夏至のホロスコープは何を読むかって言うと、1年のサイクル(トキの流れ)を、春分、夏至、秋分、冬至の4つに区分けした断面図を読むわけです。
だから今日明日のこまやかな出来事がどうか、っていうより、4分の1年のトキの範囲に満ちている大まかな空気感というか、磁場みたいなものをイメージするよ。
断面図だから、4枚の展開図として春夏秋冬並べるのがヨロシ。
太陽が蟹座に入った時間設定したら12:33になったんだけど、ググったら数分ずれてる。東京12:31にするとギリッギリ太陽双子座に留まってたから、ホロスコープのソフトの計算で出すね。
※シンガポール標準時は日本と1時間の時差
過去のトキ読み記事
★去年の冬至⇒冬至図と「こじまじまん」 - STAR SHIP☆星読み航海図
★春分⇒3月のトキ読み - STAR SHIP☆星読み航海図
2021年夏至のホロスコープ@日本
場所が変わるとハウスの度数が変わる。天体とサインは変わらない。
でもハウスが変わって焦点が変わればそれぞれの天体の解釈も変わってくるんだなーって、さっき日本とシンガポールそれぞれの夏至図を読んでて思った。
ハウスがわかれば、ものすごい抽象的な「空気感」とか「磁場」を、実際に具体的な場に引き合わせることができる。磁場は見えないけど紙の上のサテツが不思議な模様でその存在を示すような。
太陽の位置からスタート
夏至の主役は、そりゃ太陽でしょう!昼の長さがMAXになる陽のチカラが極まるトキですから、陽のエネルギーの核である太陽を中心に読んでみます。
太陽は9ハウス。理想、思想、「正解のない問い」を追いかける射手座的性質を帯びたハウス。より良いモノを追いかけて行こうぜ、ってのがトキの方向性。
より良い何?って部分をもっと具体的に落とし込むために、Ascのサインを見る。
Ascを確認する
Ascは天秤座で、特に天秤座の持つ「知性」というキーワードが強調されている度数にある。と、なると・・・太陽の追いかける「より良いモノ」ってのは思想的なもの、アイディアだとか考え方、物事の捉え方について言ってるんじゃないかな、と読む。
特に9ハウスのカスプ(入口にあたる度数)が双子座で、知性の働きを表す水星もご一緒に9ハウスにいらっしゃるわけだから、「頭を使って考えること」が強調されてるな、と読む。
そうそう、カスプのシンボルが「矢で満たされた矢筒」で、射手座アイテムじゃーん(゚∀゚)!!9ハウスの射手座の性質、特に「思想」「知性」に関する部分に注目しながら読み進めるよ。
チャートルーラーを追いかける
思想や知性は方向性としてあれど、全体のトキの雰囲気を決めるチャートルーラーの動きはどうなってるの、と見てみるとそんなにゴリゴリ理屈や理想を語る感じはないのね。
チャートルーラーは天秤座の支配性、金星。
てっぺんにおりますな。10ハウス。
社会に対する関心が高まってる感じ。
シンボルも「文学仲間の集まり」だから、言語化された情報で意見交換してる感じではあるんだけど、蟹座だからまだまだ感情ベース。
批評家やら専門家の集まりでもなんでもなく「文学ファン」なわけだから、まだまだ「好き!」「きらい!」レベルでキャッキャワイワイやってるんでなかろーか。
テーマは社会的な事柄であるんだけど、あくまでも身内ネタ。
それと、社会の中で安心できる居場所を共有しよう、って動き。
蟹座は「安心できる拠り所」「居場所や仲間」をつくろうとするサインで、それが10ハウスという「みんなの社会」の中で、金星として発揮される。
この金星の発揮の仕方をちょっと考えたんだけど、「味わう」「ヨロコビ」の側面は牡牛座の金星だと思うんだ。今回は天秤座のチャートルーラーとしての金星だから、もっと「人と人との関わり」「つながりあうこと」に注目する。
だから、一緒にenjoy(楽しむ、享受する)する金星、と読む。
こんな社会だからこそ、一緒に気持ちを分かち合える仲間と、心地いい居場所が必要になるんだ!!って動きが高まる感じ。
「こんな社会だからこそ」の部分は金星が正面に見据える(見据えられる)冥王星を指す。4ハウス、基盤や足場を表す位置に猛烈な破壊神がいるのよ。
壊された社会基盤と、自分たちでつくる居場所
ブルドーザーで掘り起こされたワレワレの足場・・・これまで拠り所にしていた社会基盤。
山羊座は社会とか構造のサインだから、このホロスコープの4ハウスは「家族」とか「家庭環境」というより「社会基盤」だな、と私は読んだ。
