 

 

そして『人それぞれがさみしい』ともう一冊。 

「差別」ってコトバは強めに聞こえるかもしれないけど、「人それぞれ」と併せて読むとぐっと深まる内容。

原題は『善良な差別主義者』。私は絶対にちがう、と思っている人こそ、読んで気付くポイントが多いんでなかろうか。「差別」だなんて、フツーの社会でフツーに生活しているワレワレには縁のなさそうなトピックだと思うかもしれないけど、色々ひっくりかえしてくれてめちゃくちゃおもしろかった。

 

まさに「盲点をつく」ような内容だった!!

 

 お空の星のハナシ!

待ってました、天文漫画!地動説ぅぅーーー

出たよー最新刊!!あの、おっさんたちの顔がいっしょで「このおっさん誰なん」感はあちこちでつきまとうんだけども(ヒントのように回想シーンがたびたび出るけど、それでも「誰やっけ」ってなる・笑)

 

今回のテーマは

「歴史」「善と悪」

おおおーーー、まさにだね。「権威の中で生じる思考停止」についても、ふれておりました。

 

そしてエアレンデル(明けの明星)サンライズ・アーク(日出処の弧)

natgeo.nikkeibp.co.jp

 

サンライズアークで思い浮かべた、日出処・・・これも火星ネタだった!!

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エアレンデルは、宇宙の始まりに近い星。

 生まれて間もない頃の宇宙は、ほとんど暗黒の世界だった。恒星も銀河もなく、ゆっくりと冷えてゆく水素ガスの茫漠たる海が広がっているだけだった。

 そんな状態が5億年ほど続いた頃、光が射しはじめた。

史上最も遠い星を観測、129億光年先、桁違いの「エアレンデル」 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

 

古事記』でいう、「浮かべる油のごとくして、くらげなす漂える時」のことですな!!

 

そういえば、これ・・・

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本文ややこいし、「低俗な原住民ども」みたいな見下し表現が鼻につくから辞めようかなって思ってる!!(笑)

 

あ、まだまだあるよコンステレーション

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こないだの参加者さん(ヘンタイ認定)からおもしろいネタをいろいろもらってね♡♡そのときに「宇宙創成も3柱の神様だったよね」ってちらっと書いてたんどす。

うはは、スレスレをフックしてる感じ( ´∀` )

 

「糸」というモチーフと「時間」のこと、これからその伏線回収していきますぞ!いや、伏線は自発的にするもんじゃなく、向こうからやってくるもんだな!

時間が、向こう側から流れ込んでくるものであるように。

 

熱帯の風も、どこからともなく吹き付けてくる☆彡

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あ、怒りと創造性について名越センセが話してる動画あったぞ!!

 

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過去記事から、またあちこちに。。。

まるでもつれる糸のようだ。

4月から春休みだから

こないだの読書会でいただいた感想を、一部ブログでもシェアさせていただきやす( *´艸`)嬉しいな♡

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今日は、第三部
ありがとうございました!
おもしろいテーマがどんどん花咲いて🌸
エンディングまで行ったけど、まだ何周も遊べそうなRPGのようですね、星の読書会!

(中略)

いや〜この読書会に参加できて、めちゃくちゃしあわせです(幸せ)
また、何かの機会に参加させてくださいね(moon grin)
参加者の皆さんの活動も紹介して下さり、ありがとうございます!皆さん、それぞれ魅力的な方々ですね❤️

 

今日も楽しい時間をありがとうございました😊✨
(中略)

異次元空間でのおしゃべりは
そこはかとなくシンクロして
それぞれがお宝を持ち帰れて
いいですね😆✨

 

4月は春休み!息子が無事に通学スタートできるまで、しばらくブログはお休み!

 

「しくみ」がわかれば、後は何事も「数ある例のうちのひとつ」でしかないでしょう!!

風水は、その根っこにある東洋思想(道教老子&荘子がオモシロイんだってはなし!


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そうそう、そう~!!

エネルギーを自然に流すための「構造(しくみ)論」なんだよね!

西洋占星術だって、構造論から始まってると思うんだけどなぁ。

 

風水の話は、ケシーさんのはなしがオモシロイ♡♡


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この動画で言ってるのは・・・

引き寄せうんぬんの根本にある「しくみ」は

自分が評価している自分が未来に現れるってこと。

 

無意識の自己評価ね。

お金持ちになりたい!→お金持ちになりたいと思っている自分が未来に現れる

幸せになりたい!→幸せになりたいと思っている自分が未来に現れる

自分は正しい→自分が正しいという証明するために正しくない人が現れる

 

これですな!!

「自分には問題や欠損があって、そこをどうにか外部から補修せねばならぬ」とか「相手には問題や欠損があって、そこをどうにか私が補修してあげねばならぬ」ってエネルギーで人(や世界)と接すると、それを証明する現実しか見えなくなる

 

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自分の望む世界を手に入れようとするときにまずしないといけないのは、「何もしなくても叶う!」って状態に持っていく必要がある、とケシーさんは説明してる。この「何もしなくても叶う!」って状態を作るのがエネルギー、いわゆる「元気」。

 

ハイテンションな「元気」じゃなくて、確実に自分がここにあるという信頼と確信がある状態

 

そうそう、「ポジティブであれ」で勘違いされる典型的なイメージが、ハイテンションで陽気なパリピだったり、悪いところを見ないように抑圧するポジティブシンキング(笑)

 

