「シグネチャー」と「前兆」

占星術ってもともと、生命維持にかかわる死活問題だった。

 

ナイル川の氾濫を予測して自然への働きかけ(農業、暮らしの中心となる土地選び)をそれに合わせたり、砂漠の民や海の民は生きのびるための道しるべとして星を見上げたりした。

 

占星術自然との折り合いをつける生き方そのものの記録(記憶)なのかも。

 


アルケミストに出てくる師匠は占星術師じゃなくて錬金術師だったけど、魔術も錬金術も、医学も薬学も天文学も、全部根っこは同じ【自然から学ぶ】ことだったんじゃないかな?と思う。

 

 これってファンタジー小説だと思って読んでたけど、自己啓発本だったのかな?(笑)いろんな切り口で読める、シンプルな物語でした。

 

この物語でも一貫して、物語が展開する鍵は「前兆」に気付くことがキーワードになっていた。幸運のしるしを見つけるとか、偶然の出来事(シンクロニシティ)とか。

 

そのしるしを正しく読むことがダイジなわけじゃないんだな。シンクロを見つけただけだと、何も現実は変わらない

 

前兆に気付いて、自分で選択して、行動する

めちゃめちゃシンプル~

 

まず気付くために、目の前の現実を見る。自然を見つめる。耳を傾ける。そこから自分が何を学べるだろう?このさりげない出来事のひとつひとつに、どんな意味があるんだろう?

 

カバンからペンがぽろっと落ちた。

ふと仕事の手を止めて窓を見たら鳥が飛んでいくのが見えた。

 

そういう程度のもんでも、それに気づいた瞬間が、めちゃんこ大事な「前兆」なんです

なにも劇的に神秘的な光やメッセージが目の前に現れなくてもヨイのですわ。ファーーーーッて天使おりてこなくてもヨイ!!!ゾロ目の車のナンバーが連続して現れなくても、ヨイ。

 

そこばっかり追いかけてると、前兆、見逃す。

 

 

主人公の少年は、物語の中でひとつずつその方法を学んでいった。他の旅人にとっては単なる「環境」の砂漠、砂漠に吹く風。「移動手段」でしかない今乗っているラクダと、ラクダ使い

 

なんでもないと思われている部分にも目を向けて、そこから学べることはなんだ?自分に教えてくれているのはなんだ?そういう視点、姿勢を忘れないでいること。

 

全てに意味があるんだ!!!!ここに込められた意味は?!!メッセージは?!!!と鼻息荒く血眼で手あたり次第漁らなくてもイイんだけどね。リラックスして、全体像がぼんやりと把握できる集中力が最高。

 

精神科医の名越先生がどっかの動画で「集力」っていってたやつ。

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禅の問答、修行でアルアルなのは、お師匠様は何も教えてくれないってこと。

 

それがなんでかっていうと、コトバで解説を期待しているから。世界の99%は言語化できないなんやかんやで出来ているのに、本当に大切なことが全部言葉で解説できる、理解できるっていうのが幻想。

 

禅アルアルでお弟子さんが学ぶのは、お師匠様の言った言葉だけじゃなく(ほとんどわけわからんことしか言わんし)、呼吸の間合いとか、身体の動きとか、ふるまいひとつひとつ、その瞬間瞬間に敏感にアンテナをはって、「そこにはどんな意味があるんだろう?」と思いめぐらすこと

 


全てに意味がある、は結果論

自分の欲しい意味にこじつけするのは思考停止

 

今この瞬間、目の前の現実(環境、人、自然)の様子から、自分が能動的にナニカを学び取ろうとする態度。そこに前兆は絶対!!現れる。だって全部前兆になりうるやん。

 

これは「問い」を立てる訓練でもある。

問いを立てるってのは、自分の答えを見つける過程。自分を見つける過程。自分の人生を自分で活きるための、訓練。 

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だから占星術はさ、日常生活からはるか遠くかけはなれた宇宙を見るやん。自分では具体的に働きかけられる対象じゃない、ザ・自然やん。それを一生懸命見つめて、意味を見出そうとする。問いを立てて、学ぼうとする。

 

それ自体が「生きる力を鍛えるレッスン」やん。

占星術スゲーやん。

 

 

自然の様子がそのまま前兆になるってコトを、改めてどういう仕組みなんだろう?って問いを立てたときに出てくるのが・・・

「相似の理論」「相似則」「フラクタル理論」「相似象」「自己相似性」「象形薬能論(シグネチャー)」とか色んな呼ばれ方をするアレになるわけだ!!!

 

 昨日サフランを見て立てた「問い」の答え(前兆)がやっと出てきた。

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ちょうど今日ゆうあさんに教えてもらった「お花をみればすべてがわかる!」の意味、シグネチャー(特徴表示説)ってこういうことなのかな!

シグネチャーについては、ちょっと時間をかけてこれから調べてみようと思うんだけど・・・東洋の薬学というか、漢方はこの考え方だったような?

