『汝、自身を知れ』
占星術のメガネで解釈すると…(太陽という天体の象意に照らし合わせると)、自己認識とか、自分らしさを自覚しようみたいな意味にとれるけど。
これと一緒に掲げられた他の箴言
『何事も度を越すことなかれ』
『約束はいずれ破滅する』
を併せて鑑みるに、
『神の前でニンゲンの分際をわきまえろよ』って忠告なんだよね。
おまいらが未来を見通せるわけじゃないんだから調子のんなよ、と。(笑)
ソクラテスはこの箴言を『自らの無知を自覚せよ』という意味合いでモットーにした。
そこから自分を見つめる、倫理的に自分を高める標語みたいに用いられるようになった。
もともとの意味(己の分をわきまえろ)を太陽の象意と結びつけると、なかなかに皮肉がきいてるよねぇ。
でもオレはいかにすごいか、じゃなくて、オレの限界はどこにあるのか、って視点で『自我(自己認識、ワタシらしさ)』を見つめろって忠告は、なかなか鋭いと思うのよね。