自分を信じて、世界を信じている状態《全託の祈り》的な姿勢が、開運、才能開花(望む未来が勝手に叶う状態)につながるのもこの構造で説明できるね。

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癒しってのは、ふにゃ~ってなることじゃなくて、チカラを手に入れることだから。勇気と自信に近いかも。静かな確信、みたいな大きな安心感が「癒し」。

折りたたまれた時間のひだを - STAR SHIP☆星読み航海図

 

ケシーさんがその感覚をえる手っ取り早い方法の一例に植物のふれあいを挙げてるけど、夢中になれることで感じられるだろうし、「つながり」を感じる場だってイケてると思う。

 

この「元気」とか「エネルギー」を、私は生命力って言ってみたんだけど。

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ケシーさんの扱う易にしても、タロットにしても、「現状エネルギーをそこに”映す”ことでその先に反射される未来を読む」アイテムなのよね!

だからよく「決まった未来のことを言ってるんじゃなくて、自分で選べるんだよ」ってわざわざ注釈されてるんだと思うけど、そりゃそうだ。

それは未来形になってはいるけど、「今」を映し出してるわけなんだから。

 

 

さてさて、自分が評価している自分自身・・・特に重要な「無意識の自己評価」部分って、自分じゃ気付きにくいもんなのよ!

だからタロット、使い方によっちゃ占星術バロメーターに点検するのは面白いと思うよ。

 

pointed-socks-bbb.notion.site

これも、そういう観点のプロジェクト。

※4月は募集停止しておりますーーー

 

その時、その時のエネルギー状態で、どんな世界が見えるのか?この先の未来にどう「こだま」するのか?その状態をいい方に動かすのはまぁ、そうなんだけど、でも無理くり否定して捻じ曲げるってのも乱暴かも。

その時その時のエネルギー状態に応じたふさわしい動きをとる。それが東洋哲学の行動論でもある。

 

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⇧「自分には責任がある」ってのは、「自分にはチカラがある」って意味だから。誰が悪いんだ!!オマエだ!ワタシだ!っていう意味じゃないよ。

ここで言う「自分には責任がある」ってのは、「確実に自分がここにあるという信頼と確信」自分が未来を創造できるっていう「勇気と自信を持つ」ってことなの。

 

 

風水にしても占星術にしてもタロットにしても、「構造」に目を向けるってオモシロイと思うんだ~~~~~。

構造を捉えるってのは、次元を上げるってことよ。

 

 

占星術にしてもスピリチュアルにしても、具体的な性格だとか、今月の運だとか、そういうのはそんなに興味ないの私は。構造が、おもしろいの。そんなウケの悪い観点の、マニアックな嗜好のブログ(笑)

 

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折りたたまれた時間のひだを

モモッ!!

第三部、最終章の読書会、最後までモモしろかったッ!です!!

 

今回はあえて「反対の視点」を何度も投げかけて波紋を楽しんでたワタシ( ´艸`) モモの世界観やエンデの価値観に反対ってわけじゃないんですが(むしろ大好き!!)…

 

「わかるわかるー!!激しく同意!!」と同じ主張だけ持ち寄って補強しあうだけじゃなくて、「全然わからない」視点を混ぜてみたほうが、自分は何に共感して、何に違和感を感じるのか、よりクッキリするんじゃないかな?という実験でした。

 

そんなイヤラシイ主催者でしたが(笑)

参加者みなさんのひとりひとりの世界観、経験談、言葉が全部ステキで、おもしろくて、モモしろかったです♡♡

 

幼児化していく精神性

会の中で触れた動画はコチラ!

その時代その時代で話題になった漫画やアニメ等大衆娯楽のコンテンツを通して「日本人の精神性の幼児化(そしてまた大人になろうとしている)」って流れを紹介してます。

 


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⇩だいたいこんな感じ

0:45 今の社会情勢(戦争)について(2022年3月)

3:20 ウイルスにまつわるはなし

6:30 『進撃の巨人』は80年代半ば以降生まれの本音

・彼らの混乱、メッセージを追体験する覚悟ができない大人には辛いストーリー

・『進撃の巨人』は壁の中でどんどんバカになってった国民に対して「お前ら目覚めろよ」ってハナシ=戦後どんどんバカになっていった日本人(壁…アメリカ)

・壁の中にあふれる「大人なのに子ども」精神性の人

・『進撃』世代以降いきなり「大人」になる

9:50 若者の主張はコンテンツの中に現れる

 

戦後すぐの若者:完全な大人(手塚治虫水木しげる赤塚不二夫

ヒューマニズム、人間らしく生きたい、人道主義反戦思想

・ロマンやユーモア、冒険を求める

・背後にはリアルな悲しみ(戦争体験)

・残酷を知っている人の残酷=ドライ

※本当の残酷さを知らないと不安=不安をリアルと思い込むウェットな残酷描写

 

戦争を知らない団塊世代:大学生(ベルバラ、デビルマン仮面ライダー

・反社会階級、反差別、反物質主義

・上の世代の厳しさへの反発

アウトサイダー系(世の中の発展からはみ出た者=かっこいい)

・次第にわざと子どもっぽく振る舞う傾向(ピンクレディー

 

80年代オタク文化の先駆け:高校生(うる星やつら鳥山明

・重い団塊世代への反動、もっと軽く!

