パンスペルミア

ちきゅーの生命が、宇宙から飛んできた「種」から生まれたって説。ぱんすぺるみあ説

 

隕石精子、地球の海を子宮になぞらえたイメージは『海獣の子供』でも描かれていたよ。

 

海獣の子供 全5巻完結セット (IKKI COMIX)

海獣の子供 全5巻完結セット (IKKI COMIX)

 

 世界各地の創世神話、伝承、言い伝えや伝説も織り込まれていて、単なるファンタジー(夢物語)とは思えない、無言の説得力。

 

 

 これも、宇宙人。

 

 

今日は改めて映画ライラの冒険『黄金の羅針盤』をNETFLIXで見て、おどろいた!

 

ライラの冒険 黄金の羅針盤 (字幕版)

ライラの冒険 黄金の羅針盤 (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 

オーソリティ(権威)」という「神」&その配下の支配者層。もうほんの少し自由になるために、賢く強くなろうと望む人々が、その構造を揺るがす。

 

今の社会にリンクしすぎてて恐怖。

映画版は第一部だけで打ち切り・・・。ファンタジーでありながら、現実にリンクしているわけですよ。

 

 映画もきれいで面白いけど、原作は読むべし。あ、アレ(映像)が表現しようとしているのはそういうことだったのね!!!となるから。

 

三部作の第二部、「神」という名の支配に打ち勝つとっておきの武器がストーリーの中心になる。

 

「剣」は、シンボルでいうところの「言葉」。 タロットのソード占星術エレメント。

 

 

「風の時代が来る」なんて言われてるでしょ。神秘の短剣を、各々が握ることができるか、ってことですよ奥さん。※これは別記事で思ってることを書いておきたい。そのうち。

 

 

 第二部は天使も出てきたよ。(一部にも出てたのかな??覚えてない)

個人的には、キリスト教に親近感を感じるタイプではなく、メルヘ~ンな天使像、スピリチュアルな天使像はあまり好きではないのですが、このシリーズに出てくる天使はすごく納得のいく存在でした。

 

「高次元」って、そういうことだよ。って納得のいく存在。

アレは人間では把握しきれない、知性と感情の巨大な「構造物」。こっちの価値観とは全く別の視点で動く存在。

 

 

天使と言えば、人間の味方になった天使たちは「堕天使」として描かれてたんだけど、オリジナル版(つまり宗教公認の教義的な)もそうなのかな?学が無いから、知らないけど。

 

ノア 約束の舟 (字幕版)

ノア 約束の舟 (字幕版)

  • 発売日: 2014/09/10
  • メディア: Prime Video
 

この映画で出てくる見にくいゴーレム(岩の怪人)は、堕天使(地球におりてきた天使)だったよ。Watcher(見守るもの、守り人)という呼び名も、オリジナルがそうなのかな?

 

 

Watcherといえば『海獣の子供』作者の別の作品、『SARU』に出てくる「見えない世界の領域(力、叡智)とコンタクトをとれる人や一族」もWatcherだった。

 

SARU 上 (IKKI COMIX)

SARU 上 (IKKI COMIX)

 

 この作者さんの漫画、すさまじい知識がつめこまれてる。(ムズカシイ専門用語が多いってわけじゃ、全然ない)

民俗学が好きな人は、タマシイが震えるとおもう・・・・!!!!SARUはキリスト教をベースにキャラクターが出てくるから、詳しい人はもっともっと楽しめそう。(私みたいな門外漢でもすっげーーーーーおもしろい)

 

 

 

見えない世界の領域、というと陰陽マークのように半々の裏表のイメージがあるでしょ。あったとしても。ほとんどの人が、ファンタジーだとかインチキだとか科学を知らない無知な民間信仰として気にも留めていないかもしれないけど・・・

 

 

ワレワレの生きている宇宙の85%以上は、なにかわからないけど目には見えない物質で占められてるんだよ。物理学者が「暗黒物質ダークマター」と呼ぶそれは、あることが分かってるのにナニモノなのかわかっちゃいない。未知の存在。

 

