「火星」について

火星を発揮する。

押しつけや暴力ではなく、「自分自身の正義を貫くチカラ」として。

 

火星に突き動かされる方向に注目したら、それが「自分自身の正義を貫くチカラ」かどうか見分けられる。その行動の先に、もしくは行動の根元に、何があるのか??

 

火星は個人天体(月~太陽)と社会天体(木星土星)の間にある。その境界線上からどっちを見ているのか?そこに注目する。

 

不安にかられて、自尊心を守るため、美意識を満足させたりや理性を納得させるため・・・ではなく、自己表現のためでもなく、木星土星の方向に向かうために、火星はある。

 

それが火星の本来の役割なんじゃないか、って。

 

自分らしさを確立させる太陽のその先に、火星はある。だから、私もワークショップでは「自己表現のその先、現実化のチカラ」として火星を取り扱っていた。

 

でも、火星の衝動はむしろ個人の満足感や自我・理性の超える範囲に広がるものなんだから、結果的に「私はこうありたい、こうしたい」を損ねるものだとしても、そうだとしても「そうせずにはいられない」、そんなエネルギーを発揮するチカラなわけじゃん。

 

この「そうせずにはいられない」の根拠が、自分自身のものじゃないってこと。自分の安全確保だとか美意識を守るためじゃなくてね。

私はこれまで、そういう小さな目的のために火星のチカラを発揮するから、衝突やトラブルに発展する⇒火星が凶星と言われるゆえんだ、なんて思ってたのね。

 

今もこの捉え方はベースにあるんだけど、それだけじゃなかった。

 

火星の本来の役割が大きな目的にあって、そのチカラの根拠が木星土星の示す「社会的な善」にあるとしても、それは個人のスケールを超えることなわけで、私目線での「美意識や自尊心」を損なう可能性は大いにあるわけで。

そうだとしても動かずにはいられないエネルギー=衝動が火星なんだから、やっぱりそういう意味では「凶星」的な働きとして現れるのかもしれない。

 

だから、火星を「建設的に使えば」ポジティブなフィードバックがありますよ、おそれることはないですよ、とは言えないわけ。個人の視点からすれば痛いもんは痛いわけで。

痛みがなくなるわけじゃないの。

痛みを苦痛として感じるかどうかは別として。

 

火星の大いなる目的、本来の役割って視点から見れば、それはもちろん「凶」ではありえない。木星土星に向かうチカラなんだから。占星術は、天に向かって「向上していく」ことをヨシとする思想がベースになってるんだから、これは望むところってやつ。

 

なんてったってその次に到達するステージは木星、「社会的に見た善きこと」を視野に入れる世界観。

 

個の利にならなかったとしても、木星土星の規模で見れば利になる方向。そこに自分と言う個(太陽)を動かしていく衝動、強い力が火星なのだ

 

そのシグナルを「受け取りやすい」時期が、太陽までのステップを終えた35~45歳で表される火星の年齢域。

 

宇宙から見下ろす視点で言えば、私と言う個のエネルギーを自家発電できる段階になった(太陽は自ら光る恒星)頃を見計らって、そのエネルギーを、個の肉体を利用する段階。

 

もちろん、利用されることを拒むことは出来る。

というか、「拒む」という選択肢しかニンゲンにはない。だって、それがシステムだから。火星のチカラを発揮することを「選択」しているわけじゃない。選択することは不可能。

 

私たちは「受け入れる」か、「拒む」か、それを選ぶことは出来る。

 

 

仏教の他力本願ってそれのことを言ってたのか!!!

自力ってのは、自分で「選択してそっちに向かう」ことなんだけど、他力本願の仏教思想は、「ちがうちがう、お前のチカラがそれを決めるんじゃなくて、もともとそういうシステムなの、宇宙(仏)って。だから受け入れるか否か、そんだけのことなんだよ」って言ってるんじゃないかな。

 

 

生物学者ベンジャミン・リベットは、脳が「こうしよう」と決める0.2秒前に、すでに「こうしよう」という行動が始まっていることを脳内の電気信号を測定する実験で発見した。

これは「自由意志はあるのか?」私たちは本当に「自分が選択」しているのか?ってテーマで話題になった実験。

 

ここいらは他力本願の仏教思想「悪人正機説」と同じく、すごーーーく誤解(ご都合主義な危険な解釈)されやすいデリケートなテーマでもある。

 

 

 

