次の新月は88だ∞∞はちはち
7月の満月は「受け入れ準備」を求めてカミナリが鳴り響いておりましたが、今度の新月はいよいよ受胎準備ですよ。
例によって、かの月にあてがわれたシンボル「予期していなかった雷雨を伴う嵐」が、今度の新月じゃあスローガンとしてMCに掲げられておるわけです。
そいで10ハウスには土星。
「カタチにせよ」と。
土星「ある時期人気を博する理想を具現した男が、人間として自分がこの理想ではないということを自覚するようになる」
それも、これまでの成功例をなぞるだけじゃダメだぞ、と。新しいカタチにしたいのは新しい「可能性の種」。じゃあ古いカタチはなんなのか、脱ぎ捨てるべき過去の理想ってのはなんなのか。
実はそれ、ハッキリしてないんじゃないかね。
ほんまにハッキリ見えてる?何が古くて何が新しいのか?
意外にね、ニンゲンって大昔からおんなじこと繰り返し言ってるからね。さも新しいアイディアかのように。
MCのルーラー天王星はどこに穴をあけようとしているのかって、12ハウス、ワレワレの盲点なのです。見えてないし、気付いてないところ。
天王星「男が頭に粋なシルクハットをかぶって、寒気を防ぎながら、嵐に立ち向かう」
これだけは譲れん、と守ってる美意識、それが古い価値観かもよ。それほんまに必要かい。
嵐の日にシルクハット被って外出って、立ち向かってる本人は「ここで耐えるオレ、カッコイイ」って思ってるかもしれないけど、そもそもその天気でその格好して出かけるのがナンセンスってことに気付いていない。
ご自身のイケてるポイントに、ナンセンスさがあると気付くってのは・・・痛い思いは多少覚悟はいるだろうね。そういうわけで、火星からチクチクと傷口キロンを刺激される配置が目立っておるんではなかろうか。
火星とキロンは144度、ちょっとマニアックな触れ方をしてるんだよね。ダイレクトに攻めない、ブラックユーモア的な・・・「皮肉」やな。
火星「ハーレム」
男女にせよ地位にせよ、立場の落差がなんであるかって、それが求められるからなんだよね。強い立場が強制的に弱い立場の人を利用してるんだ、ってのは一方的な見方で、実は弱い立場の人もその関係性の恩恵を被ってる。お互いに利用している。
そういう暗黙のルール的なものとか、自分がヨシとしてきた(甘んじてきた)立場や役割とか、そういうもんの中にある「皮肉」に気付けるかい?
キロン以上にマイナーなチェックポイントではあるんだけど、リリスも面白い位置にある。
黒い月、リリスがAscに合。
リリスは天体と農業を組み合わせた思想(バイオダイナミック農法)で種まきの時期と結びつけて読まれるポイントでもある。占星術では「原始的な性の感覚」とか、「強力な女性性」的なキーワードで語られることが多い。
生まれ出づるポイントAscに種まきのリリス・・・やはりな、とニヤリ。
新月は無意識を支配する「心」の世界に「意志のチカラ」を植え付けるタイミングですから、リリスは具体的な「性」のイメージというよりは、抽象的な象徴だと思うのです。
新月の「植えつける」求心力を個人のスケールでなぞろう、ってのが「新月の願い事」とかそういうオマジナイの類のルーツだと思うんだ。個人レベルで活かしたいなら、象徴を「自分スケールに」落とし込まないと、だよ。
だからね、占い師の言う「この新月は〇〇のお願い事をするといいでしょう」の部分じゃなくて、そこに至る筋書きをどう読んでるか、ってのを注目すべきだと思うんだ。もし占星術をオマジナイに活かしたいならね。
ほんで、新月。
太陽×月「宗教的な賛美歌を歌う教会のボランティアの聖歌隊」
獅子座は、ザ・意志のチカラ。
シンボルにある「ボランティアの」ってのは、「やらなあかんからやる」とか「その先に理想や目的があるからやる」ってのじゃなくて、「それ自体が目的だから(=純粋にそれがやりたいから)やる」っちゅうことですな。
「自分が」やりたいからやる。
日本語でボランティアって言うと「無償の奉仕」っていうイメージがあるんだけど、これはvolunteer(自発的な行為)って意味のコトバじゃないかな。
自分がやりたいからやる、その行為自体が目的になっていること、夢中になって打ち込むこと、それを「愛」だとか「情熱を注ぐ対象(趣味)」だとか「クリエイティブな活動」だとかいろいろ言うわけです。
