SARUを読んで、巻末に「対となる作品」と紹介されていた伊坂幸太郎の『SOSの猿』。
ショック受けまくって、言語化できない。
「まあな。
ただ、心の中で、『私は今、あの男に怒っています』と文章を唱えた場合ならまだしも、たいがい人の気持ちってのは、文章にもならないような、もやもやとしたものじゃないか」
「そうかな」
「そうだよ。だから、人の気持ちを文章化しにくい。本人にだって、難しい。強いて言えば、気持ちを表現するには」
「するには?」
「絵とかじゃないか」
「分かんなくてもいいけど、とにかく、わたしたちは、聴いてる人に自分たちの歌を届けようとは思ってないわけ。
ましてやメッセージを押し付けようとも思わないし。
絵描きの絵とかも一緒じゃない?
テーマとか意味とか質問するのに意味はないのよ。
かといって伝えたいことがないわけじゃなくてね。
隕石としか言いようがないけど。
わたしたちの歌は、空からでっかい意志を運んでくるわけ。
聴いてる人の胸にその隕石をぶつけるの」
何人もの登場人物が、それぞれ私に向かって話しかけてくる。それと同時に、「これは私だ。私の物語だ」と確信するまでもない確信でもってなぞっている自分がいる。
人が、ドラマや映画、自分以外のニンゲンのストーリーに感動したり、楽しんだり、ハッとしたりするのはどうしてだと思う?
心理学が好きな人は「投影」と言う現象なんだろうし、それがニンゲン特有の「エンターテイメント」であり、「癒し」や「鎮魂」なんだな。。。
物語は、人を救う。
「隕石ってのは、『遠くから降ってくる大事な感覚』のたとえだよ」
占星術は、私にとって隕石、まんま、星なんだわ。
私が誰かを救ってるって言いたいんじゃなくて、なんというか、隕石(星)を呼んでる(読んでる)んだ。そう思ったとき、ドワーーーっと鳥肌がたった。
星座を英語でconstellation(コンステレーション)と言うんだけど、これも出てくるんだよ。隙間時間に読み進めているのに、おそろしく絶妙なタイミングで、おそろしく絶妙なメッセージが、飛んでくるんだよ。
constellationに「布置」という意味があるのは知らなかった。
「ばらばらに存在している星が、遠くから眺めると獅子や白鳥に見えますよね。
それと同じように、偶然と思われる事柄も、離れて大きな視点から眺めると、何か大きな意味がある。
そういった、巡り合わせのことを指すんです。『意味のある偶然』ですね。」
今日はママさん人形劇団の練習会で、電子ピアノのBGMを聴き比べながらワイワイしてたときの、他の劇団員ママさんの「こりゃ天竺まで行っちゃうよ」発言。
爆笑しながら、カバンの中の『SOSの猿』を思い出して「ほおお、そうきたか」と感心。
もちろん本の話も西遊記も全く関係ない会話の中で。
あと、『SOSの猿』に散りばめられたメッセージ。
物事を簡単に断定する人間は、ちょっとしたきっかけで、まったく逆の立場にひっくり返る
それそれ。
風の時代、ハッキリとカタチを得られないといけない地の時代は終わる。
曖昧さを受け入れられなければ風になることなんてできない。何が正しくて、何が間違っているのか?誰が正義で、誰が悪なのか?そこに分かりやすい答えは、ない。
善と悪の葛藤、バランスを求めて動き続ける。
バリ島の聖獣バロンと魔女ランダのはなしも、出てくるのだ。バロンダンス。
西欧の「完ぺきな存在としての神様VSそうじゃない、悪魔」という単純構造では見えない複雑で曖昧模糊とした世界を捉える眼が、また注目されてくる。
風に境目が無いように。
児童文学とは思えない迫力の、ライラの冒険、三部作目の『琥珀の望遠鏡』も読み終えた。
「神を信じるのをやめたとき、善悪を信じるのをやめたの?」
「いいえ。ただ、わたしたちの外に善の力と悪の力があると思うのをやめたのよ。
そして、善と悪は、人間のおこないについていえることで、善人と悪人がいるんじゃないと信じるようになったの。
わたしたちにいえるのは、これはいいおこないだ、だれかの役に立つから。
あれは悲いおこないだ、だれかを傷つけるから、ということだけ。
人間は、単純にレッテルをはるには複雑すぎるわ」
「そうね」ライラはきっぱりとした口調でいった。
「神がいなくてさびしく思った?」ウィルはきいた。
「ええ、とても」メアリーは答えた。
「いまもそう思うわ。いちばんさびしく思うのは、世界
全体とつながっているという感覚がないことよ。以前は、神とつながっている、神がいるから、神のすべての創造物とつながっている、と感じてたの。でも、神がいないとなると…
メタファー(比喩)ですよ。
でもそのメタファーが自分にとってなんなのか、ひとつひとつハッキリわかってなくてもいい。
夢の解釈も。(ここ2,3日続けてみている夢がまた・・・すごい!!)
『音楽は最初の一滴。それが波紋をつくる。波紋が波紋を生んでいく。やがて、おおきな波となる。波は大気を揺らし、星を覆い』
『そして、目に見えぬ、約束に届く』
『SOSの猿』『SARU』これは両方読むべし。
『SOSの猿』主人公の二郎君は、困っている人を放っておけない感受性を持っている人。放っておけないと言っても、正義感でオラオラ助ける仮面ライダーやヒーローズとは違って、気が弱くて大して何もできない。
だから、聞こえないようにする。なるべく関わらないようにする。苦しいから。自分の無力感に、押しつぶされそうになるから。
その声や音が私の耳にわっと飛び込んでくる。が、何もできない。SOSに応える力など私にはない。見て見ぬふり、聞こえないふりをするだけだ。そのことがいつだってつらい。
二郎君は、私だ。月ふたご座6ハウスほぼカスプ上、役立たずコンプレックスの、わたしだ(笑)
そんでもって、陽気で無神経な明るい雁子さんも、わたしだ。
「分かんなくてもいいけど、とにかく、わたしたちは、聴いてる人に自分たちの歌を届けようとは思ってないわけ。
ましてやメッセージを押し付けようとも思わないし。
絵描きの絵とかも一緒じゃない?