・難しいこと考えても何も変えられないんだから

・自分の回りの世界の再発見、日常の美しさに目を向けよう

 

バブル崩壊世代:中学生(スラムダンクキャプテン翼セーラームーン

・夢の世界、ここではないどこか、現実の否定

・自意識MAX(天才、無敵、最強)

・非現実、バーチャル(異世界)への逃避感覚(ポケモン

 

00年代:小学生(モモ)

・純心無垢が最強、子供らしさの賞賛

・それまでは「あえて子どもっぽさ」を表現していたのが、ここから「難しいことはムリ~」分かりやすさを求める幼稚さ(反知性)の流れ

・本格的にアホになっていく日本人が表面化

・社会的意識よりも分かりやすさ

・主に麻酔系コンテンツ(わかっちゃいるけど現実は見れないよ)

パリピは虚構(外の世界を見ないから自分の世界の中でキラキラできるオレたち)

・この世は天国だと思い込みたい、誰かがそう言ってくれれば従う集団催眠

・いじめや自殺等社会の苦しみが背景に

・滅んでいくものへの美意識

・「他者」を考える余裕がない状態

・キミとボクだけの世界観、エゴイズム(キミの名は)

震災前後の時期から、流れが変わる

・0年代後半産まれの作家(例『進撃の巨人』)→子ども化の流れが止まった

・何が問題か?を考え始める

 

 

今回読書会で「ヤンキーブーム」とか「手塚ヨットスクール」のハナシも挙がってたけど、こういう時代の流れというか、全体の背景を照らし合わせるとまた面白いんじゃないかな( ´艸`)

 

『モモ』が話題になった時代、そして作家ミヒャエルエンデの生まれ育った背景とかね。もちろん正解は無い。私は分析したいわけじゃなくて、いろんな視点でみえる違う景色をシンプルに楽しみたいだけ。

あ、こんな見方もできるねー!おもしろいねー!って。

 

それは「あそび」?「あそび」じゃない?

灰色の男たちが子どもをモモから切り離すためにとった手段が「おとなたち」。つまり、教育!将来の人的資源のために「ムダ」な時間ではなく、才能を伸ばす役立つ「あそび」を提供すべき。遊び方もその結果も、大人の決めた遊び。

 

それは本当に「遊び」なんだろうか?

『モモ』のストーリーはそういう問題提起がベースにある。

 

それで、「じゃあどういう活動なら”あそび”といえるのか?」って質問。

誰かに決められて、やらされてることは「あそび」じゃないんじゃないか?

実験的な感覚、自分で決めて取り組めるなら「あそび」かな?

自分からやりたいって思ってやることだったら「あそび」?

夢中になること、楽しめることが「あそび」?

じゃあゲームとかは楽しんでても「あそび」じゃないのか?

例えばスポーツみたいに、その過程で苦労したり、キツイと思えることは「あそび」じゃない?

 

この問いに正解はないし、優れてる考えも、劣ってる考えもない。って私は思うのね。だからモモの前提にある「考え」も、(私もエンデの価値観や考え方が好きだし、賛成するけど)それが「優れている(よりよい)」とは決めつけたくないって思ってる。

行動指針として採用はするけど、これだけが絶対的な正解とは思ってない。

私個人はね。

この考え方もまた、こんな考え方がヨイからみんなそうしよう!とも思ってないわけで、これがヨイとは言い切れないにしても、私はこの生き方を採用する、ってだけ。

 

ここいらは誤解されやすい。伝えるのがムズカシイんだけども(;^_^A

だからこそ、イイ!と思ってる人もソウジャナイ!って思ってる人の声も聴きたいなぁって思う。

 

例えば子どものピュアさが「善(光)」で、商業主義は「悪(闇)」だ、と単純化してしまうと・・・見落としてしまうことも多いかもしれないって、それは気をつけようと思うの。

 

ハナシを「むずかしく」したい、とは全然思ってなくて!!!それは単純に私の理解力と表現力の拙さだから。。。ただ、0か、1かってデジタルな思考では「無いこと」にされている0と1の間の存在を、「仮にないこと」として扱うのと、「本当に存在に気付いていない」のは全くハナシが違うから。

 

現実ほとんどの部分を占めてるのは、白でも黒でもない、グレーゾーンだってこと。

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不完全なニンゲンを、不完全なままに「愛」でつつむ愛しのヘンタイ姉姉も「グレー」で表現してたなぁ♡♡

自然界の完璧な周波数の、
オクターブが変わる境目の…グレーな所はきっと、
不完全な私達人間なんだろう。

 

それがピッタリと合わさって…
完全な物になっているのかもしれない。

 

割り切れない物が混ざって合わさる。
だとしたら本当に世界は完璧だ。

 

世界は完璧なトウモロコシ(笑)

ameblo.jp

トウモロコシの絵がツボ(笑)Tシャツのデザインにしたい(笑)

 

 

ちなみに私にとって「あそび」って生き方そのものに関わる重要テーマなのです。

私は、遊ぶひと

ホモ・サピエンス考えるヒト)に対して、ホモ・ルーデンス(遊ぶヒト)

 

語学も、占星術も、幼児教育も、読書も、ワークショップやイベントも、起きて寝て食って生きているこの私の人生は、遊びのためにある。

 

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「あそび」ってなんぞや、をけんきゅーしたホイジンガ「あそび」こそが人間らしさ(文化)に欠かせない役割を持ってるんだ、という視点で「あそび」をこう定義する。

 

▶ 手段ではなく目的

遊びは何かメリットを求めた手段ではなく、それ自体が目的で、遊ぶために遊ぶから遊びなんだってこと。

▶ 始めるのも終わるのも本人の意志(自発性)

誰かに強制されるものじゃなく、やりたいと思うからやって、やめたいと思うときにやめる自由がある。

▶ 時間と空間から切り離されている(非現実性)

遊びの世界ってのは、ある意味パラレルワールド

▶ 結果が決まっていない(不確実性)

予定調和的な結果に向かうだけだったら、遊びじゃない。

▶ ルールがある(構造がある、制限の中での自由)

遊びは自由を楽しむのと同時に、ルール(制限)を楽しむこと。

 

今回読書会で挙げられた「あそび」の考察も、ひとつめとふたつめの項目に当てはまるよね!

