前の記事で書きそびれた、「辰」のことをば。。。
イチくんが去年からめちゃくちゃハマってて、年末に買い足したシリーズの本『ドラゴン最強王図鑑』。
ここに出てくるドラゴンのうち、辰年にゆかりのある「蜃(しん)」について。
蜃は蛟竜(龍の子ども)の一種で、下半身が逆鱗になってる。ヘビとキジのあいの子だって説もあるあたり、トリ×ヘビ=ドラゴンのイメージは人類共通のものなのかな、と思ったり。
恐竜は最初爬虫類、凶暴なトカゲのイメージだったけど、今や鳥類の祖先として描かれる。最新の恐竜デザインは、スタイリッシュで素早そうな羽の生えたトカゲ。
こないだ動物園(鳥園)で見てきた♡カッコウィイ
かっこうぃいトリさんといえばハシビロコウさん。
去年の夏に日本で見てきた!!
マヤ文明の神獣、ケツァルコアトル(ククルカン)もヘビ×トリのドラゴン系だし。
ケツァルコアトルは豊穣と風の神✫
さて蜃ってのは、蜃気楼を生み出す龍だと考えられた。
蜃気楼ってのは、蜃の吐き出す気から生じる幻の楼閣なのだ。
視えるはずのないものを見せる・・・これぞ海王星的パワー。
もともと「蜃」はハマグリを指す漢字だったから、蜃のイメージは龍だったり貝だったりするんだよね。蜃気楼が見えるのは主に海だから(日本にはだだっぴろい熱風ふきすさぶ荒涼とした大地が無いから)、ハマグリのイメージのほうがフィットしたのかも。
そう、辰年の「辰」もまた、龍でありハマグリでもある。
漢字の成り立ちで言えば、二枚貝が殻の隙間からびらびら(足?)を出してウゴウゴしている様子、を描いた文字。
このウゴウゴが、暦の記号としての「辰」を表している。
振。震。ウゴウゴ揺れる、ふるえる、振動する。
『漢書』律暦志によると辰は「振」(しん:「ふるう」「ととのう」の意味)。草木の形が整った状態を表しているとされる。
後に覚え易くするために神話動物の竜が割り当てられた。東南アジアではナーガ[4]、ペルシャではクジラや大海蛇[5][6]、グルン族の十二支では鷲、トルコでは魚やワニ等の動物に置き換えられている。アンタレスを象徴するともされる[7]。
クジラ!クジラも素敵だねぇ!!
ワシが唯一海の生きものと離れて意外だけど、トリ×トカゲの竜を思えば、それも守備範囲内か。
干支は十干十二支の10のリズム×12のリズムで60で最初と同じペアにもどる(一巡する)リズム。東洋の暦(占い)四柱推命だと天干地支って言うから、十干が天のリズム、十二支が地のリズムになるけど・・・
10進法はニンゲン特有の(十本指の)文化だし、天というより人のリズムな気がする?
地支は大地のリズム、自然のリズム。
植物の成長になぞらえてるけど、それって太陽からのエネルギーを受けて生育する流れなわけで、これこそ天じゃないか、とも思うんだけどね。。木星の周期だし。
どういう視点の「天・地」なのかなーってのが気になるところ。
目前に展開する現場=地
で
現実とはまた別個に存在する抽象的な世界=天
ってことなのかな?
そうそう、辰がらみでドラコニックチャート(龍頭図)についても触れようと思ってるんだけど、これは天のチャートでネイタルを地のチャートって見る流派もあるんだね??これも、どの視点で言ってるのかなーって思うんだけども。
ドラゴンっていう幻獣をシンボルにしてるから、なにやら神秘的で超人的(天)の印象がある(空飛んでるし)けど、その記号の指す「大きな集団の動き、社会の潮流」って点で見れば、龍頭図こそニンゲン的営みの中でウゴウゴするチャートじゃないのか?って気もする。
どこに立って見るか、何に注目するか、で記号(コトバ)の選び方は変わるから、それも含めて「どうして?」って考えるとオモシロイよね♡
さて12の地のリズム、巡る太陽とそれを受けて変化する姿を描く干支。辰はウゴウゴ。全体の流れも見てみよう。
子:おや…種の中に新しい生命が!
