ダグラス・アダムスのコメディSF『銀河ヒッチハイクガイド』シリーズの第二巻、『宇宙の果てレストラン』の中に「電子的に合成された人工宇宙」というものが出てくる。といっても現実の宇宙とほぼ変わりなく、いつ入っていつ出てきたのかも(目の前が一瞬ちらつくぐらいで)わからないくらい、まったくおんなじ宇宙。
ただし、この宇宙では自分が無限の森羅万象の全ての中心であり、全宇宙が自分を中心に伸び広がっている。
「ここはきみに来てもらうために特別につくった宇宙だ。だから、ここではきみが一番の重要人物なんだよ」
実際の宇宙で自分の居場所といえば、無限の宇宙の無限の星、星と星の間の無限の距離に対して、目に見えない点の上の目に見えない一点で、無限に小さい存在なんだけども。
そいで、2024年の新しいプロジェクトを思いついた。
この「人工宇宙」を造って遊ぼうじゃないか!と。現実宇宙を模写した人工宇宙。
無限の森羅万象の中心点に据えるのは、我が母艦STAR SHIP。この船をポータルにして、2024年というトキの範囲で宇宙創生を試みよう。一緒に銀河ヒッチハイクをする乗組員(クルー)を募集しよう。
そう思い立って書きながらアイディアをネリネリすることにしたよ。
ホロスコープを入口に、特設宇宙へ遊びに行こう
『宇宙の果てレストラン』の人工宇宙は、ブリーフケースの中にあるスイッチひとつで現実宇宙と切り替えられる。私が使うスイッチは、ホロスコープ。現実宇宙の姿を写し取った、人工宇宙の入口。
この宇宙の範囲は、2024年の春分から、2025年の春分までの太陽が地球を(地球が太陽を)一巡りするまでのトキ。
まず中心地点、母艦STAR SHIPを設計する。
骨組みは2024年の四季図。4枚のホロスコープは、順番にめくりとられるカレンダーではなく、4つでひとつの骨格として設計する。
だから、「この時期はこうなって、次はこんな流れで、さらにこういう展開が予想されるでしょう」みたいな時間の捉え方はしない。
私たちの時間感覚を一本のピンだとすると、普段は過去⇨未来という一方通行の直線上に一本だけ刺してるわけだけど、このプロジェクトではそれを変えてみる。春夏秋冬1年のトキが全部描いてある一枚の絵の上に、ピンを刺すイメージ。
結局肉体的制限ゆえにピンはひとり一本、一箇所にしかさせないわけで、「なんだ一緒じゃん」って思われるかもしれないけど。ピンから見れば同じ宇宙(過去⇨未来と展開する時間の上に立つ宇宙)でも、ピンを打つ側からすればちょっと違うでしょ。
ピンの位置を自由自在に変えられるのは仙人レベルのマスターか、死ぬ間際のスペシャルボーナスだけ。それはこのプロジェクトで求めるところではないのであしからず。
とにかく、トキをバラバラに見るんじゃなくて、ひとつの生命体のように中心に据えてみるってこと。ワレワレは、同じ生命体のなかにうごめく各部位の細胞。各細胞の過去も未来も全部ひっくるめて、トキという生命体はある。
生命体で喩えるなら、中心にある母艦は心臓だ。どっくんどっくん、トキを刻む。ここに集合して、各自この宇宙専用のピンを手に取る。そして解散!特設宇宙にちらばるのだ!