 

ちょろっと思い浮かんだ「問い」にすぎないんだけど、問いを立ててメモしておけば、あとは自動的に答えに必要な情報が集まってくる・・・これ、もうホンマそうなんやなって思う。

 

脳の仕組み(心理学)で「確証バイアス」と言ったり、スピリチュアル的に「引き寄せの法則」といったり、なんでもいいんだけど、自分で立てた「問い」には、その答えを見つけるための「前兆」がこれでもかってくらい集まってくるってことは、誰でも簡単に体験できる。

 

無意識に立てる「問い」には要注意・・・なんだけど。

 

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はいさい、それで「相似」のハナシ。

相似ってのは同じ比率(バランス)のもの。いつものごとくムズカシイことはざっくり省くけど、「似てるもんは同じルールを持ってるんだよ」ってこと。

 

数学を思い出すなら、相似と言えば図形。おっきいのも小さいのも、同じ比率であるならなんやかんや同じルール(法則、方程式)が成立しますよってアレ。

 

Fractal Tree Style

曼荼羅とか、フラクタルってこの仕組みを言ってるんじゃないかな。この全体像を構成する一部分をピックアップしてみると・・・

 

Fractal tree with spikes

その中にも全体像が見えてきますよってこと。あの、テレビに映ってる自分を見ているテレビ、そのテレビの中にまた自分が移っていて、その自分が見ているテレビの中に・・・・・って気持ち悪い無限ループのあの仕組み。

 

 

人体の細胞にあるDNAとか、ファントムリーフとかファントムペインっていう現象も、この無限ループ、大宇宙は小宇宙、個は全なり、もういろんな人がいろんな言葉で言ってるアレ。

 

 

身近な活用例で言えば、図形や模型。Googleマップの拡大縮小、実際より小さい模型で実験をして現実でどうなるかって判断する方法。これはこの「相似」っていうこの世の仕組みをベースにしている。

 

統計とかもそう。数字に意味があると見出す数秘やら、カードや木の棒を使った占いもそう。

 

図形や音楽で「黄金比」と言われるバランスも、なんやら関係あるんじゃないかな~?人類共通の美意識、心地よさを刺激するのは、宇宙(自然界)のバランスが調和してるから。

 

美意識といえば前の記事で書いた「性淘汰」でしょう!!!金星のチカラ!愛し合いたいという生命力が根源にあるのでは?って説。

 

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その相似の世界を見つめるって点で、医術も占星術天文学)も薬学も植物学も芸術も、みんな同じだった。同じだってことが本能的に分かってる時代があった。

 

 

宇宙と人は似ている。

もともと脳の働きの根本は、僕は比喩とかアナロジーとか模倣とかいう能力だと思うので、そういう能力と言うのは、物事を手際よく分割して分類のストックにはめ込んでいくという合理的な考え方とはちょうど対照的な働きだと思うんですね。


つまり、脳の働きのスタートラインにはそれぞれ違ったものを結びつけるような働きがまずあって、夜空に広がる星に白鳥などの姿を思い描いたり、それをまた人の運命と結び付けたりして歴史が構成されてきたわけです。

全く異質なものがあるときパッと結びついたり、それが自然にシステムを形成したりして、ワレワレはこの世で起こる出来事を理解してきたのではないでしょうか。

 

共感のレッスン 超情報化社会を生きる

共感のレッスン 超情報化社会を生きる

 

 

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 コンステレーション(星の配置、星座、布置、偶然の一致)のことですな!!

 

「ばらばらに存在している星が、遠くから眺めると獅子や白鳥に見えますよね。

それと同じように、偶然と思われる事柄も、離れて大きな視点から眺めると、何か大きな意味がある。

そういった、巡り合わせのことを指すんです。『意味のある偶然』ですね。」

 

SOSの猿 (中公文庫)

SOSの猿 (中公文庫)

 

 

 

突然ぽこっと登場、医術と疫学の祖ヒポクラテス

sonogono.jugem.jp

「体調」ってのは気のバランスだよ、っていう視点を確立した人。「ユーモア」の語源は、なんと「体液」!!

 

久しぶりに読んでビックリ。

体液って、水の話につながらん?

 

細胞の核にあるDNAは、組成液(水)に浮かんでる。体液の成分は、身体の変化に反応して変化する。身体の変化は、環境によって引き起こされる。同じ環境でも変化が違うのは、受け取り方(思考や感情)が違うから。

 

ヤヴァー、書きながらまだまだ「前兆」集まってくるよ。

 

万学(すべての学問!)の祖、ギリシャの哲学者アリストテレス

 

この人物名のメモがどこ経由で追加されたのか分かんないんだけど・・・。調べながらポッと思い出したのが「創造力(想像力)はコッチの頭の中にあるんじゃなくて、ものの側に宿っている」というハナシ。

 

最近読んだ本に出てたと思うんだけど、メモが見つからない。これ、めちゃめちゃ「どういうこと?」ってならん?

 

想像力=心の「中」の働き=個人個人で違う

だと思ってるやん。

 

そういうふわっとしたイメージとかインスピレーションとか叡智みたいなものは、モノの中にあんねんて。石とか、風とか、机とか椅子とか、うさぎとか、葉っぱとか。

 

個人(脳)は「受信機」っていう視点でいえば、「たしかにそうかも~」ってなるな。

 

西田幾多郎の言う

意識が体の中にあるのではなく、身体が自己の意識の中にあるのだ

ってのもそのへんの感覚なのかな???よーわからんけど、おもしろ。

 

だから日本語の「もの」はsomething(物体)やsomeone(人物)だけじゃなく、存在感そのものとか、感覚そのものを指すのかも。

 

「人生で何がやりたいのか、自分自身に聞くこともいいのですが、
それよりもずっと重要なことは、
あなたの人生があなたに何を要求しているか、
人生があなたのために何を用意しているか、
ということを聞くことです」

―どこかでメモしたエックハルト・トールの言葉

 

starship.hateblo.jp

 人生が用意した物語、ってことでホロスコープ読みをやってるよ。また余裕ができたら追加募集するかも☆彡

 

 

超らんぼーなまとめ!!

似ているモノには、意味がある。

前兆(おしるし)を発見せよ!!

 

おっしまーい!