社会言語学と占星術

社会言語学は心理学で言えば河合隼雄センセとか鷲田清一センセみたいに「臨床」現場に注目した分野なんだな~、って思うとグッと好きレベルが上がった。

 

物理にしても、言語にしても、真ん中にある理論・仕組みを捉えようと思うと〈仮に〉ってハナシになる。仮に真空状態だとして、仮にブレのない言語があるとして、でロジックを洗練させて組み立てていく。

 

占星術も、仮に純然たる〇〇座という人がいるとしよう、という仮定でキャラクター像を語ってるからね。現実にはそんな人いないんだけど。

 

理論言語学、というか一般的な〇〇学に含まれる〈真ん中の理論〉を求める分野は、「普遍性(再現性の高さ)」「全体として見た時の特徴」がメインテーマ。

このピントで「個別に現れる特徴」を断じようとするのが変だと思うんだよ。

 

天体望遠鏡テントウムシの星の数を数えようとしているみたいな、違和感。

 

kotokotoba.hateblo.jp

 

「個」の側を〈普遍的に見られる性質〉に合わせるんじゃなくて、〈普遍的に見られる性質〉を目印にして「個」それぞれの〈らしさ〉を検証するんじゃないと、役に立たんでしょ。

 

starship.hateblo.jp

 

「個別性」とか「差異性」に注目する臨床心理学、社会言語学的な視点で、占星術を楽しもう、って思うよ私は!

 

 

 その人の語ること

社会言語学が何を見るのかをざっくりいうと・・・

その人の語るコトバってのが、どんな「個別性」「差異」を持つのか、その特徴を決める要因をその人の脳の中身とか言語そのものの仕組みじゃなく、周囲との関係性(社会)から分析する。

 

じゃあ占星術の環でもコトバの働きを分類してみよう!!(笑)

 

3ハウス:語彙、基本文法、場所

もちろんコトバなわけで、どんなボキャブラリーを選ぶかでコトバは変わる。技術的な部分。「どちらさまですか」と「誰、あんた」はどっちもWHO ARE YOUを聞こうとしている文章だけど、コトバの働きは違う。

それから賑やかな雑踏に面したカフェで喋ってるときと、静かなオフィスで喋るとき、野球観戦中、背景にある場所・場面でコトバも変わる。

 

5ハウス:表現方法、伝えたいこと

何を伝えたいのか、当然これも「その人が語ること」を形作る一つの要素。意図するものが何か、ってこと。たまにここがないひともいるけど。

 

7ハウス:相手

もちろん伝える相手が誰なのか、でコトバは変わる。親兄弟に話しかけてるのか、そんなに親しくない会社の同僚か、街でハンカチを落としたご婦人に声をかけるのか。

 

4ハウス:所属先、生まれ育ちのルーツ、故郷

関西弁やら東北弁、方言だとか地域差でコトバは変わる。

「育ち」も4ハウスに入るかな。上流階級ホワイトカラー家庭で育った人の喋り方と、労働者階級の違い。日本はあんまり差がないけど、国によってはかなり顕著に違ってたりする。

 

10ハウス:社会的立場

4ハウスの感覚と似てるんだけど、どの立場で話すか。肩書ですな。「〇〇会社の営業です」ってときと「〇〇くんちのパパ」として話すときは、同じニンゲンでも違うコトバの働きが生まれる。

 

1ハウス:存在感、印象、相手から見た自分像

独り言じゃなくて、誰かに向けたコトバって前提で。その人が話し手を「どういう人に見ているのか」で、そのコトバの意味は変わる。雰囲気とか。

何を言うのか、じゃなく「どこぞの誰が言うのか」でもコトバの働きは変わる。

 

2ハウス:肉体、体型的要因

男女の性差もそうだし、音の高低、声の大きさ、そういう物理的に現れるコトバの働きの違い。喋るスピードとか、力の入れ具合とか。

媒体もここに入るのかな??メールなのか、肉声なのか、手紙なのか。

 

6ハウス:相手に伝わる工夫、技法

どんな順序で話を組み立てるか、どんな態度で出るか、どのタイミングで、どの言葉遣いで…そういう「作戦」部分。テクニックでもあり、思いやりでもある。

 

8ハウス:言わないこと、あえて触れない情報

「何を言っているか」同様に、「何を言っていないのか」に含まれる情報量だって多い。心を読むのにたけている人は、この部分を敏感に読んでいる。

 

12ハウス:無意識

これまた「言っていないこと」なんだけど、話し手本人も気付いていない部分。過去の経験かもしれないし、無意識のコダワリや信念かもしれない。これも「その人が語ること」を形作る大事な要素のひとつ。

 

11ハウス:目的、語ることによってどんな未来の変化を期待しているのか

何を共有しようとしているのか、かな。5ハウスの「意図・伝えたいこと」と繋がってる。

 

9ハウス:思想

ここは何だろうなぁ。思想、何を「善」とするか、かな??それとも「ノリ」みたいな部分かな(笑)いいゾーンが思い浮かばなかった。

 

 

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