2024年銀河ミッション
期間限定、固定メンバーで活動するオフライン型オンラインコミュニティ。
母艦からの無線連絡を聞きながら、クルー達は現実宇宙と寸分たがわぬこの特設宇宙にピンを刺しに行く。
母艦からの司令は、「特設宇宙で何を見たのか報告すること」。
クルー同士リアルタイムに顔を合わせたり相談する場を特に設ける予定はないけど、この広い広い宇宙のどこかに、自分以外にもピンを持って銀河を漂う仲間がいる、と思ってもらえれば嬉しい。同じ母艦からピンを引き受けた仲間。
母艦側では無線連絡の他に、集まった情報を掲載した新聞(メンバー同士でだけ見れるやつ、艦内広報みたいな)でも発行しようかと思う。
無線連絡手段として、noteのマガジンか、メンバーシップの機能を使おうかな。
1年間の固定メンバーは「仲良く」なる必要はないけど、お互い気持ちよく、安心して参加できるようにいくつかのコミュニティルールを設けようと思う。
最初にピンを配るときに、参加クルー自己紹介を交わそう。
リアルタイムでオンライン通信する予定はないから、テキストベースでのやりとりになるかな。ラジオとか雑誌の投稿欄みたいに。
そうだ!特設宇宙用の宇宙服(アバター)を配布しよう。顔を出すかわりのアイコンを。
タロットでその人の特設宇宙の仮の姿にふさわしいトーテムアニマルをひいてもいいし、自分で決めてもいい。
特設宇宙の活用方法
このプロジェクトは「参加すればこんなメリットがありますよ」「こんな目的をもってたちあげてますよ」みたいな文句は特にない。「なにそれ???」のカタマリみたいなまま、母艦は特設宇宙を展開することになると思う。
それでも・・・名越先生の言う「遠くの灯りに心が癒やされる」みたいな。
無限の宇宙のなかの無限に小さいひとつぶの光であるワレワレが、同じ母艦を出発して旅する仲間がいるんだという事実に癒やされるんじゃないか、と期待して。
遠くにポツン、ポツンと見える灯りが、自分以外の誰かもまた遠いところで一生懸命生きてたんだな、という感覚が、人の心を癒す
↑ああ、3年前に思いついたアイディアだったか
それぞれが自分の人生の(2024年の)計画に照らし合わせながら、現在地や位置取りを確認する基地として母艦を活用してもらってもいいし。
いつもと違う視点で世界を見てみるきっかけに、宝探し気分で参加してもらってもイイ。
ホロスコープは読めても読めなくても大丈夫。
でも私のクセのある文章を読める人じゃないと辛いかも(笑)
私も私で母艦から飛び出して銀河ヒッチハイクを楽しみながら、そのときそのときで出会った本の紹介とか、タロットをひいて遊んでみたりとか、いろいろとお届けしたいな。星と星の無限の距離の間にたびたび起こるシンクロも、共有して楽しみたい。
仮説プラン
(1)クルー募集
少数精鋭の乗組員!
まだかっちりカタチの定まってないプロジェクトだけど、ふらっときてふらっと消えるようなメンバーがいたら困るなぁ。
1年固定のメンツで、ちゃんと調査も参加(ひと月に一度、個人的な振り返り程度のメッセージを送ってくれればOK)してくれる人じゃないと。となると、フリー参加じゃなくて気持ち程度の参加費(コーヒー1杯分くらい?)があったほうが安心かな。
(2)オリエンテーション
母艦の紹介。つまり、2024年のトキの全体像について共有。
用いるのはホロスコープだけど、占星術的解釈というより、もっと「トキ(時間、世界)ってこんなふうに見ることもできるよね」って視点を共有するのが目的。もしかしたら複数回に分けて、順次クルーに配信。
同じ船に乗る仲間、クルー同士の自己紹介も出港前に。これもオフラインのテキストベース、それぞれに提出してもらった自己紹介を配信型でお届け予定。
(3)母艦STAR SHIP推水式
2024年3月20日、出港!ここから先はそれぞれにテーマを決めて調査を開始してもらう。
(4)各自銀河ミッション実行
調査報告は太陽が移動する節気ごとに回収。
ひとつきを目安に、調査テーマを変えてもいいし、継続してもOK。
むずかしく考えなくていいよ!ただ特設宇宙の日常を、いつもより「意識して」生活してみるだけでいいんだから。その結果、何か発見はあったか、なかったか。何も変わらなくてもいいし、刺激的な発見や目覚ましい成長なんてなくてもいい。その日常を、共有できる仲間がいるよって実感してもらえれば。
(5)艦内広報発行
提出してもらった報告は、夏至、秋分、冬至にまとめて掲示!仲間への質問を盛り込んでもいいし、それに対する回答を書き込めるようにしようかな。
(6)現実宇宙への凱旋
この特設宇宙は2025年春分の前日まで。最後に振り返りをして、締めようかな。
このプロジェクトを実行するために、まずは母艦を完成させなければ・・・!
四季図をひとつの円の中に組み込んで、読んでみる。それから連絡ツール、広報誌掲示場所の整備。ああ、建造段階から誰かがいてくれれば心強いんだけど。
オリエンテーションの段階で送りたい宇宙アイテム「12の目」の使い方。これもまとめておきたい。各天体についての覚書も、余裕があれば・・・。
↓12の目の下書き
書き出してみるとやっぱり少しずつとっかかりが見えてくるね!
このちょっと狂気的な遊びに1年間付き合ってくれる人がいるのかどうかは怪しいもんだけど、とりあえずクルー無しのひとり乗り航海であっても実行したい。