ほとんどが、わかっちゃいないことで出来ている。

海獣の子供』で登場人物が語るセリフにも、出てくる。

 

 

ライラの冒険シリーズ『黄金の羅針盤』のコンパス、真理計が「真実を教えてくれる」しくみは、意識があるかのように振舞う素粒子(ダスト)=ダークマターがカギを握っている。

 

コンパスが図で質問の答えを指し示すしくみは、易経(つまりタロットとか卜占系の占い)のしくみと同じようなもので。そういう、宇宙の85%を占める「人智を超えた領域」にアクセスするツールだってこと。

 

 

歴史に登場する実在する哲学者、孔子の説く「六芸」は、人知を超えた領域にアクセスする(そしてすごいチカラをこっち側に引っ張り出す)スキルを言っているんじゃないかってハナシが、すごく好き。

変調「日本の古典」講義  身体で読む伝統・教養・知性

変調「日本の古典」講義  身体で読む伝統・教養・知性

 

 

先人たちは、あっち側の「もの」のもつ不思議なチカラ、そして見えないしコントロールできない世界に敬意を払っていた。これは間違いない。

 

starship.hateblo.jp

 

六芸(礼、楽、射、御、書、数)の楽は音楽

音、そして唄。

 

『SARU』も音楽(唄)の「見えない領域に働くチカラ」が出てくるよ。

 

海獣の子供』はクジラのソング(唄)が出てくる。

 

音は、振動(波動)。身体にダイレクトに伝えるメッセージでもある。(そういうことをPODCASTでも喋った)

 

anchor.fm

 

孔子は「芸をあそぶ」と言った。遊ぶってのは、「神聖な儀礼」を意味するらしい。

遊びってのは、もともとあっち側とこっち側の世界を繋ぐ本能的なニンゲンの欲求なのかもしれない。

 

遊びは英語でPlay、Playには「演じる」って意味がある。シャーマンが「もの」を自分におろす(憑依させる)行為が、演じるということ。

 

日本語の「あそび」は、ゆるみとか、余白とか、そういう意味もある。日本人は、こっち側の世界とあっち側の世界が、ゆる~く、淡く繋がっていることを体感として知っていた。

 

 こっち側!あっち側!と境界線がバキッと分かれていないのだ。ぼんやり、もんやりした、不気味で不思議な中間地点が存在している。それが、「あそび」の空間。

 

そうそう、この日本語から読み解く日本人感覚について、「死」の概念の違いも面白かった。

 

「死」の日本語の動詞形はしぬじゃなくて、「萎ぬ(いぬ)」。「いぬ」は、来るの反対。かえってゆく、って意味なんだそうな。

「死」は名詞。今ちょっと調べたら出てきたんだけど、「し」は古い日本語では「風」「息」という意味らしい!!衝撃。

これはまた別のネタになりそうだから保留。

 

我が家のシャーマン、4歳の息子は「しむ」と言う。すご!!!文法のデータベースがつくられていく過程が興味深い。(これ、言語学好きは興奮する例だと思う)

 

 

かえってゆく、という死のイメージといえば

kotokotoba.hateblo.jp

 

海獣の子供』は海をあっち側(あの世、死者の世界)、陸をこっち側(この世、生者の世界)としたうえで、海から見るとそれが反転するってことを見事に描いていた!!

 

海(羊水)に漂っていた胎児はあの世で生きていて、産道を通って陸の世界に出てきて生まれると同時に、海の世界から切り離されて、死ぬ。

 

海は、心理学でも無意識の世界のシンボル。タロットの図でも使われるし、占星術でも水エレメントは「心」。

 

海から陸に上がる生命の進化は、それまで海にいた生命たちにとって「死後の世界」に向かうこと。地から風の時代へ、と騒がれる今、これって水から地に上陸した流れと同じくらい大きな変化なんじゃないかなってふと思ったわけ。

 

 この「風」論はまた別記事で。んもう!!いつもひとつの記事が長くなりすぎ!ちょっと占星術に絡めて、アウトプットしておきないネタがある。

 

 

とりあえず、ここまで!!