その「趣味」だとか「愛」だとか言われる「場」を表すのが、5ハウス。
ここに喜びの金星、それから例の火星。
金星「女子バスケットボールチーム」
金星は11ハウスの海王星からピーンと糸を引っ張り降ろしてるし、「仲間」とか「集団」というキーワードが浮き上がってくるな。
獅子座の言う「意志のチカラ」ってのは「自我(個の意識)」を発揮することが強調されるんだけど・・・聖歌隊も同じ志を持ったメンバーが集まってるわけだし、単純に「イケイケ個人プレー!!」ではなさそう。
新月は4ハウス。
IC(4ハウスカスプ)「おたふく風邪の流行」
強い意志、パッション、アツイ想い、そういうパワーが自分から漏れ出して周囲を巻き込む流れ。そいで共振するメンバーが「仲間」になって、「身内=4ハウス」になるのかな。
水星は身動きとりづらい位置にあるわけで、「打算」や「計算」は獅子座の意志のチカラを発揮する役には立たないのかもしれない。
こうしたらこういうメリットがある、とかこれをすればこんなリターンがあるだろう、みたいなロジックは、「今はそういうこといちいち考えなくてもイイから」って感じ。
ソージャナイ!そういう考え方だと「種蒔き」しにくいぞ、ってのがリリスとの90度。
水星「霊的で内的な達成に完全に集中している男が、肉体的なあらわれと清潔さを完全に無視した状態で座っている」
なりふりかまわず、エネルギーを注ぐ対象に全集中しなさい、と。
これは
内発的動機付け>外発的動機付け
のハナシでもあるかな。
内発的動機付けってのは、自家発電的な刺激。その行為そのものに対する好奇心や関心、したいからするってのが内発的な動機付けになります。
占星術の分類法で見るならば、外発的動機付けは「地のエレメント」の守備範囲になります。火のエレメントは、外部の影響からは自由な、内側に備わる向上心とか意欲を指すからです。
外発的動機付けは、地のエレメントなので「確か」な効果があります。地のエレメントは安定した性質、実際性を表しています。お金とか地位とか、実際に確認できる評価ってわかりやすいでしょ。
とはいえ、全くもって斬新なことをゴリゴリやったるでー!って感じではなく。4ハウスなのでね。お家芸であったり、自分のもともと「できること」「得意なこと」「好きなこと」に注目すべきかなぁ、とも思うわけです。
才能=得技
特別なスキルでもなんでもなく、
☆頑張らなくてもできること
☆やめたくてもやめられないこと
それが得技!そして金脈!
そうだ、今度の新月は「分かち合えるものリスト」を作ってみてはいかが?欲しいもの(願望)ばっかり書いてるでしょ?
欲しいもの、手に入れたいもの=牡牛座
ここに天王星のメスが入ってますからねん。
自分の「ほしいもの」を必死に守る(嵐に耐える)ことはやめにして、皆がそれぞれのできることを活かしあえれば(金星の女子バスケチームみたいに)、そこに何にも代えがたい宝物を見つけられるんじゃないだろうか。
リリス「高価な宝石に満ちた宝石店」
金星は、リリスと120度。
そういうわけで、まとめ!
「私にはこれができる!」を堂々と歌え!
ボランティアの聖歌隊のように。
それがささやかなことでも、日常的で他愛のないスキルであっても。結局、アナタは独りじゃない。社会の大きな流れは「個」と「多様性」に向かう。つながりと自立は相反しているようで、根っこは同じ。
獅子座は水瓶座の土台。
これからの時代の土台となる部分を、「種」として育めるタイミングなんじゃないかな。
記事タイトルのもし新月に「お願い」を書くつもりなら・・・の答えは、むしろ分かち合えるものリストを書こう、でした☆
これね、願いを山ほど積み上げるより「よっしゃ!!」って獅子座エネルギー、自己肯定感あげるから。わたしにはこんなに提供できるものがあるじゃないか!って。
ほんと、ささいなことこそ書き加えて。自分にとっては当たり前のこと。自分にとって当たり前って、自分じゃスゴイとも何とも思ってないんだけど、その「宝」に気付かせてくれるのは周囲の人たちなんだよね。
だから今回の新月は、獅子座で「個」がテーマでありながら「集団・仲間」が重要な役割を演じているんだな!
公式LINE
アナタの分かち合えるものリスト、教えてほしいな!!