人間関係ホロスコープその2~コミュニケーションの展開図~

前の記事では、天体(水星、太陽、月)から心地のいいコミュニケーションスタイルについて考えてみました。

 


今回は、人生の舞台背景であるハウスからコミュニケーションがどんなふうに展開していくのか考えてみます。

 

starship.hateblo.jp

 

3ハウスはコミュニケーションの部屋

3ハウスの管轄:双子座:風(広げる)×柔軟宮(受動的に反応する)

3ハウスはコミュニケーションの部屋、なんですがイメージとしては張り巡らされた神経細胞、にょきにょき枝が伸びる樹状の道です。手元から順に、四方八方に広げていくランダムな道づくり。ガンガン道路工事を推し進めるというよりは、周囲の環境や反応にリアクションを返しながらあっちはどうだ?こっちはどうだ?と視野を広げていく。

 

交友関係も、まずは置かれた環境から受動的にスタートするわけです。引っ越し先、転職先の職場、とか、子どもが入園した幼稚園の保護者の集まり、とか何かしら環境が設定されていて、自分がその環境に目を向けることから人間関係が始まります。

 

私の3ハウスに掲げられている看板は「雲の上の飛行家」。雲の上ってことは陸地(=現実的な人間関係)から離れてひとり飛び回ってるってことか(笑)

前回の記事でリーディングしたコミュニケーションモンスターのYさんは3ハウスの看板が「若いリーダーの努力を成就させようとする先祖の委員会」です。人の縁に関しては不思議とバックアップを得られる人ですからね。

 

4ハウスは身内の部屋

4ハウスの管轄:蟹座:水(くっつく)×活動宮(積極的に動く)

相手や状況に合わせて反応していた3ハウスから、気が合う友人ができてきます。グループができてくる。特定のメンバーでお食事に行ったり、一緒に出掛けたり、グループを保つ(自分がその一員であることを確認する)ためにあれやこれや動く段階です。

 

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 3ハウスの間引き、がここで行われるわけです。3ハウスが充実していれば、4ハウスの状態の良さに結びつきます。人間関係をまず広げて、いろんな人に出会うことで、自分がどんな人と気が合うのか、心地いいコミュニケーションがとれるのはどんな人なのか見えてきます。そこに焦点を絞っていくのが4ハウスです。

 

ホロスコープの3ハウスから4ハウスへの移り変わりが表すものから学べることは、最初から気の合う友達、心通いあう親友なんて求めるよりも、とりあえず目を外に向けてみよう、ってことです。

 

私の4ハウスは動き回る火の性質を持つ牡羊座に占められているので、「安心感」とか「一体感」とかは求めちゃいなんだなてのがわかります。

 

それから4ハウスの次に来る5ハウスは「自己表現、自分らしさの創造」の部屋です。

もし「こんな自分になりたい」というイメージがあるのなら、それを押し出してくれるグループに身を置くことが大切になってきます。

足の引っ張り合いをするグループに所属していたら、自分も人の足を引っ張ることでしか自分を表現できない人間になりますよ、ってことですね。

 

5ハウスから逆算して考えても面白いと思います。

「こんな風になりたいな〜」って自分像を先に作ります。これが5ハウス。この5ハウス的人物像が既にいるグループに入る。これが4ハウス。

無ければそんな人が集まる場をイメージして自分で作っちゃいましょう。そういう人がどういう環境にいるのか、リサーチする。これが3ハウス。

 

7ハウスは一対一の人間関係

7ハウスの管轄:天秤座:風(広げる)×活動宮(積極的に動く)

ちょっと飛ばして7ハウス。ここで初めて「自分とは別の、1人の人間としての他人」が登場します。

 

3ハウスにも他人は大勢いましたが、それは自分を取り巻く環境としての他者。4ハウスはone for all, all for oneの世界観なので、自分も他人もひとつのグループの構成員としてしか見てません。

 

私は「私らしさ」をもつ1人の人間で、あなたは「あなたらしさ」をもつ別の人間だ、と認めること。自分と相手の間には境界線があって、そのバランスを取ろうと大なり小なり努力(人によっては苦労だし、人によっては何ともないこと)すること。それがココ 7ハウスの人間関係です。

 

自分のホロスコープの7ハウスを見て見ると、どんなふうに他者と付き合っていこうとするのか見えてきそうですね。私の7ハウスは風の柔軟宮である双子座で始まって、あとは蟹座がスッポリ入ってます。入口に掲げられている看板は「パームの枝を刈る男」。広がりすぎた部分を剪定して、大切な関係を残すための行動を象徴しています。表面的にはドライですが、友人・パートナーとして認識した相手とは心の繋がりを大切にするウェットな人間です。

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私は7ハウスに心の傷を表すキロン(カイロン)という天体が入ってるので、人間関係、対人関係で「傷が疼く」ような苦しい思いをしてしまう。キロンの持つシンボルが「列車に破壊された車」なので、これまたガッシャーン!!と衝撃を受けるような破滅的な出来事、相当手痛い思いをしたことがあったんでしょう。

それが幼少期の出来事なのか、生まれる前の出来事なのか、わかりませんが。ホロスコープは「癒すべき傷」の在処も教えてくれるようです。

 

8ハウスは信頼できる人間関係

8ハウスの管轄:蠍座:水(くっつく)×固定宮(離さない)

 

この動画で出てくる「裏切られない(裏切りが許されない)人間関係」ってのが8ハウスが象徴する人間関係です。


裏切られない人間関係を作る、正しい「自己開示」

自己開示、自分をさらけ出すことで相手の信頼感を得る。逆に言うと、もらうからには何かを出す、という精神的な取り引きが発生しているわけですね。

 

7ハウスの「私は私、あなたはあなた」というある意味ドライな関係から、「私とあなた、二人だからこそ見える世界」を共有するトクベツな仲へ。トクベツだから、簡単には切れないし切られない。

そういう関係に進みたいなら自分を開く必要がありますよ、ってことですね。

 

私の8ハウスはエネルギッシュな獅子座でスタートしているので、親密な関係、信頼する相手には積極的に自分を表現していきます。

 

11ハウスは同じ方向を見る仲間たち

11ハウスの管轄:水瓶座:風(客観的な視野)×固定宮(自分軸を持つ)

ここは「共通の未来像を見るグループ」なので、特定の誰かを見つめることはせず、同じ方向を見る集団の中にいながらも自分は自分らしさを保とうという人間関係を表します。

 

グループといえば4ハウスもそうでしたが、4ハウスはグループそのものが目的であったのに対して、11ハウスのグループは目的が外にあって結果的にグループになった、という違いがあります。

 

ひとつ前の10ハウスは社会という枠組み、組織の中で押し出す自分像でしたが、11ハウスはそういった組織から抜け出して、肩書とか所属とかを超えた繋がりです。

 

私は11ハウスの看板が「大使館の舞踏会」なんですが、連想するキーワード(国際的、楽しい雰囲気、演出、交流)が結構趣味の集まりにマッチしてて気に入ってます。ここに冥王星があって、あちこちの天体と繋がっているので縁の深い分野でもあるようです。

 

自分にとってしっくりくるスタイル

それぞれのハウスがどんな看板をさげているのか、大部分を占めるサインの特徴はどんな雰囲気か、その中に天体がいるかどうか、を見ながら、自分にとって心地いいコミュニケーションスタイルはどんなんだろう、と考えてみました。

 

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人間関係、と一言で言っても複雑よねぇ。ホロスコープを読みながら改めて思いました。