さらにさらに面白いのが、4ハウスのカスプであるICのシンボル。
「自然科学についての図解された講義が、生命の未知なる側面を明らかにする」
うん、ウイルスwwww
あ、ごめん。上の図は冥王星のシンボル間違えてる(笑)どこから出てきたんだ?冥王星のシンボルは「山の聖堂へとつながる急な階段を昇る巡礼者」でした。
このひっくり返された社会基盤と、居場所を求めて人の繋がりを求める動きにプラスして注目しておきたいのが、ちゃちゃをいれる海王星。
結局なんだかよく、分からない
海王星ってのは、「にじみ」と「ぼかし」ファンクションですわ。じわじわ~っと浸食してにじんでいくもの。6ハウスは健康って意味もあるから、社会的なスケールで言えばこれは感染症にあたるんだろうなぁと思うんだけど。
その存在ありきでこれからどうしていくか、安心できる場を作っていくのかを「正解はないけども」探っていこうっていうのがここまでの流れかな。
太陽の視点で見るなら
方針(太陽)としては、答えがないからこそ頭使ってより良いモノを探ろうぜ、ってスタンスなんだけど、海王星を勘定に入れるなら、ハッキリとした答えとか身の振り方、じゃあ具体的にどうしようってレベルまで落とし込めなくてもヨシ!!ってこと。
6ハウスは役割、自分が実際にどう動くかっていう具体的な実践方法を表してる。そこに海王星だから、まぁハッキリしませんわな。
そこに抵抗するとかガッカリするとかもんもんと悩むんじゃなくて、「今はハッキリしない段階なんだから、今のうちに思いつくアイディアはどんどん出していこうぜ」ってこと。
海王星はわからないものをわからないまま丸ごと受け入れちゃうから、インスピレーションとか直感になる。理屈でわかりきってることは、インスピレーションじゃないでしょ。
根拠はないし、ロジックもめちゃくちゃ、でも惹かれるナニカがある。この磁場はやっぱりファンタジックマジカルパワーとして文学仲間の盛り上がりに活かしたいところ。
金星トライン海王星は、やっぱりそうでなくっちゃ~☆彡
拡大させていこうぜ、ってのは太陽は5ハウスの木星とトラインからもそう読める。5ハウスは創造、生み出す分野、そこにズンズン拡げる木星がある。
5ハウスのカスプは水瓶座だから、創り出したいのは新しい考え方、価値観。カスプシンボルは「トンネルに入る列車」。これまでのルートじゃありえなかったもの、死角を攻めるアイディア出しGo Go!ですな。
「ありえない!」アイディア求む
木星はそんな水瓶座的な視点で切り込んでいく天王星と72度クインタイル。創造性を発揮するアスペクト、まさに。その天王星は8ハウス、死角に切り込んでおられる。
頭の使いどころ
ではでは、アイディアマン水星にどう働いてもらうかってところを読んでいきましょー。水星は太陽と一緒に9ハウスにいる上に、その9ハウスの支配星。太陽を補佐するには申し分ないポジションなわけ。
双子座の水星ってのは、樹状に伸びる神経細胞的な働きをするのです。水星の乙女座的側面は、それを間引いていくイメージかね。必要な情報を選んで、実際に役に立つものとして仕上げていくのが乙女座的な働きをする水星。
情報収集のアンテナをひろげて、接点を遠くに遠くに伸ばしていく。9ハウスなんでね、すぐに役立つ超実践的具体的なハウツーとかじゃなくていいのです。
あと、おもしろがるってのもイイね。役に立つかどうか、わかるかどうか、よりも面白いかどうか。これを軸にアンテナを建てるのが9ハウス。
水星の隣にあるドラゴンヘッドにも目を向けてみると・・・シンボルは「体験の新しい機会を開拓民に提供する、新しく開かれた大地」で、わかりやすく未知の9ハウスフィールドを示してる。ここのドラゴンヘッドは場の展開先ですな。
これから先、ワレワレはもっと「わからん」情報の取り扱いスキルを鍛えてかなあかんのやろな、と思います。
白か黒か、合ってるのか間違ってるのか、それを「できるだけ早く判別」することがカシコイことだと思うでしょ?正解を「知る」ことが。でもこっから先に目指すべきのカシコサ、頭の使いどころはそうじゃない。
最初から正解なんてわからないんだから。
正解なんてどこからどんな風に見るのかで変わるもんだから。
それを分かったうえで、自分なりの「意見」が持てるように頭を使う。そのためには、自分は何を知らないのかをまず知るってこと。それが9ハウス。だいたい人は皆、自分が何を知らんのかすら知らないもんだから。
自分が何を知らないのか、自分の死角に気付くのにとってもいい方法が、他人と関わること。
