昨夜届いたJAFの会誌、目次のコラムが・・・なんと・・・
私のミステリーツアーの拠点である、淵神社で祀られているのが、このコラムの冒頭に出てくる宗像三女神なのです。あら、偶然。セレンディピティ。
「神宿る島」の神とは、「宗像三女神」の一柱、田心姫神(タゴリノヒメノカミ)のことである。記紀によれば、天照大神の命令により三柱の女神が降臨し、宗像大社の沖津宮(沖ノ島)、中津宮(大島)、辺津宮(九州本土)にそれぞれ祀られたという。大陸に近いため、古代の対外交流の窓口だったこの地で三女神は、航海安全、ひいては交通安全の神様として、今日まで崇められてきた。
特に、九州本土から役60㎞離れた沖ノ島は、島全体が神聖な存在で、4~9世紀には祭祀が盛んに行われた。今も神職以外の入島は許されていないが、晴れた日には、九州本土に程近い大島の遙拝所(写真)からその姿が拝める。
淵神社の略記によると、三柱の女神は
田心姫命(タギリノヒメノミコト)
だそうで。神道の神様の名前って長くて難しい!漢字は当て字よね?
↓淵神社について書いた過去記事
元々仏教寺だった淵神社もとい萬福寺は、稲佐弁天社と呼ばれるように弁財天を祀ってたわけだけど、政府から神仏分離のお達しがあったことで神社に転向したんだよね。神社として祀るには神道の神様にしないといけない。
で、弁財天と結びつけられる神道の神様が市杵島姫命(イチキシマヒメノミコト)だということで、この宗像三女神を勧請して御祭神にしたって経緯があるらしい。
そして淵神社の略記曰く、相殿(社殿で一緒にお祀りしている神様)には
天御中主神(アメノミナカヌシノカミ)
神産巣日神(カンムスビノカミ)
菅原大神(スガハラノオオカミ)
金刀比羅大神(コトヒラノオオカミ)
の五柱の神様がいて、境内には宝珠稲荷社、高木稲荷社、桑姫神社、十二支神社が祀られている。
宗像三女神と神功皇后
この宗像三女神、そして沖ノ島は、ミステリーツアーの重要人物のひとり神功皇后の伝説が絡んでくる。妊娠中に海を渡って戦に向かったというパワフルな伝説の、その航路がここにある。
もともと土着の信仰があって、神功皇后がそこにお参りして戦に成功したっちゅう華々しいサクセスストーリーがあったことから、神道の神として正式に祀るようになったんだとか。コラムにある「4~6世紀には祭祀が盛んに行われた」ってのはこのあたり関係してるのかな。
この「土着の信仰」が気になるところ。
土着の信仰ってもしかして・・・
で、宗像大社を調べていて見つけたのが・・・
(地図上で〇つけた神崎鼻についてはいったんおいといて)
出ましたー!!!!!星の宮、星信仰!!!!!!!!
繋がってきたよ~繋がってきちゃったよ~~~~
海の民、船の民にとって星は航路を照らす道しるべ。
D'où venons-nous ? Que sommes-nous ? Où allons-nous ?
我々はどこから来たのか?我々は何者か?我々はどこに行くのか?
Lin-Manuel Miranda, Opetaia Foa'i - We Know The Way (Official Music Video From "Moana")
そして山にも星信仰があるのは、観測所として空を見上げ、船を見送る、人間の精一杯の祈りがそこにあるから・・・なんだろうか。海と山と空。
大島の中津宮に祀られているのは、宗像大社公式HPによると三柱の女神のうち湍津姫命(タギツヒメノミコト)なんだって。ん?瀬織津姫となんか関係ある?
あ、七夕ってもうすぐやん。行きたい・・・・・行きた過ぎる・・・旧暦の七夕、8月か。息子も夏休みだし、連れていく・・・・か・・・?!!!
七夕、織姫、あ・・・ここにもいた!!!
そして書きながら思い出した、旧暦の七夕・・・桑姫様!!誰かっていうと、淵神社の境内社に祀られている実在した人物。上にちろっと書いた、桑姫神社の中の人。
実はこの小さい神社、全国で3社しかないキリシタン神社。ひとつは新潟で、もうひとつは・・・忘れた。長崎、おもしろ穴場スポット。
キリシタン大名のお姫様が長崎に逃げ込んできて、隠れ暮らしながら近隣の婦女子のメンター的な存在としていろんなことを教えてくれたんだって。機織りとか。旧暦の七夕の日に亡くなったことと、機織りの織姫と結びつけてるのか、縁結びの神様として有名なんだとか。
七夕の日に願掛けに行くと恋愛成就率があがるパワースポット、なんて紹介されてたけど、それはまぁ、パワスポ流行に乗じたキャッチーなこじつけでしょう!!まぁ、信仰はそもそもこじつけでできているから、そんなもんなんだけど。
さて2019年の旧暦七夕はいつかといいますと、8月7日(水)だそうです。
マリア様と星
そうだそうだ、マリア様信仰にも星信仰な要素があって。聖母マリアの古来の呼び名に海の星の聖母(ステラ・マリス)というのがあるらしい。海の星、とは北極星のこと。星信仰のいちばんぼし。
なんでかね?
