古代史ミステリーにハマった夏

星信仰ミステリーをきっかけに、古代史ミステリーの

面白さにもハマって色々読んでました。

 

古代に真実を求めて――倭国古伝―姫と英雄(ヒーロー)と神々の古代史 (古田史学論集第二十二集)

古代に真実を求めて――倭国古伝―姫と英雄(ヒーロー)と神々の古代史 (古田史学論集第二十二集)

 

 

日本の原始的な信仰心(=見えないモノにも敬意を払う態度)が

いったいどこから来てるのか?

 

学生の時、卒論のテーマを決めるきっかけになった本。

森林の思考・砂漠の思考 (NHKブックス 312)

森林の思考・砂漠の思考 (NHKブックス 312)

 

思考パターンと人間と自然の関係性を結びつけてるってトコロに

「ほぇぇ~!!」って 感動して。

 

やっぱり、自然と人間の関係性に尽きるんじゃないかな。

「自然」を大きな目でとらえれば、「宇宙」。

自分と、自分の外にあるリズム、それをすり合わせる知恵が「暦」。

天体の運行を読む=時を読む。

 

象徴、メタファー、物語を創造する能力が、人間らしさなら

それを「あほくさ」「子どもっぽい」と避けてしまう大人は

人間を生きずに何を目指しているんだろう?

 

 

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私の気に入っている古代史ストーリー

ニンゲンチーム、日本上陸

陸地でどんどん生活圏を広げるニンゲンが、今の日本がある場所に

やってくるには海を渡る必要があった。

natgeo.nikkeibp.co.jp

想像されている3つのルートの内、2つは九州だもんね。

なんで生活圏が大陸の端っこまでひろがって、更に命の危険を冒して

海を渡ったのか。神経細胞を張り巡らすみたいに、ニンゲンの本能的な

欲求なんだろーか。古代人に会って聞いてみたい。

 

 ニンゲンチーム大合流

日本原住民史

日本原住民史

 

 九州に住みついたニンゲンチームは、そこで腰を落ち着けたわけだけど

弥生時代あたりにまたグワーッッと大量に移住希望者がやってきた。

そのルートは、対馬(九州北部)。

 

先に住んでいたニンゲンチームとは骨格が違うタイプ。

この移住の記録が、日本神話の中に組み込まれているんじゃないか。

 

海洋民族の発展

対馬、五島、あの辺の島々を経由するチーム海洋民族。

海の民というと、思い出したのは「精霊の守り人」シリーズで

海洋国家が描かれる「虚空の旅人」!

 

虚空の旅人 (新潮文庫)

虚空の旅人 (新潮文庫)

 

上橋菜穂子さんは民俗学に精通しているだけあって、

物語の細部設定、クニという存在のキャラクター(個性)の描き方が

めちゃんこ面白い。大国、小国、信仰形態・・・

「大河」ファンタジーと称されるのがよくわかる、政治的駆け引きとかね。

また読み直そう。

 

海の民の信仰対象は、夜の航路を示す星の光

 

 


Moana - I Am Moana (Song of the Ancestors) (HD)

 

神様は、いた

神様はシンボルだから、集合意識というか、イメージというか

時間を積み重ねた分だけストーリーも重なっている存在。

そのイメージのどの部分を引っ張り出すかで表情が全く変わってくるし

見方によっては何人もの「ホンモノ」が出てきてしまう。

 

神話の登場神物神格化された人物の象徴として見るなら、

日本のシンボル神であるアマテラスこのあたりの時代に登場した、

人々の印象に残ったリーダーか、その人物にまつわるストーリーが

練りこんであるんだと思う。

 

海をフィールドにした対馬らへんチームと、九州チーム、

中国地方に進んだチーム、また新たに移住してきたチーム、

彼らのいざこざが物語になって、信仰対象となって、

今も神様として残っているのが「おもしれーなー」と思うわけです。

 

こんなこと言うと

「神様は最初から神様だ!人間とは次元が違う存在だ!」

と不快になる方もいるかもしれませんが、その神様はその神様で

こっちの物語になった神様とはまた別物として捉えて頂ければ、と。。

 

そして残る「歴史」と言うのは、勝者・支配者の歴史なんですね。

敗者の歴史は歴史と認められず、おとぎ話、地域の伝承、物語として

一部残っているばかり。

 

飛鳥時代は風向きが変わる

奈良時代に突入する前後も、謎がいっぱいで面白いんだけど

ここでいったんストップ。政治的宗教の切り替えポイントってことは

民衆の信仰心もカタチが変わっていったんじゃないかな。

 

それでも日はまた昇り月は満ち欠けを繰り返す

あまりに大きな時代の流れってのは

平均寿命のライフスパンじゃなかなか実感しにくい。

「今は変化の時、時代の変わり目」ってよく聞くけど

よくよく考えてみたら20年前も、1年前も

同じように言ってたじゃないか(’Д’)

 

「万物は流転する」そりゃそうか!

でも、同じところは回らない、スパイラル状の時間。


The helical model - our solar system is a vortex

 

 

さて。古代史ミステリーもちょっと熱が冷めてきたし

次に来るマイブームはなんでしょーな。