テーマとか意味とか質問するのに意味はないのよ。
かといって伝えたいことがないわけじゃなくてね。
隕石としか言いようがないけど。
わたしたちの歌は、空からでっかい意志を運んでくるわけ。
聴いてる人の胸にその隕石をぶつけるの」
こりゃ、まさに、太陽いて座1ハウスの、わたしのコトバ。
S、O、S、は何の略?と幼い二郎君と二郎君のお母さんが言うシーンがある。あれは判別がつきやすい音だってだけで選ばれたんだって。
でも後付けではね、と説明する二郎君母のセリフも、ワタシ個人に向けられたメッセージだった。
誰もが手に取って読める、大衆小説であることは分かってるのだよ。それとは別の意味で、これは私たったひとりだけのために、この瞬間にこの行を読むためにここに印刷されていた、そうも思える。
だって、物語は語り手が喋ればそれが真実になる。
そんな力があるから。魔法だよね~
そう、そのメッセージは、こう。
Save Our Ships
わたしたちの船を助けて。
Save Our Souls
わたしたちのタマシイを助けて。
このブログタイトルは【STAR SHIP☆星読み航海図】。
Save Our Shipsには、ぎょっとした。
今朝も船に乗っている夢を見た。私の乗ってる船は、海で沈むんだよ、いつも。(笑)でも今朝は、大きな板っぽいかたちのクジラと一緒だった。そして島を見つけた。
ホロスコープを読むこと。
物語を循環させること。
私はこのために生まれてきたのかもしれない。
コンステレーションがそういうんだもの。
constellation:星座、布置、配置
「ばらばらに存在している星が、遠くから眺めると獅子や白鳥に見えますよね。
それと同じように、偶然と思われる事柄も、離れて大きな視点から眺めると、何か大きな意味がある。
そういった、巡り合わせのことを指すんです。『意味のある偶然』ですね。」
Save Our Ships
わたしたちの船を助けて。
Save Our Souls
わたしたちのタマシイを助けて。
好き勝手に依頼者をいじる私のリーディング(笑)
でも、全身全霊で依頼者を信じて、送り届ける、祈りでもある。
ロレンツォの父親はある時、こう言った。
「悪魔が相手に憑いているのか、憑いていないのか、そしてわたしがやっているこの儀式が悪魔を現実に祓えているなかどうか、それは分からない。
が、あまり悲観的になら必要はないと思っているんだ。なぜなら」
「なぜなら」
「なぜなら、家族以外の第三者が、利害関係のない誰かが、『良くなりますように』と祈ることは、誰かを助けたいと思うことは、ひどいことではないはずだ。悪いことではない」
SOSと言うと、前提として「困ってる」「悩んでる」ということになっちゃうから、ちょっと違うかな。そうじゃない。
私は「困ってる人を助けたい」「誰かのためにできることがしたい」とはこれっぽっちも思ってなくて。
「分かんなくてもいいけど、とにかく、わたしたちは、聴いてる人に自分たちの歌を届けようとは思ってないわけ。
ましてやメッセージを押し付けようとも思わないし。
絵描きの絵とかも一緒じゃない?
テーマとか意味とか質問するのに意味はないのよ。
かといって伝えたいことがないわけじゃなくてね。
隕石としか言いようがないけど。
わたしたちの歌は、空からでっかい意志を運んでくるわけ。
聴いてる人の胸にその隕石をぶつけるの」
私の場合はね。人助けとか、誰かの役に立ちたいとか、そこを立脚点にしてない。だって、絶対に大丈夫だから。なにがって、ホロスコープの持ち主が。
表面的には、誰にだってちょっと困ってたりモヤモヤすることはあるだろうけど。
でも、大丈夫なんだ。そこには根拠のない自信がある。
「人生で何がやりたいのか、自分自身に聞くこともいいのですが、
それよりもずっと重要なことは、
あなたの人生があなたに何を要求しているか、
人生があなたのために何を用意しているか、
ということを聞くことです」
で、自分が、自分のタマシイが鎮められるのかな。
船は、ここにいる。ちゃんと、航海してるんだ、って確認できるから。
ちなみに最近知ったんだけど、この「全身全霊の信頼」ってやつは、かなり効果があるワークとしても紹介されていた。
【超パワフルワーク】フォトンワークという、絶対元気に幸せになれるワーク【100%元気になれる】
イメージングの瞑想、ワークといえば最近おもしろいヤツを発見した!発見と言うか、温泉の塩サウナに入ってるときにちょっと思いついたんだけどね。これが効果テキメンでね。
金色のエビちゃんにツマツマしてもらうイメージを操作してみたの。うちの水草水槽で飼ってるカワイイえびちゃん(笑)かなり排毒できたよ。
私はスポーツしてたから、メンタルトレーニングとしてイメージングの効果は良く知ってるけど、オカルト系のイメージング(瞑想とかエネルギーワーク?ってやつ)はちょっと眉唾だったのね。
でも「物語」の力を実感してから、これ応用できるな!と。
あかん、こんなふうに思いつくままに書いてたら永遠に書き終わらない。
おしまい!!