しかしこの静けさは、動きの不在ということではありません。
絶対に動かないということは、死に等しいのです。生きている体は呼吸をし、心臓が鼓動します。血液はその血管に循環します。このような身体のリズムが私たちの周囲の動きと調和している時に、私たちは静けさを感じるのです。
これらが生きていることの静けさであり、強制された静けさというよりもむしろ、調和のとれた音の静けさです。動きに逆らって争うのではなく、動きの中で保持される静けさです。
上空で同じ位置にホバリングしているときは「止まっている」ように見えるけども、風に逆らうために必死に「動いている」。
逆に上昇気流に身体を任せて大きく飛翔するとき、「動いている」ように見えるけども、風と一体になった「静けさの中にいる」。
ティム・インゴルドのエッセイを読んでたら、美術館に行きたくなるなー
台湾に住んでたときは、しょっちゅうプラリと行ってたな。大きいところも、小さいところも、いろんなアートの場があちこちにあったなぁ。