なるほどなるほど、獅子の満月でござったか。
どうりで「レオ」ネタがあちこちに顔を出す。
宇宙にきらめくエメラルド
地球の最後が来るという
誰かが起たねばならぬ時
誰かが行かねばならぬ時
今この平和をこわしちゃいけない
みんなの未来をこわしちゃいけない
~中略~
突然嵐がまきおこり
突然炎がふきあがり
何かの予言があたるとき
何かが終わりを告げるとき
誰もが勇気を忘れちゃいけない
優しい心もわすれちゃいけない
これだってレオだったじゃあないか。
外側にがちがちに固めた外骨格のプライドじゃなく、背骨の中(隙間)を満たす髄液のようなプライドを、ってハナシ。
昨日読み終わった『失われしものたちの本』も、「王」と「王国」のハナシでもある。
別館ブログで読書メモ書いたけど・・・
自分の内面を「自覚」して、外側に何を求めるのか「決断」する。
それが子どもから大人への切り替えレバーになるんだと思う。
自覚ありきの選択、それは太陽のチカラ。
それまで受動的で環境ありきだった子どもの世界から、大人の世界へ。
ひとつの「王国」、その崩壊のトキに迷い込んだ少年の物語。『はてしない物語』と似た背景なんだけど、その王国(世界)を「継ぐ」かどうか、その決断がおもしろいところ。
この物語を原作にした映画『君たちはどう生きるか』だと主人公の選択は・・・だったよね。その決断の時、主人公が口にしたワードが、このふたつの物語(『失われた』と『君たちは』)とを繋ぐテーマなんじゃないかな。
一昨日の夜、イチくんが生み出した最新作も、ライオン(笑)
「夢」の世界もまた、『失われたものたちの本』の構成要素!
ああ、そうだそうだ。一つ前に読み終わった『<読む>という冒険』でもライオンの章があったぞ。
それはナルニア国物語の世界の、冒険!
これも「王国」だね!
善悪、子どもとモラルがテーマの冒険。『<読む>という冒険』のおもしろいところは、物語をちょっと離れた位置から見てみるところ。
語り手の言葉の選び方、描写の対象、それが読者にどんな価値観に巻き込むのか?巻き込まれているのか?
『失われたものたちの本』と、ある意味対象的な物語。
子どもの善なる部分、邪悪な部分、描く対象のコントラストがおもしろい。
そう、今回の獅子座の満月、テーマをひとこと挙げるなら、「コントラスト」!!それは過去と未来のコントラスト。選んだものと選ばなかったもののコントラスト。
それこそ
全ての失われたものと、全ての見つかりしもの
のコントラスト。
幼年期の終わり・・・?
じゃあ次はこれを読まないと、だな。