人工宇宙の探査プロジェクト、チームメンバーの方に紹介してもらった本!
週末限定おひとりさまタイムに、カフェで読書ノート(アナログ)にせっせとφ(..)メモメモしております。
からだに向き合うこと、こころに向き合うことを、いろんなアプローチで「手あて」する人たちとの出会いを通して、つるやももこさんが経験したこと、感じたこと。
ハーブやアロマから、フラワーエッセンス。整体やアーユルヴェーダから、ホニャララ(カタカナの長い横文字覚えきらん)ワーク。
俗に言う『民間療法』の体験談にとどまらず、自分や大切な人の不調や病と向き合う葛藤や、施術者の方たちの視点も。
民間療法、ナチュラル思考の女性ウケする本にありがちな、ふわふわしたファンタジックな癒やし系マジカルワークだったり、ゴリゴリストイックな◯◯メソッドのニオイは全くなく・・・
客観的に、心地いいあんばいを「自分の経験」として語ってくれる、芯のある軽さがステキ。
こうすればこうなる!とか、これの原因はアレなんだからXXしなきゃダメ!とか、技術や薬品を敵視したり「わかってない人は、かわいそうよね」っていう謎の上から目線とか、この領域にはあるあるの空気が私は苦手なもんでね。
この手の本、こころや健康にまつわる体験談、自己啓発系のワタシ語りの本は基本、手を伸ばさないのですが。
つるやももこさんのこのエッセイは、おすすめされてすぐ購入して読んだのだ!不思議。そしてやっぱり、↑のような類ではなく、緑の香りを感じる手触りの(電子書籍だけど)読み心地の良い本でありました!
さてさて本の中でいろんな施術家さんたちのコトバをひいている部分があって、その中でどなただったかが言っていたこと。
「健康」を「調和」と言い換えるなら、日々乱れるこころとからだを整え、調和を取り戻そうとするプロセスこそが、『いのち』が生きているプロセスそのものだ、ってハナシ。
生物学(物理学)的にも「生きている」というプロセスは、調和を取り戻そうと動き続けること、だよな〜と思って。
エントロピーに逆らって在り続けようと動くのが、いのち。
いのちは在り続けようとする存在、といえば先日紹介した『SELFISHNESS』でアイン・ランドが倫理の大前提に掲げた価値ですな。
この宇宙(生きている私たちが観測するこの世のすべて)を支配する物理法則、熱力学第二法則!自然はエントロピー(無秩序)増大に向かう。
熱は冷め、色水は溶け、部屋はぐちゃぐちゃに。
宇宙のありとあらゆるものは、だんだんバラバラになって、曖昧になって、そして溶け合って一体になる。周りの環境、自然に同化していく。
生きているってことは、まとまっているってこと。
有機物がまとまって、細胞になって、その細胞がまとまって臓器になって、それぞれの役割を、それぞれがルールに則って果たす秩序の世界。COSMOS!
(あ、宇宙を秩序と見なす気持ちに今なんとなく触れた気がする・・・)
この秩序が乱されていく過程が、不調や病、老いて衰弱し、死んで腐敗して、地球に還っていく。
私の身体の一部は、はるか昔に生きていた誰かや生物の元体の一部だっただろうし、私を構成する原子もまた、未来の誰かの一部になったり、太陽の寿命が尽きたあとは星間ガスとなって宇宙を漂う。
↑そんなスケールのハナシを小学生の語彙で描くすごい本
ほいでエントロピーさ。
生きているってことは、秩序を持っているってこと。
生き続ける、いのちを維持するってことは、この秩序を保つってこと。
↑わかりやすい説明!
宇宙の法則(抗うことのできない流れ)に逆らうのが、生命・・・
そう思うと感慨深いね。
シュレディンガーは「バラバラになろうとする自分をつなぎとめるために、外から秩序を吸収して、自分の中に起こる無秩序を食い止める。そしてそのできるだけ秩序が保たれた状態をキープしようとするってのが、生命の本質だ」と言った。
外にある秩序、自分以外の生命ですな。
お魚とかお肉とか植物とか、他の秩序(いのち)を食べて、自分のいのちが崩壊するのを食い止める。
ここで占星術ネタをぶちこむ。
このいのちの秩序をキープしようとするシステムが、固定宮3サインだ。
そして外界の秩序を取り込むために、自分の内部の無秩序を相殺するために動き続けるのが活動宮3サイン。
じゃあ柔軟宮の3サインは?というと、これはゆらぎ。
変わり続ける世界の中で、いのちを維持するためにはゆらゆらとした不安定さが必要になる。耐震構造は揺れることで破壊を免れるシステムをとるように。
固定、活動、柔軟の3つのシステムを持つサインは、システムの側。構造。
これだけじゃ不十分だね、生きるには。中身がなくちゃ。
それを用いた機能の部分、働きを示すのが天体。
サインがストラテジー(戦略)なら、天体はタクティクス(戦術)。
働きの中心になるのが太陽。意志のちからだ。
システムだけそこにある状態、ただ生きながらえる構造を漂うんじゃなく、意志をもって進みたい方向を見る。そこから先は自分で生命のボートをこがないといけない。
エントロピーと意志のハナシ↓
そうそう、↑のリンク先記事でテクノロジーについて「それはこれまでにない選択肢を手に入れること」とあって、なるほどなと思った。
選択肢を手に入れるということは、選ばねばならなくなるってこと。
人間には自由意思(選ぶことで生き延びる生存戦略)があるからね。
この生存戦略、BOOK CAFEそらふねでまとめた内容。
BOOK CAFEそらふね『SELFISHNESS』これぞジコチューの真の姿ーなにが善でなにが悪か?生きるための「価値」を問う|珠楽(tamarack)とと子
これまでにないモノに対して、動物的本能は「リスク回避」を優先することを心に留めておきたい。わからないものには、嫌悪感を抱くのが自然ってこと。
新しい技術ってのは、批判・非難・妄言の対象になるもさ。
さらに他人がどう言うかを気にするスパイラルに巻き込まれたら・・・理性的な(人間として発揮すべき能力)判断は難しくなる。
↓そこんところ、今から読むこの本でもっと解像度をあげてBOOK CAFEそらふねでお届けしたい♡
プロメテウスの火、新しい技術。
それを戦争をもたらしたといって忌避するか。
火が照らして初めて見えた明るさの中に浮かび上がる景色を、ひとたび見てしまった私たちは、それを捨てることができない。でも、選択肢として持つことはできる。つまり、「選ばないことも選べる」。
だから、「選択肢を持てる」ってことは受け入れればいいと思うんだよね。
新しい技術もね。
人間、その先に「より善い方向」を選ぶことができるって信じているなら。信じることができないなら、選択肢を奪うことでもあるから、結果的に「人間らしく善く生きる」には進めないと思うんだよね。
「強制される!!!」と怒る(怯える)人は、本当に強制されているのか考えたほうがいい。たいがいね、強制されることを選んでいるのは自分自身だから。
「私はこうおもってるけど、みんなはこう思っている。だからこう行動する」
おもしろいくらいに、この「みんなはこう思ってる」の予測は当たっていない。おそろしいのは、この連鎖が本当に「こう思っている」であろう前提の現実をつくってしまうってこと。
集団幻想は、根強いよぉぉ