丑:殻の中に芽の準備ができてきた
寅:さぁ動き出せ、芽を殻の外へ突き出すぞ
卯:あちこちで芽吹いた草木が増えてきた
辰:ざわざわ、もさもさ、大きく繁った草木が揺れてこすれ合い、それぞれの姿に整う
巳:育ちきった草木は変化をやめる、そこで止まる
午:次の変化は減衰、しおしおと
未:果実が実り熟していき美味しそうに育ってゆく
申:その実は次第に固くなってゆく
酉:熟しきった果実はカッチカッチやぞ!と極限まで固くなり
戌:それもまた滅びのサイクルを迎えるために衰えていく
亥:やがてまた生命力は種に閉じ込められ、次の芽吹きを持つために眠る
そして子年でまた、種の中で目を覚ます…
蜃、辰年、「ふるえる」で思い出したある漫画の一場面。
だが自然は決して調和されることはない
ゆらめきこそが自然だからだ
「水は流れて水となり」
「風は吹いて風となる」
そしてまた
「人は ゆらいで人となる」
ふるえ、ゆらいで、草木がそれぞれの自然の姿に整う様を言い表したのが「辰」。
ふるえ、ゆらいで整う…という視点から「辰」について書いてた過去記事↓
この過去記事の中では、「日本神話の三貴神(アマテラス、ツクヨミ、スサノオ)は、もう一人兄弟がいた…!?」って説から、「辰」のハナシに流れ着いたんだった。
そこに触れるために、ザックリ日本の神話にも触れさせてね!
彼は東洋の宇宙哲学である太極思想と、日本の創世神話の矛盾を、「星の神」を加えることで解決を試みた。
太極の宇宙論だと、太極から陰陽が生まれ、陰陽から四象が生じる、と考える。0(1)→2→4と細胞分裂して誕生したのがこの全世界、宇宙の姿。
日本の創世(建国)神話のイザナギ&イザナミは始まりの陰陽。そこから生まれたのは三貴神だとひとつ足りない・・・?いや、実はもうひとり。これは滝沢馬琴の説じゃなくて、ちゃんと古事記にも出ている神様。イザナギとイザナミのあいだにいちばん最初に生まれ、そして流された不具の子、ヒルコ。
ここでこのスリリングな「ヒルメとヒルコは男女の双子」説が登場する!
※興味ある人は過去記事に詳しくあるから、そっち読んでみてね✨
それにくわえて、ヒルコを彦星(星の神)に重ね合わせた滝沢馬琴。
天の世界のもろもろの姿。それが日月星辰。
それから・・・辰のスサノオ。
ここで「辰」のハナシにようやっと追いついた(笑)
スサノオは海を治める神だから、竜神、辰=ドラゴン?太陽、月、星ときて、天空を表すもう一つの視点にドラゴンってのもまたオモシロイけど…動物的な意味でドラゴンでなくってね。
辰はトキホシ、「日月の交会する所なり」。
星の運行、つまりサイン(巡る星座)のことを指しているんだけども・・・今読み返してみてハッとしたのは、太陽と月の交点、・・・ってドラゴンヘッド&テイル、月のノードじゃあないか、って(゜o゜)!!!
辰はトキホシ、それは星の巡りから導き出される「トキ」の存在。
辰はウゴウゴゆらぐもの。トキはゆれる不調和そのもの。
完全な調和(停止)にはトキはない。
トキがなければ生命は生きていない。
そしてまた、ノード軸という大きな視点で見れば、それは龍ドラゴンの軌跡。太陽と月の交わるところ。それは宇宙のリズムを大地のリズムに同期する、重なるトキが刻む轍。
海流、潮の流れのように。お砂場に流した水が、小さな川の支流が引き寄せ合うように集まって大きな流れになるように、エネルギーの流れ行く(流れ込む)方向性。
その大きな大きな流れは、ゆるやかな大河のように。
小さな小魚であるわれわれには、その流れのハッキリとした全体像は見えないのだけども。なんとなく、身体で感じることはあるかもしれない。
体の内側にあるの水が、身体を浸しているこの水の変化にもきっと反応しているから。
そういうわけで、新鮮な水を求めるように、小魚たちは言い合わせることもなく自然同じような方向に向かっていく。
だからその方角には、出会いがある。縁がある。新しいナニカが起こる。
その方角や、みんなが向かっている新しい水域、水質をドラゴンヘッドで象徴しているんじゃないかな。
だから、大きな流れ。縁の向かう先。魂(自分の中に受け継いだ水)の進むべき方向。
この記事を下書きに保存しながらちまちまと書き続けながら、先週末は公園でドラゴン過去最高レベルにたくさん見た。こういう↓めっちゃでかいやつが行く先々でうろうろしている。
川で泳いでるやつは1メートル以上あったな・・・!!
そんでもって、下書きにずっと入れて書き足してたけどまたもやゴッツイ「辰」のネタが飛び込んできた。この調子じゃ永遠に書き終えられないから(笑)一旦、ここで記事をしめる!!
✪「辰」と星にまつわるハナシ
✪ノード軸と龍頭図(ドラコニックチャート)について
は次回に。