長崎の神の島にあるマリア像。ここも面白スポット。鳥居の向こうにいるんだよ~。そして、でかい!!!航海の安全を見守る存在として、島の上から海を見ているよ。
海がとってもきれいで癒される。潮が引いていたらちっちゃい砂浜と、不思議な模様の場で遊べる。地元の人に「ドンク岩」って呼ばれてる謎の巨石も転がっている。(写真右端に写ってるやつかな)
航海の女神と言えば、道教の女神媽祖さま。あんまりに話が飛んじゃうから、これは別記事で改めて書かねば。
市杵島姫命=弁財天
やっと戻ってこれた、宗像三女神のイチキシマヒメノミコト。イチキ島・・・壱岐島?壱岐島にも神功皇后の伝説があったような・・・まぁいずれ。
イチキシマヒメノミコト、宗像大社では辺津宮(九州本土)に祀られている女神様。宗像三女神、宇佐神宮にも祀られてるんだね!!宇佐神宮は秦氏の信仰地。
秦氏もずっと登場してくる星信仰ミステリーツアーに欠かせない登場氏族。
イチキシマヒメノミコト→弁財天の流れで神仏習合が見られる有名スポットに、日本三大弁財天というのがあるらしい。
厳島神社(広島)、江島神社(神奈川)、竹生島神社(滋賀)だって。海、水辺に近い神社だからかな。ここいらの弁天さまと星信仰の繋がりも出てくるだろうか?そのうち長崎を出だしてミステリーツアーを組んでみないと。(笑)
まだまだ気になる神様の名前
淵神社の相殿に祀られている
天御中主神(アメノミナカヌシノカミ)
神産巣日神(カンムスビノカミ)
菅原大神(スガハラノオオカミ)
金刀比羅大神(コトヒラノオオカミ)
の五柱の神様の名前を見ていて「ん?!」と思ったのが金刀比羅大神(コトヒラノオオカミ)。昨日の記事で書いた、星信仰の修行場があったと言われる金比羅山と関係があるのかも!
稲佐山にある淵神社は元々神宮寺の寺領で、妙見信仰の場だった。その神宮寺は岩屋山と金比羅山に二大勢力を誇っていたってハナシ。
稲佐山は距離的に岩屋山のほうかな~?空海さんが立ち寄った伝説もあるし・・・と、思ってけどひょっとすると金毘羅山側の神宮寺か?それともふたつの神宮寺はやっぱり表裏一体で「星」をキーワードに繋がっていた?
それから天御中主神(アメノミナカヌシノカミ)。Wikiで調べてみると
だって!
トヨウケノオオカミを漢字変換したら「豊受瀬織津姫」って出てきた。瀬織津姫、ぽんぽん出てくるな~~。アピールがすごい。今はとりあえず、保留。
なにに引っかかったかっていうと、豊受大神、豊受、「ホウジュ」!
そのまま過去記事引用すると
日本の国を守る神様が祀られてる伊勢神宮には、内宮と外宮がある。外宮に祀られているのが豊受大神(トヨウケノオオカミ)。豊受・・・ホウジュ・・・
日本の国家的神社に祀られているこの神様、日本書紀には登場しないミステリーな神様。歴史ミステリー好きには有名らしい、謎に包まれた神様「瀬織津姫」のことじゃないかって説もある。
もうひとつ、ホウジュ・・・宝珠を紋に持つ稲荷神がトヨウケノオオカミだという説。そしてお稲荷さんの英字表記INRIは「キリスト」を表すって説もあり、なんとも世界規模なミステリー!!!!!!(興奮)
そして今瀬織津姫の伝説を調べてみたら、関連付けられる「弁天様」。・・・淵神社がお寺さん時代の時、信仰していたのが弁天様。やっぱり関係あるんじゃなかろうか!!
そして瀬織津姫=卑弥呼説だとか、神功皇后=卑弥呼説だとか、時代も国境も超えて神功皇后=マリア説だとか、なんだかおもしろいストーリーがぞろぞろ出てきて、情報キャパオーバー。
あ、瀬織津姫また出てきた。INRIキリスト教については昨日の記事でも書いたな。
あと、
天御中主神(アメノミナカヌシノカミ)
神産巣日神(カンムスビノカミ)
は三柱セットで登場する神様みたい。淵神社の略記でもまとめて御利益がかいてある。
菅原大神(スガハラノオオカミ)は言わずと知れた、菅原道真公を神格化した学問の神様だね。「ここは昔お寺でね、学業成就の神様がいるらしいよ」と紹介されたことがあるんだけど、この菅原大神のことだね!
これから繋がりそうなキーワード
前の記事の最後にも書いた、紀伊半島「熊野」の地。長崎の南端「野母崎」という地区がどうやら熊野と接点がありそうで。このふたつを繋ぐキーワードが「媽祖」。マリア様のところでちろっと書いた、道教の航海安全の女神。
媽祖さま、私の心のふるさと台湾にも縁が深いもんで、きっと台湾にもミステリーツアーの航路は続く予想。
「弁財天」もひじょーに気になるキーワード。
七夕に向けて(?)私の星信仰ミステリーツアーは加速しつつあります。笑