 

ちなみに、あえて『モモ』的世界に波紋投げかけるような質問してましたけど、私自身は効率も生産性も称賛も肩書も無縁な生き方を採用しています。

 

物語の語り手、創作者としてのジジの気持ちはとっても共感できるけど、私はジロラモにはなれないかな(笑)売れっ子願望もないし、そもそもウケるコンテンツを提供しようと思ってたらこんな内容のブログなんて書いてないでしょ(笑)

 

お、ここでハンバートハンバート!!!

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昨日書いた記事からのリンクですな。

 

もちろんできる限りの努力はするけど、カンペキにわかってもらうことはデキナイ、と諦めないと。あきらめるって言うと、放り出すみたいだけど、それともちょっと違う。

 

それも含めて「余白」に組み込む度量さ。

 

私も、贈り手であると同時に、聴き手でありたい。

すべてを「聴(ゆる)す」コトバの使い手になりたい。

「全託の祈り」手でありたい。

(中略)

「全託の祈り」を生きたいなぁ。

祈りを生きる、なんて言うと聖職者のようなイメージがあるかもしれないけど、まるで逆だで。 最近言ってる、「非生産的な活動に全力を注ぐ人生にする」ってのはまさにそれだと思うんだ。

 

余白という「あそび」、ブレーキの「あそび」とかって言い方するあれ。それってグレーゾーンってことでもあるじゃん。あ、灰色の男たちを「推し」てるわけじゃないよ、全然違うよ!(;^_^A

でもあの登場人物を含めての『モモ』じゃん。

一切登場しなければ、なにも展開しなければ、それは『モモ』じゃない。あれも物語の一部、内部の存在だよね。

 

 これまでとは全く違うけど、何も変わっていない

東洋の思想は「赤子と老人」が対照的な存在の象徴で出るんだけど、「何も持ってない無垢な状態」って意味では同じ存在。外は全く違うけど、中身は同じ。

でも、同じ状態だけど、最初の「無垢」と最後の「無垢」は全く別物

 

まさに、禅問答だな(笑)

 

「無垢」なベイビーからいろんな経験を経て無垢さを失う。大人になる。

で、手に入れたものや価値観を手放す。リセットする。

根本的な大切なもの、変わらないものに気付く。(悟り)

その、全てをリセットして戻った先の「無垢」さってのは

最初の「無垢」さよりももっと深いナニカがあるんじゃない?

 

0→1→0

この0と1の間にある矢印(→)の深み、質が、最初の「0」と最後の「0」の違いを生む。ほら、0でも1でもないグレーな「あそび」の部分!!そういうことじゃないかなー

 

 未来決定論じゃないけれど

だから、最終的に「手放す」とわかっているから「手に入れる」ことが不要だったり悪いことかって言うと、そうじゃないでしょ?ってのが言いたかったの。

 

ああ、そうだ!

先日お届けした【宇宙からのギフトを読み解くプロジェクト】もこのエネルギーの一見矛盾した動きの「必要性・意味」を描いてるものだったな!!!

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水力発電で、高いところからドバーッて落とす落差=エネルギーで発電するように。落差ってのは、エネルギーに変換できる。だから大成功×大失敗の人生経験がある人って、すごいエネルギーを持ってるのかな(笑)

そのエネルギーを何に変換するのかってので具体的な「結末」は変わるんだろうけど。

 

その、未来が分かっていたとしてもそのプロセスを実行することに意味はあるのか?って例に挙げたハナシはこの映画。

未来とか運命決定論に当てはめると、話はつまらないんだけど・・・

私が「未来」をどう捉えてるのかってのは、ここで書くと終われなくなるからまた別の記事で書くとして…( ´∀` )

 

例えばいつか「死ぬ」、このことは決まってる。肉体的な意味でね。

だからといって、「生きる」ことがムダかっていうと、そうじゃないでしょ。そこに意味を見出そうとしてみんながんばったり、苦労したり、探し求めたりなんだりしてるわけで。

 

「いつかはリセットするんだから」とシニカルに生きるんじゃなくて、全てをリセットした時に残るナニカ(変化)のために、今やるべきこと、今の選択を精一杯する。時間を注ぐ

 

それはどこかで「失敗」するかもしれない。

「間違っている」かもしれない。

だから現時点での自分の選択を正解と「仮定」するしかない。

 

仮定でいいから、その仮定を実験してみよう。

「あそびって、実験的な感覚」って読書会で出てたけど、そうそうそんな感じ。だから私は人生を遊び、永遠の実験だと思って仮定ケンショーにいそしんでおりますぞ。

 

 行きつ戻りつを繰り返して変化していく時間の流れ

最初に紹介したYoutubeのコンテンツの例でも、前の世代を否定して(反動で)新しい価値観が続くってハナシだったよね。反動の繰り返し、振り子みたい。

ちなみに占星術の12サインの流れも、前のサインの否定(反動)的性質として次のサインが続いていきますからね。宇宙の自然な流れなのかもね。

行きつ戻りつと言えど、最初の0と最後の0は別物だよ、ってこと。

 

今回はほんの一瞬だけだったけど、「夢」と「無意識」のハナシをちょっと書き加えておく。河合隼雄センセ、それからユングの見つけた集合意識。これは夢に深く結びついているゾって・・・このあたり、BOOK CAFEそらふねで取り上げておりましたが!