さて、利用される存在だとすると、注意しないといけないことがある。

私の内部にあるエネルギーは有限だってこと。いくら自家発電できるとしても、個である以上、エネルギーの力量(リミット)ってのがそれぞれにあるはず。

 

火星の衝動が例え宇宙側からの要請(大きなシステムに従った、本来の目的に沿うもの、という意味)だったとしても、私たち個人はそれをただただ受け入れるだけじゃだめだと思うんだ。

 

そんなん、リミット見境なしにエネルギー利用(活用)されたらどうなる?トラブルとか衝動だけじゃなく、生命力にかかわるよ。リミットを超える=生命エネルギーが切れる=個のライフ消灯・・・ってなもんで。

 

だから、私たちには「拒否権」がある。

 

この拒否権は、それで自我を証明したり意志力の強さを確認するためにあるんじゃない。生命力をキープしつつ、宇宙視点で個の役割を果たすためにある。

個々人が創造したエネルギーの、社会への提供ね。

 

月に始まり太陽に至るまでのエネルギー創造の道のりは、その先のためにある。太陽系は土星までいってやっと「目的達成」なんだから。

 

そういう意味で拒否権は、拒否するためにあるんじゃなくて、受け入れるためにある。

 

火星を凶星として恐れるのは、その人が火星を活かせてないからだ、という主張がある。それももっともだと思う。でも、火星は恐れてしかるべき、とも思う。本能的にはね。

 

だって火星は生命エネルギーを賭すわけだ。生存リスクに関わることを、本能が恐れないはずがない。ただ、恐れて拒み続けてしまえば私たちは火星の向こうに進むことができない。

 

そんでもってまったく恐怖も嫌悪感も感じずに火星全開フルスロットルなニンゲンばかりだと、破滅しかない。個のエネルギー枯渇が先か、全体の破滅が先か、どっちにしてもそれは避けたい。

 

火星と木星の間にコナゴナに砕け散った小惑星ベルトが広がっているのがまた象徴的でオモシロイよね、そういえば。

 

 

まとめますと・・・

 

  • 宇宙のシステム的に火星の役割を捉えるならば、火星は「自分自身の正義を貫くチカラ」
  • 火星本来の目的に沿うことは、個人的な美意識や理屈、自尊心を守ってくれるとは限らない
  • そうだとしてもそうするしかない「衝動」が、個を超えたスケールの世界に進むチカラ(牽引力)になる
  • 私たちはそれを「拒む」か「受け容れる」という選択しかない(ということは、選べるのは「拒む」一択だけ)
  • 火星を忌み嫌う(拒否権を持つ)のは本能的に必要なこと
  • 拒否権は、受け入れるという本来の目的のためにある

 

星に学ぶワークショップ火星編は資料をつくりなおすことになりそうだ!

 

starship.hateblo.jp

火星編やったのは1年前になるのか!!

 

 

そうだそうだ、

開催レポをブログに書く余裕がなかったんだけど、木曜日は「星に学ぶワークショップ月編」もワッタワッタしながらも無事開催できました♡♡

アレンジ加えまくって、主催者のまりさんに叱られた( ´艸`)笑

note.com

 

参加者さん2人は初めての「星に学ぶ」シリーズ参加だったけども、シリーズ他の天体も受講したい!!と喜んでもらえて、よかったよかった。

 

今回は大喜利をネタに展開したんだけど・・・

 

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もう、これが・・・!!爆笑

 

この画像をきっかけに、私の中で怒涛のBIG MAGICが起こりまくりで。

note.com

 

この火星ネタだけじゃなく、いろんなネタが降りて(ゲニウスに憑依されて)あわあわしておりますぞ。天王星×♉のこととか、仏教のSKYとか、プラトンとか、人工知能のこととか、顔認識機能と言語情報のこととか、「そうか、こうつながっていたのか!!!」と。

 

ゲニウスがここにいるうちに、書きたいなぁ!!

 

 

大喜利ネタ好きな人はお気に入りのオモシロ画像をこちらまでお送りください(笑)

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あと、Kindle Unlimitedにミヒャエル・エンデの『モモ』と『はてしない物語』が出てるのを見て・・・これで占星術ネタ×読書会」やりたいなぁ!!!って思ったの。

 

※30日間無料だから、生の本が手に入らない人は電子書籍で読んで参加、でもOK!初回30日間無料サービスを利用するって手もある。

 

 

 

 

でもこういう名作は、紙で読んで本棚にいてもらうのがイチバンだと思う!!

何度も読み返して、何世代も読みついでほしい作品。