占星術をするとき、生まれた時間(分単位)が正確にわかれば、自分の持っている星のエネルギーがどんな場面で活かされるのか、どんな場所、分野なら宇宙からひっぱってきやすいのか、を見ることができます。
でも生まれた時間までは分からない・・・って人でも、この舞台背景をリーディングできる方法がありました!!!
タロットでよむホロスコープ
タロットの展開法のひとつに、ホロスコープ・スプレッドってのがあったのを思い出しました。12枚のカードでホロスコープの円盤を映し出す展開法です。これで円盤を作る12のお部屋、人生の12の場面を教えてもらえるってわけです。
で、出生時刻不明だったCさんにお願いしてカードを読ませていただきました!
12の部屋を突っ込んでみていくと情報量が膨大なので、インパクトのあるカードが出たところから順にみていこうかなっと思います。
13枚目の中央にあるカードは、ホロスコープ全体のまとめ。インパクト強めのカードばっかり出てしまった・・・どれから見ていこう(笑)
(5ハウス)創造的な活動・趣味・自己表現
じゃあ、ショッキングかもしれないけどこのカードが出ていた5ハウスから行きます!
5ハウスは、創造的な活動、自己表現、個人的な趣味を表すお部屋です。 自分はこれが好きなんだ!を表に出していく行為全般ですね。
悪魔のカードが出たからその分野が「悪運です」ってわけじゃないですよ!!!このカードからの問いかけは、こうです。
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あなたは自分の人生における創造力をどんなふうにコントロールしていますか?
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自分らしさや自分の欲求を自由に表現することをためらっていませんか?
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自分の考え、感情、行動に100%責任を持ってますか?
「創造力」や「自分らしさの表現」ってのはまさに5ハウスの内容とリンクしてます。
悪魔のカードは、「執着」のエネルギーを表しています。一見不都合に見える出来事や、不快なことは、自分が何かに執着しているから起こることだったりします。「悪魔」は、自分の執着、見たくないと目を背ける欲求そのものです。
最後の「責任を持ってますか?」はちょっときつく聞こえますが、「自分の思考・感情・行動を自分のこととして自覚してますか?」って意味です。
もし自覚できていないなら、不満や不安などネガティブなものほど他人(=悪魔)を通してみてしまうのかもしれません。
(12ハウス)目には見えない世界
Cさん、ショッキングなカードから出してすみません。(笑)
次は対照的にとっても明るいカードです!
12ハウスを表すカードとして「恋人達」が出てきました。12ハウスというのは、人の目に触れない世界に関することです。スピリチュアルなど神秘的なこともそうですし、単純に個人的なヒミツなど隠していることもそうです。
恋人達のカードは「結び付く」イメージです。見えない世界からいいご縁のサポートを頂いているのかな!恋人カードの表す「結びつき」は、無理矢理セッティングされたお見合い的なものではなく、自分で決める「選択」の色味が濃いです。Cさんの「選択」は、12ハウスが示すように見えない世界からの誘導、根拠の無い直感がベースになってるのかもしれません。
(4ハウス)居場所、家庭、ルーツ
私から見るCさんはいつも明るく楽しく、なにもかもがうまくいってそうなイメージの女性です。なので「悪魔」もそうですが、ここにもちょっと深刻そうな色味のカードが出たことが「??」なのが正直なところ…。
まぁ、カードはゲームを楽しむくらいの気持ちで見ましょう!笑
ホロスコープの4ハウスは、帰る場所や自分のルーツ、居場所としての家庭などを表します。
出たのはソードの9。9本の剣です。「何かで頭がいっぱい、考えすぎて眠れないほどのストレス」なんて意味があります。
でも逆さまで出ていたので、ちょっと捻った意味になりますよ。「眠れぬ夜も、そろそろおしまい」かもしれませんし、或いは「実はストレスの原因、気付いてないけどここ(家庭)にあるのよ」って意味かも。
(9ハウス)距離感のある世界観
ソードの9の続きでもある、ソードの10、10本の剣が9ハウスに出てました。
9ハウスは哲学や専門的な知識など、すぐには答えが出ない問いに関することです。自分から距離感があること、がキーワードです。遠い国や場所、旅行、外国語や読書なども守備範囲です。
剣の10は思考の極限状態、限界です。もう、考えすぎて考えすぎて考えることができない…満身創痍、バタッ。
さっきの4ハウスのカードが言うように、安心できる場所であるはずのお家で眠れないほどのストレスを感じるとしたら…原因は「遠いところ」にあるかもしれません。
これもまた逆さまに出ていたので、そう長くは続かない状況かな、と。
(10ハウス)社会的な役割・お仕事
インパクト順で見るならこのカードはそんなに優先度高くないんですが、Cさんはお仕事をされてる方なので見ておきたいハウスです。
ワンドの3、棒が3本!
遠い場所や未来に想いを馳せるエネルギーのカードなので、「発展の可能性」や「チャンス」として読まれます。
遠い場所そのものを表す9ハウスはズタボロのソードの10だったので…実際に自分の足で遠いところに行くという意味ではなさそう。
お仕事に関して、「まだまだ先があるよ」とポジティブなメッセージなような気がします。
棒が3本立ってますが、キツツキさんがとまってるのは1本だけです。複数の選択肢から、ひとつを選ぶ必要があります。この先に進むには、チャンスを自分のものにするには、選ぶ勇気が必要です。
(2ハウス)稼ぐ力・自分の元に蓄える豊かさ
10ハウスはお仕事や社会における役割そのものを表していたのに対し、2ハウスは自分が手にする豊かさ…つまりお金!を表します。金銭面の価値観、富を得るための行動スタイルもここで見ます。
ソードのナイトは、剣を持つ騎士のカードです。剣を持ってるのでズバッと切ります。剣は「論理」や「思考」の象徴でもあるので、お情けやいっときのノリみたいなもので流されたりはしません。理性的にスピーディに、バシッと判断したい。
ここがもしソードのナイトではなくペンタクルのナイトだったら、堅実にお金を貯めようとする感じなんですが、ソードのナイトは勇猛果敢なチャレンジャーでもあります。商売に関して、多少の冒険やスリルがあるかもしれません。
(まとめ)ホロスコープ全体を表すカード
カップの7。魅力的なお宝がギッシリ詰まったカップが7杯、キーワードは「あれもいいわ〜これもいいわ〜ムフフ(妄想)」です。
逆さまに出ているので、その妄想タイムもそろそろおしまいですかね。ライフワークを示す10ハウスで「選択肢と発展の可能性」が出てましたし、金銭面を表す2ハウスは「理性的かつスピーディな決断力」のカードでした。
何か選択肢が提示されているのなら、情やカンではなく論理的・客観的なクールな視点からズバッと決めてしまいましょう!その際5ハウス、自己表現に関することで「執着」という悪魔が足を引っ張るかもしれません。悪魔の罠は「自覚」することで解消されます。
12ハウスに恋人のカードが出ているように、第六感で得た「縁」は味方してくれそうです。
Cさん!どうでしょう!Cさんには悩みがない、という勝手なイメージがあるんで…もしかしたら「悩み」のカードは別のことを意味してるのかな〜、とか考えたんですが、ひとまず素直にカードのキーワードから読んでみました。