 

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特に「昔話」ね。

昔話って、本当はすごく理不尽で残酷なの。最近はそれを「教育のために」書き換えられてることが多いんだけど・・・

集合意識、心理学の巨匠たちに言わせれば、それは「あちゃーー」なおせっかいなのかもしれない。

 

モラルとか教訓、教育に良きことってのは、時代によって変わる表面的なもの。善悪の価値観、優劣や美醜、そういったものはその時その時で変わる。だから昔話、神話、といった古いお話はそういう教訓のために残るわけじゃない。

その時代時代で好きに解釈されて教訓話として扱われるってことはあるだろうけど。

 

んで、その教訓だとか「こうあるべし」みたいな部分は「意識」の領域に、そうでない部分は「無意識」の領域に沈む。

意識から切り離された無意識、抑圧された心の側面、「あるのに”ない”とみなされる」見えない世界の話を継承するのが、昔話や神話が担っている働きなんだよ、って、そんなハナシしてなかったっけ。

 

残酷で理不尽で、今の価値観だったら悪いと思われる奴(三年寝太郎とかさ)が成功したりする昔話。なんにも悪くないのに、惨い目に合う主人公もたくさんいる。

それはそれで、伝えられる意味があるのかもしれない。

 

 

でも「残酷なもの、醜い世界は見せたくない、聴かせたくない、与えたくない」って親心もわかるよ(-_-;)でもこれも、バイキン排除して無菌状態でいたがる嗜好に似てるな~っとも思う。

 

 怖い夢、残酷な物語

そうそう、モモは悪夢をみる。

その夢は不安の極限を象徴したような、ナイトメア!

でも、その夢から覚めたあと、モモは「勇気と自信」を手に入れた

 

陰極まって陽に転じたのか?

これは「夢」や昔話のもつ役割、無意識の働きじゃないかな!!って思ったの。意識したくないこと、避けたいこと、不安や恐怖、抑圧・・・そういったものが放り込まれる無意識の世界。

それを敢えて無意識の世界(夢や物語)で再生することで、「自分の中に取り込んでチカラの糧にする」というか、その次に進むエネルギーになるってことを描いているじゃないかな?!

 

精神分析家でそういうはなししてる人、いたよね?誰だっけ?河合隼雄せんせ?ラカン

 

赤ちゃんがいないいないばあとかかくれんぼで喜ぶのは、わざと潜在的な恐怖を再現している。それは不安を克服するための行為なんだ、ってハナシ。それに似てるのかなぁ。夢で不安を再現するのって。

 

再現による「癒し」だね。

癒しってのは、ふにゃ~ってなることじゃなくて、チカラを手に入れることだから。勇気と自信に近いかも。静かな確信、みたいな大きな安心感が「癒し」。

 

物語をなぞることによる「癒し」を、儀式的に行うのが「鎮魂」ってやつ。

 

思い出されて、存在を確認されること。声を聴いてもらう、受け入れてもらえること。そこで起こる「癒し」のチカラは凄まじい。

 

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私のブログも、行きつ戻りつ・・・でも二度と同じところには戻れない(笑)

 

 おりたたまれた時間の玉手箱

日本の古い物語で出てくる「折りたたまれた時間」って感覚もすごく面白いなって思うの。布みたいに、折りたたまれてて、その内側にある部分は開かないとわからない。一瞬の中に畳みこまれた時間が無数にある。

 

玉手箱の結末でおなじみ、浦島太郎はいろんなバージョンがあるけど、そのなかで玉手箱を「くしきたまのはこ」って言ってるやつがあるんだってね。

 

くし=奇し(不思議な)き玉(お宝)の箱。マジカル・トレジャーボックス。

そこには畳まれた時間が入ってて、開けた太郎は時間のひだをすべて覗ける存在=不老不死になった・・・って結末のもあるんだ。

 

『モモ』は進めるか止めるかしか時間の選択肢がなかった※けど、日本の昔話は「糸を繰る」ことで時間を逆流させる話があったよ。糸は布を編む、編んだ布が時間、そう考えると面白いね!!

※〈さかさま小路〉は逆戻しのようで、そうじゃない。時間が相殺されてる場所?

 

真麻苧(まをそ)の糸を繰り返し

真麻苧(まをそ)の糸を繰り返し

昔を今になさばや

糸巻き過去を繰り戻す。「織物」と「時間」って、昔から結びつけられてたお決まりモチーフなんだよね。『君の名を』の時間のイメージってここからきてるのかな?

 

 縦横無尽にはしる糸!

