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日本の神話、古代の歴史はどう語られているのか?
それを深読みすると・・・って内容が、コラムみたいにすっごく読みやすく、かわいらしいイラストと共に楽しめる本!!
マニアックな前知識無しで楽しめるよ(笑)
古代史や日本書紀を、歴史を象徴的に描いたストーリーとして分析すると、カミは実在していた人物(もしくは民族)を指していたってのがわかる。もちろん、歴史は勝者の歴史・・・語られる物語は、語る権利を得た勝者視点になるわけで。当然、偏りやら時代による変遷は、ある。
それも含めて、オモシロイなぁ~~~~とハマっちゃうのが、古代史の魅力。
カミについていえば、もちろん自然そのものの働き・存在感の象徴としても登場する。日本のカミは自然信仰(対ネイチャーへの畏怖)、御霊信仰(神に還った死者たち※への畏怖)がメインだから、当然西洋の一神教的GODとは指しているものが違う。
※神道、仏教以前の信仰だと、この世に生きるニンゲンはみんなカミからの使命を受けたもの=御言(みこと)もち、ってかんがえていたそうな。死後、名前のうしろにナニナニの命(みこと)になった祖先は、神上がりしたということ。神に還ったのね。
「氏神」ってのは、そういうふうに死して神に還った祖先たちの霊ってこと。
なになにヒメだとか、なになにシンだとかってのは象徴だから、そういうキャラクターが存在しているってのとちょっと違うかな。擬人化された象徴。抽象的なものをわかりやすくキャラクタライズしてるだけ。龍神、仏様然り。
ちょうど先日、陶彩画家の草場一壽さんがFacebookで書いてたこともリンク。
神というのは、「働き」のことです。消された女神たちは、存在というより、そのもつ働き=ものの考え方や価値観を封印されたのですね。
消されたり封印された神ってのは世界各地にいる。
別に日本だけじゃないよ。
トキの支配者が描く歴史に合わせて、神話(自分たちのルーツ、正統性、価値観)は語られるからね。
世界各地に共通する神話のパターンのひとつに、「ハイヌウェレ神話」ってのがある。食物の起源を語る神話で、いろんな種類の食べ物や素材が神様の死体から生まれるっての。
日本神話では、オオゲツヒメ(ウケモチノカミ、オオミケツヒメのカミ、ミケツカミ)の物語だね!!大(オオ)と御(ミ)は尊称的な冠で、ケのカミ(ツは「~の」って意味)ってことですな!
「ケ」ってのは食べ物のことで、生命力の源をさすコトバでもある。
ケガレは生命力が枯れた状態。日常を支える「ケ」を復活させるために、「ハレ」の非日常がある。非日常の儀式、お祭り、祀りごと。
ケ、日常を支えること、食や健康(生命力)・・・ってことで、乙女座に絡めてよくこのブログでも登場してるコトバなんだけど、長くなるからそいつは省略!(笑)
祭り(祀り)には二つの役割があって、上に述べたようなケを取り戻す魂振(タマフリ)がそのひとつ。もうひとつは、荒ぶるタマシイを鎮める鎮魂。大きな神社や古墳は、「鎮魂」の祭祀場だったのが多いのかもしれない。
それが、死んだ人が神になる御霊信仰。
祟神を鎮魂して、その凄まじいパワーを+に転換して、その霊力を受け取る舞台と言うか装置と言うか、そういう術が施された聖地。
そうそうそう、ケのハナシからまた御霊信仰のハナシに戻っちゃったけど、くるりんぱしてオオゲツヒメについて書きたいの。
深読み古事記 日本の神話と古代史が100倍おもしろくなる!で面白かったのは、縄文の土偶たちはオオゲツヒメ、ミケツカミじゃないか!って説。
ハイヌウェレ神話のパターンに沿うと、何かが死んでそこから生命力の源である食物が得られるって視点が古代の思想(自然観)のベースにあるってこと。
破壊された状態で出土している土偶は、その思想に沿って一度破壊されて、そこから豊穣を祈ったんではないか?ってハナシさ。ちなみに破壊されずに埋葬されたタイプのやつは「鎮魂」目的の呪具では?って説も。それがまた「封印されたカミ」のハナシに絡んできて面白い。
土偶と言えばこれでしょ!!!(笑)
姉姉に教えてもらったけど、図鑑も出てるらしい・・・欲すぃい・・(笑)
この本、竹倉氏の説では、土偶は植物の精霊をかたどったゆるキャラ。植物だけじゃなくて、その地で重宝されてた主要な食物が、土偶として描かれているってハナシ。
つまり、ミケツカミを表現した呪具ってことでもあるよね!!
まだまだ、深読み古事記 日本の神話と古代史が100倍おもしろくなる!でキュンキュンしたポイントはあるぞ!!!特に星ネタ( ´艸`)また次の記事で書こうと思う!
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