日本三大奇石の宝殿

タイトルに「星読み」書いてるのに

ストレートな占星術ネタが少ないこと、少ないこと。

 

 

でもそんなの関係ねぇ!

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そして今夜はまたまたインパクトのある空模様、

旧暦と新暦がシンクロする満月だというのに

それはスルーして、書きたいこと書きます。

 

巨石と星の気になる関係

このブログのメインテーマになりつつある、星信仰について。

宗教がおこる以前のプリミティブな信仰心、天と人の関係性というか

なんかそういうものに惹きつけられて

古代史や文化的な歴史を感じるスポット巡りを楽しんでます。

大昔も大昔すぎて、文献として残っているデータが少ない!

学者もオカルト愛好家たちもみんな勝手なこと(失礼!)を言ってる世界なので

私も星巡りミステリーツアーと勝手に名付けて楽しんでます。

 

長崎市の星信仰の名残を求めて神社に足を運んだり

歴史や信仰について調べているうちに「巨石」もどうやら星(宇宙?)に関係あるぞ

と思ってて。

 

山の巨石と水の女神 - STAR SHIP☆星読み航海図

金比羅山とピラミッド - STAR SHIP☆星読み航海図

謎がいっぱい!長崎の海と山の信仰 - STAR SHIP☆星読み航海図

 

山岳信仰や磐座(いわくら)信仰はに対して、で対照的な気もするんだけど

シンプルに逆方向の信仰対象ってわけでもなさそうで。

 

岩にしめ縄をはる日本人の原始的感性って、改めて考えると不思議。

 

謎すぎる巨岩が身近にあったのだ

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その名も石の宝殿。生石(おうしこ)神社境内にある、謎に包まれた奇岩。

 

Hodenとローマ字で書いてしまうとドイツ人がギョッとする

そんな下ネタなインパクトが強くてすっかり忘れてたけど、

(※ドイツ語の意味が気になる人は人目を気にしつつググってね☆)

ここすっごいミステリースポット!!!

 

この神社、兵庫県にあります。

今回の星巡りは長崎を飛び出して、聖徳太子ゆかりの地も多い関西地方。

 

星信仰と聖徳太子の深い繋がりについてはここ読んでね↓

starship.hateblo.jp

 

お盆の帰省道中、主人が「生石神社に登ろうか」と誘ってくれて。

本人は全く自覚無いけど、実はサイキック能力が相当高い彼の発言なので

きっとなにかキャッチしたのでしょう!!!(笑) 

 

日本三奇石乃寶殿 鎮の石屋(いわや)とは

神代の昔 大穴牟遅(おおあなむち)、少毘古那(すくなひこな)の二神が天津神の命を受け国土経営のため出雲の国より此の地に座し給ひし時 二神相謀り国土を鎮めるに相応しい石の宮殿を造営せんとして一夜の内に工事を進めらるるも、工事半ばなる時阿賀の神一行の反乱を受け、そのため二神は山を下り数多神々を集め(当時の神詰 現在の高砂市神爪)この賊神を鎮圧して平常に還ったのであるが、夜明けとなり此の宮殿を正面に起こすことが出来なかったのである、時に二神のたまはく、たとえ此の社が未完なりとも二神の霊はこの石に籠り永劫に国土を鎮めんと言明せられたのである。以来此の宮殿を石乃宝殿、鎮の石屋と言われて居る所以である。

 これは神社の略記に書いてあったもの。

 

神社の前に立っていた看板だと沿革がこう書かれている。

大己貴神 少彦名神 天神(あまつかみ)の勅命で国土経営のため出雲から当地に立寄りになり、この宝殿山に仮宮を作ってご滞在された時 この石宝殿を刻まれた。工事中に天佐久売(あまのさくめ)がやってきて、今麓の里で阿賀神(あがのかみ)が反乱を起こしていると二神が告げたので、石宝殿作りの工事は中止して今の神爪に諸神を集めて阿賀神を平定されたが石宝殿作りの工事は捨てられたので未完成に終わった。

 

生石神社の御由緒が神代の昔、で始まるから起源は古代日本に遡る。

天照大神をルーツとする天皇家が日本という国を統治する前のハナシだね。

 

 さらっとおさらい日本神話

物語の主人公、オオアナムチは日本神話で国土創造の神「大国主命

として書かれている神様と同一人物。

石の宝殿の伝説をよりリアルに感じるために、日本神話をおさらいしておく。

 