読書会最終回・・・今回のレポ記事はすごいボリュームになってしまった。「遊び」「時間」「無意識」どれも私の熱く語りたくなるトピックなんだな、と( ´艸`)

こんなの読んでもオモシロクねーよ!!なげーよ!!わかりにくい(むずかしー)よ!!という声も聞こえるんだけども、やっぱり私はこうしてコトバをこねくりまわす時間が好きなんだな、と再確認できた一日でした♡

 

読書会はじまる前に、別のブログで「こんなのおもしろくないとおもうけど」って前置きしつつ書いた記事に「あなたにとっては日常でも、私にとっては珍しくておもしろい」ってコメントもらえてね!それでひじょーにビックリして、嬉しかったの。

 

PODCASTも、そういう「何の役にも立たない」オモシロサを楽しむ場のひとつにできたらいいな~、なんて思いつつ、なかなかに手こずっております(笑)

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ぷひゅーーーー!!

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今日もカードはキレッキレのメッセージを運んでくれた✨

『宇宙の始まり』を読もうか

青空文庫で面白そうなタイトル見つけたよ!

www.aozora.gr.jp

 

人々が宇宙をどう見てきたか、その変遷をたどるごつい本。

おもしろそうだよね!!!

でもあまりのボリュームに、ひとりで読み通せる気がしないの(笑)

 

それで思いついたんだけど、面白そうな章をピックアップして「読書実況」してみようかなって。朗読ってほどきれいなもんじゃないけど、読み上げて、ツッコミあればいれながら、一緒に本を読んでる気分を誰かと楽しんでみたいなって!

 

忙しいけど、この本おもしろそう!!って「食の好み」が合う人は、隙間時間に聞き流して耳読書にしてもらえると嬉しい。

 

anchor.fm

 

昨日のブログの内容で、音声の練習したよ!

落ち着きのなさは初々しさと、大目にみてほしい(笑)

 

『宇宙の始まり』

スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius
寺田寅彦

 

もくじ

Ⅰ宇宙の生成に関する自然民の伝説

最低度の自然民には宇宙成立に関する伝説がない/原始物質は通例宇宙創造者より前からあると考えられた/多くの場合に水が原始物質と考えられた/インドの創造神話/渾沌/卵の神話フィンランドの創造伝説/洪水伝説/創造期と破壊期/アメリカの創造伝説/オーストラリアの創造神話/科学の先駆者としての神話/伝説中の外国的分子

Ⅱ古代文化的国民の宇宙創造に関する諸伝説
カルデア人の創造伝説その暦と占星術ユダヤ人の創造説話、天と地に対する彼らの考え/エジプト人の観念/ヘシオドによるギリシア人の開闢論と、オヴィドのメタモルフォセスによるローマ人の開闢論

Ⅲ最も美しきまた最も深き考察より成れる天地創造の諸伝説
アメンホテプ王第四世/太陽礼拝/ツァラトゥストラの考え方/ペルシア宗派のいろいろな見方/宇宙進化の周期に関するインド人の考え/「虚無」からの創造スカンジナビアの創造に関する詩

Ⅳ最古の天文観測
時間算定の実用価値/時の計測器としての太陰/時間計測の目的に他の天体使用/長い時間の諸周期/カルデア人の観測と測定/エジプト暦/エジプト天文学者の地位/ピラミッドの計量/支那人の宇宙観道教列子の見方/孔子の教え

ギリシアの哲学者と中世におけるその後継者
泰西の科学は特権僧侶階級の私有物/ギリシアの自然哲学者たち/タレース、アナキシメネス、アナキシマンドロス、ピタゴラス派/ヘラクリトス、エムペドクレス、アナキサゴラス、デモクリトス/自然科学に対するアテン人の嫌忌/プラトンアリストテレス、ヒケタス、アルキメデスアレキサンドリア学派/ユードキソス、エラトステネス、アリスタルコス、ヒッパルコス、ポセイドニオス/プトレマイオス/ローマ人/ルクレチウス/アラビア人の科学上の位置/科学に対する東洋人の冷淡/アルハーゼンの言明

Ⅵ新時代の曙光。生物を宿す世界の多様性…
ラバヌス・マウルス/ロージャー・ベーコン/ニコラウス・クサヌス/レオナルド・ダ・ヴィンチコペルニクス/ジョルダノ・ブルノ/ティコ・ブラーヘ/占星術ケプラーガリレオ天文学に望遠鏡の導入/教会の迫害/デカルトの宇宙開闢論/渦動説/遊星の形成/地球の進化に関するライブニッツとステノ/デカルト及びニュートンに対するスウェデンボルグの地位/銀河の問題/他の世界の可住性に関する諸説/ピタゴラス、ブルノ/スウェデンボルグとカントの空想

ニュートンからラプラスまで。太陽系の力学とその創造に関する学説
ニュートンの重力の法則/彗星の行動/天体運動の起源に関するニュートンの意見に対しライブニッツの抗議/ビュッフォンの衝突説/冷却に関する彼の実験/ラプラスの批評/カントの宇宙開闢論/その弱点/土星環形成に関するカントの説/「地球環」の空想/銀河の問題についてカント及びライト/太陽の最期に関するカントの説/カントとラプラスとの宇宙開闢論の差異/ノルデンスキェルドとロッキャー並びにG・H・ダーウィンの微塵説/ラプラスの宇宙系/それに関する批評/星雲に関するハーシェルの研究/太陽系の安定度についてラプラス及びラグランジュ

天文学上におけるその後の重要なる諸発見。恒星の世界
恒星の固有運動/ハレー、ブラドリー、ハーシェルの研究/カプタインの仕事/恒星の視差/ベッセル/分光器による恒星速度の測定/太陽と他の太陽または恒星星雲との衝突/星団及び星雲の銀河に対する関係/天体の成分と我々の太陽の成分との合致/マクスウェルの説/輻射圧の意義/隕石/彗星/スキアパレリの仕事/ステファン及びウィーンの輻射の法則/雰囲気の意義/地球並びに太陽系中諸体の比重/光の速度/小遊星/二重星/シーの仕事/恒星の大きさ/恒星の流れ/恒星光度に関するカプタインの推算/二重星の離心的軌道/その説明/恒星の温度/太陽系における潮汐の作用/G・H・ダーウィンの研究/遊星の回転方向/ピッケリングの説/天体に関する我々の観念の正しさの蓋然性

Ⅸ宇宙開闢説におけるエネルギー観念の導入
太陽並びに恒星の輻射の原因に関する古代の諸説/マイヤー及びヘルムホルツの考え/リッターの研究/ガス状天体の温度/雰囲気の高さ/太陽の温度/エネルギー源としての太陽の収縮/天体がその雰囲気中のガスを保留し得る能力/ストーネー及びブライアンの仕事/天体間の衝突の結果に関するリッターの説/銀河の問題/星雲/恒星の進化期/太陽の消燼とその輻射の復活に関するカントの考え/デュ・プレルの叙述

Ⅹ開闢論における無限の観念
空間は無限で時は永久である/空間の無限性に関してリーマン及びヘルムホルツ/恒星の数は無限か/暗黒な天体や星雲が天空一面に輝くことを阻止する/物質の不滅スピノザ及びスペンサーの説/ランドルトの実験/エネルギーの不滅/器械的熱学理論/この説の創設者等の説は哲学的基礎の上に立つものである/「熱的死」に関するクラウジウスの考え/死んだ太陽の覚醒に関するカント及びクロルの説/ハーバート・スペンサーの説/化学作用の意義、太陽内部の放射性物質と爆発性物質/天体内のヘリウム/地球の年齢/クラウジウスの説における誤謬/クラウジウスの学説に代わるもの/時間概念の進化/地球上に生命の成立/原始生成か、外からの移住か/難点[#「難点」は底本では「離点」]/この問題に対する哲学者の態度/キューヴィエーの大変動説/これに関するフレッヒの意見/生物雑種の生成に関するロェブの研究/生命の消失に及ぼす温度の影響に関する新研究/原始生成説と萌芽汎在説との融和の可能性/無限の概念に関する哲学上並びに科学上の原理の比較/観念の自然淘汰

※青地はPODCASTで読んでみたら面白いかなーって項目

 

どうだろう?

この章おもしろそう!気になる!ってのあったら教えてほしい♡

 

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まっくらやみのにらめっこ

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(この記事の続きに書いてた内容、あんまりに長く続きそうだから別記事に分けた!)

 

そういえば!!ハンバートハンバートのアルバム『まっくらやみのにらめっこ』ってのがあったな!って思って。

収録曲

1.バビロン
2.枯れ枝
3.大宴会
4.荒神さま
5.国語
6.遊びの国
7.透明人間
8.街の灯
9.静かな家
10.白夜
11.おいらの船
12.はつ恋

 


www.youtube.com

 

バビロンといえばバベルの塔だよな・・・と思って久々にきいて、胸をえぐられた。笑

ことばあそび、ことばさがし。

ここで出てくる「ぼく」と「わたし」は・・・ああ、アンサーソングか!とニヤニヤしてしまう。くりかえす、それだけ!この世界のすべては伏線、歌合戦!もうこのコトバ聞き飽きた?

 

荒神さまも、見えないところから聞こえてくる「声」の歌。ごくつぶし、ってわたしのことやん( ´艸`) 自分のきかないようにしていた声ともとれる。心のどっかで思っていた後ろめたさ、みたいなものは「誰かの声」になって届くからね。だとしても、この荒神さまは、なんというか、ゆるい(笑)なんかゆるくて優しい。

 

遊びの国も好きだなぁ。

 

でもハンバートハンバートでキューっとくるのはやっぱアレだ、「おなじ話」。女声と男声のかけあいにどことなく感じる違和感。

 


www.youtube.com

 

恋愛ソングとしても聴けるけど、私は不思議な違和感に「あっち側とこっち側」のやりとりを感じたよ。向こう側からは見えてて、私の声も聞こえているのに、私からは見えないし聴こえない。一生懸命、返事してくれてるのに、私たちには聞こえていない。

そんなマジックミラー越しのようなやりとりを思い浮かべたよ。

 

 

そういうあっち側の「声」を、こっち側に通してくれる人っているじゃないの。日本でいうイタコ的な。西洋で言うミディアムシップ。

ミディアムシップの精神哲学、私はなじみがないもんで「ん??」って思う部分もあるんだけど、「向こう側には全て見えていて聞こえて(届いて)いる」っていう世界観の前提について、この歌を聴いていて思い出した。

 

どこにいるの? 窓のそばにいるよ
何をしてるの? 何にもしてないよ


そばにおいでよ 今行くから待って
話をしよう いいよ、まず君から


どこにいるの? 君のそばにいるよ
何を見てるの? 君のこと見てるよ


どこへ行くの? どこへも行かないよ
ずっとそばにいるよ


それから 僕も君を見つめ
それから いつもおなじ話

 

あっちには私の声が聞こえていて、見えてる。

でも私から相手は見えないし、その返事も聞こえない。

これって・・・「闇討ち」の構造じゃないか(笑)

 

 

どうして「平家物語」には音の描写が多いのか?