まずはイザナギイザナミの神話。ここから世界がスタート。

その子ども、アマテラス、ツクヨミスサノオがそれぞれ

昼の世界、夜の世界、海の世界を管轄しなさいと言われる。

末っ子スサノオは死んだかーちゃんイザナミに会いたいと駄々をこね

とーちゃんイザナギに「おまえなんて出てけ!」と高天原から追放される。

略記にある天津神ってのは、ここ高天原にいる神様たちのこと。

 

スサノオは黄泉の国の入口がある(!)出雲の国にやってくる。

そんでヤマタノオロチの退治だとか色んな武勇伝を残しながら

結婚して出雲の地を治めたのね。

 

ここで登場オオアナムチ、彼が主人公で有名なのは「因幡の白兎」。

それから色々あってスサノオの娘をお嫁さんにもらい

出雲の後継者として大国主神になったっちゅう。

オオアナムチは海の向こうからやってきたスクナヒコと協力して

国を治めて・・・・と神話は続いていくんだけど

石の宝殿はたぶんこの辺の物語なんじゃないだろうか。

 

神話はファンタジー?それとも歴史?

 古代史や原住民の研究・物語を眺めていると、

神話はただのファンタジーじゃないんだと思わされる。

日本原住民史

日本原住民史

 

神様を否定するわけじゃないけど、 政治的事情が濃ゆく絡むリアルな人間模様が

そこにあって、物語化された時点での価値観が転写(正当化)されているというか。

 

この神社は略記が詳細なのと、実際に宝殿が残っていることから

実際に生きていた人間の物語(歴史)として読んでみる。

 

出雲の国のリーダー、オオアナムチとその相棒スクナヒコナ

領土拡大のために播磨の土地にやってきた。

天津神の勅命、とあるけどこの部分は後付けだと思う。

 

上の神話の続きで、オオアナムチ天津神に国を明け渡す物語があるんだけど

国譲り後は出雲大社に隠れてしまっているから、スクナヒコナと出征している

このシーンでオオアナムチまだ国を治めるリーダーの地位にいたはず。

 

石の宮殿の不思議なカタチ

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⊂の字に繰りぬかれた岸壁。そこに奇妙な形の宮殿(?)が建造されている。

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神社うしろの岩山から見下ろした石の宮殿。この宮殿が神社の御神体

ちょっと上手く撮れなかったけど、奥に向かって△の突起がある。

上部にはなぜか木がこんもり。
 

全体像はこんなかんじ。

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宝殿のある竜山石で造られたお守り

 石灯篭みたいに、見えなくもない。通説ではこの△が屋根で

ひっぱり起こして立てて完成にする予定だったのでは?と言われている。

 

この宝殿、「浮石」と呼ばれている。

足元は水がたまっていて、この巨石が水に浮かんでいるように見えるから?

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ではなく、

この浮くは石工の用いる言葉で石にひびが入る、即ち割れ目の出来ることを意味している。即ち石宝殿と台石の間にひびが入っているので浮石という。

ということらしい。水の中に台となる石があるらしい。この池も不思議で

池中の水は霊水にして如何なる干ばつに於いても渇することなく海水の満干を表はし又万病に卓効有るものと云い伝えられている。

 

石宝殿の奥はこんな感じに、きれいに△が飛び出している。

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この一帯は採石場で、この宝殿は竜山の竜山石でできている。

竜山石は古代から王家の石棺に使われる、「特別な石」であるらしい。

生石神社を含む周囲五つの岩山は約8千年前 既に形成されていた流紋岩質溶結凝灰岩がカルデラ湖底に沈みマグマの噴出で溶解・再凝固しハイアロクラスタイトという限られた狭い場所にできる特異な石種に変化しています

 

奈良県橿原市にある、飛鳥時代に建造されたという

これまた謎の「益田岩船」と似ている(?)ことから

△は屋根じゃなく横倒しのまま、作りかけの石棺じゃないかという説も。

 

 もちろん私は、星信仰に大いに関係あり!!!!!!

 とにらんでいる。もう、星信仰ミステリーツアーのにおいがプンプンする。

 

あれも・・・これも・・・繋がってくるよ・・・鳥肌。

とりあえずこの記事だけでも今日中にアップしたいから、つづきは次の記事で。