そのキーワードは「闇」にある、ってのが安田せんせの説。

 

武士は闇の存在で、裏社会の住人だった。ここで紹介される平忠盛のエピソードが、なんとまぁ893的スゴミがあってオモシロイ。

まだまだ武士の階級が低く見下されていた時代に、特権階級と同じ待遇を受けられることになった忠盛。貴族はおもしろくない。マロたちで闇討ちしてボコッてやろうぞ!って張り切って作戦たてたんだけども、そこは闇の何たるかを知り尽くした裏社会のドン・・・

 

闇討ちってのは、こっちからは相手が見えないのに、相手に自分は見られてるっちゅう、どう考えても不利な状況なわけですよ。

その状況を逆手にとった忠盛は、「敢えて見せる」ことで場の流れを自分のコントロール下においた。お見事な演者っぷり。

 

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忠盛に学ぶなら、敢えて「見られていることを意識して振る舞う」ってのが生者のとるべき行為ってことになる。俺っちを見ていることは、わかってるんだぜ。

 

あなたは私を分かっている。

私はあなたが分かっているということを分かっている。

あなたは私があなたのことを分かっているということを分かっている。

私はあなたが私があなたを分かっていることを分かっているということを分かっている。

あなたは・・・(以下同上)

 

つまり視点の繰り上げ

次元を上げるってこと。

 

そうやって生ける者の世界は大きくふくらむ。

 

それがホントかどうか、本人なのかどうか、証明しようはないけれど。そうやって故人を思い出して、偲ぶ行為ってのは、生きてるニンゲンに必要な営みなのかもしれない、と思ったわけです。

 

そのために節目の行事って世界各国今も昔もあるんだよね。

私は行事ごと、全然できてなかったから、敢えてこういう機会を設ける必要があったのかも。普通に文化的な暮らし(お盆とか正月とか家族のだんらんとか)をしてたら、気にしてなかっただろうし。

 

「自分は切り離された生命(存在)じゃない」という「体感」。

それが薄れるから、苦しくなるんじゃなかろうか。

現代にはびこるさみしさってやつの正体は。

 

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そういう一方的な視点を感じようが感じまいが、「ある」という前提で生きることは、なかなかに意味のあることだと思うのです。生きるうえでね。

メメント・モリってやつさ。

 

ボルタンスキーの作品は、初期から最新作に至るまで、一貫して個人的・集団的な記憶や生、不在、死などを扱っています。

 

彼が用いる写真、電球、古着、心臓音、風鈴といった素材は、無数の人々の生きた痕跡であり、不在の隠喩であり、彼らにまつわる記憶を(時には忘却の事実を)召喚するためのささやかな仕掛けでもあるといえるでしょう。

 

芸術家の役割は「死者に捧げる儀式を行うこと」と語るボルタンスキーは、作品を通して、人は誰もがかけがえのない存在であること、同時にとても儚い存在であることを語り続けています。

 

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メメント・モリ」で過去記事を検索してみたら、これが出てきた。まさか音声配信の過去記事が出てくるとは・・・音声うんぬんについて描いたブログの続き記事(もともとはひとつの記事を分割したんだけど)だからこそ、ウウムと思っちゃう。

 

 

ボルタんすきーが芸術家の役割は「死者に捧げる儀式を行うこと」って言ってるけど、これは安田登せんせが『平家物語』を通して言ってる主張と同じ。

 

能をはじめとする日本の芸能は、死者の魂を慰めること、「鎮魂」の役割を果たしていた。音(楽器)で呼び出された神霊の声を聴き、その存在を思い出して慰める(慰められる)こと。

 

 「鎮魂」は死者のタマシイのためだけじゃない。

生きている私たちのためにある。

 

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思い出されて、存在を確認されること。声を聴いてもらう、受け入れてもらえること。そこで起こる「癒し」のチカラは凄まじい

 

死者をカタシロにして、私たちは自分の中にある「切って捨てられ、殺された死者になった自分自身」を思い出す。その声を聴く。過去の自分を昇華して、先に進むことができる。

 

「目に見えないあっち側のものを、再現して繋げる」って働きは「感情に名前を付ける」ってテクニックにも通じるね。これもあの世とこの世のコミュニケーションと同じ構造。

 

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一方通行のコミュニケーション構造を、それを利用して抱え込む。忠盛みたいにね。闇もおそるるに足らず。そうやって、我が世界の一部にしようじゃないか。

いや、むしろ闇の一部に自分がいるのか。クジラの腹の中か。

 

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ふと、思い出す側だけじゃなくて思い出される側にも「癒し」が起こってるんじゃないかと思った。フォトンワークの双方向に影響があるってのは、そのへんのエネルギーの動きを言ってるのかもしれない。

 

最近、家族って本当にありがたくて心強いなぁって思う。どうしてるかなーって思うだけで元気もらえたり頑張れたりするし遠くても近くに感じる。
子供達生んどいて本当に良かったわ😊
パパと知り合って40年、お陰様でいまだ日々笑って仲良くしていられる事にも感謝。

 

母からのLINE読んで、そう思ったの。

信楽焼の狸みたいな体型のお年頃になっても、私は「お母さんの娘」なんだな。誰かから生まれてきてる時点で、当たり前だけど、永遠に誰かの「子ども」

 

ニンゲンみんな、「母」という具体的な存在の向こう側に「グレートマザー」っていう抽象的な宇宙の構造を見出すってのも、なんかわかるかも。

 

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私は、あぁ今日も生まれてきてよかった、って思って朝目を覚まして、夜眠るよ。

 

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