日本人の苦手に切り込む
でもねぇ、「私はこう思う」って主張するの、苦手やんワレワレは。意見と人と感情を完全に切り分けて考えることができる人って、それはそれでサイコパスなんだけど(笑)
ワガママと主張の違いとか、主張と情報の受け売り(無批判の同調・拡散)の違いとか、そのへんをこれから学んでいかんばならんのです。
このあたりのムズカシサを描いてるのが、Dsc合のキロンがつくる小三角形かな、と読む。
Dscは人間関係を表す7ハウスの看板で、自分と関わる誰かさんのことですな。そこにキロン、傷。触ったら痛いポイント。これまで避けてきたこと。
土星は課題。4ハウスはみんな一緒をヨシとする付き合い方、そこから5ハウスにいざまたがんとするそのあたりに土星がいる。5ハウスは4ハウスを抜けたその先、集団に染まらない自分らしさ(個性)とか自己主張を表すハウス。
これ以上解釈いらないよね?(笑)
他者と向き合う。これまで言えなかったけど言いたかったことはなんだい?ってのが展開のカギ(キロンは鍵の形なのがオモシロイ)になってる。
めちゃくちゃオモシロイんだけど、キロンのシンボル。「成功しなかった社会的抗議を示す不発爆弾」これまた解釈いらないよね?(笑)
トキの流れが自動的に展開するかって言うとそうでもない
ここまでの流れを前提にして、月とドラゴンヘッドの150度ってのも取り上げておきたい。150度ってのはお互いに姿が見えない死角にあたる。全く接点がない。
月ってのは無意識の状態だから、ただ漫然とトキの流れに身を任せれば月を体現することになる。だからトキ読みのホロスコープで月は一般大衆。漫然と過ごす庶民ども!!!(笑)
この先の展開を示すドラゴンヘッドは、ワレワレ庶民には全くピンとこないわけだ。未知のフィールド?これからの思考法?はぁ・・・?
だからこそ、意識的に過ごす。
ただ流れに身を任せるままだと、気付けない世界が向こうにはあるんだよ。今はわからないのが当然。わからないなりに、こうかな?こういうことかな?と頭を働かそうぜ、ってホロスコープには書いてある。(と、私は読む)
月は蠍座「昔の仲間を再び結び付ける親睦会の夕食」。月は過去のデータ参照機能だから、「あ~あの頃はよかった」と浸ってる感じじゃないかね。
蠍座は執着するとはがすのが大変、というか執着心そのもののシンボルでもあるから、これを自分の心と同調させると辛いんでないかな、って気もする。
何をシンクロさせるかってのは、選べるからね。
それが意識的に生きる、ホロスコープを読むってこと。
んで、月が執着するのは過去の「豊かさ」。2ハウスは豊かさのハウス。所有物とか、金銭とか、手元にある価値あるもの。
そこに執着するとどうなるかってのが、やんわーり出てる。ハッキリしてないところがまた、ツライねぇ。ニンゲン「なんだか分からないけど、もやもやする」のループがいちばんシンドイ。
4ハウスの土星は閉塞感かな。安心感を求める月の、安心感の拠り所となるはずの4ハウスに制限をかける。
10ハウスの火星は社会に対する憤り、なんでこんなめにあうのよ!社会のせいだわ!みたいな。火星は海王星にも影響を受けてるから、とんちんかんな怒りとして出るかも。
一応言っとくけど、トキ読みは未来予測じゃない。磁場というか空気感というか、そこに反応しやすい具体的なモノゴトはあれど、それが決まってるわけじゃないから。
それを踏まえたうえで、月の磁場を好意的に受け取るためにできるのは・・・
唯一え~かんじのムードで繋がってるの水星、ここにフォーカスする。
水星はハッキリとした意識のチカラ。思考能力。
月の「昔の仲間を再び結び付ける親睦会の夕食」を、過去の思い出ではなく、リラックスできる人間関係で、言葉を交わす現実的作戦として活用する。
知らん人と向き合って語らうのがムズカシイのは、当然(笑)
ステップバイステップで、人と向き合う体験、言葉を交わす訓練を積み重ねていく。
まずは安心・安全な場で受け入れる(受け入れられる)経験を
それこそチャートルーラー金星になるわけ。社会との関わり、といっても大層なことじゃなくていい。自分の得意なことだとか、好きなこととか、楽しいと思えることを共有できるメンバーで集まってみたらどうだろう。
ワタシはこのホロスコープ読んで「星の読書会サイコーやん」ってワナワナと震えてるわけですが(笑)
だってほら、文学仲間って。金星って。海王星のインスピレーションって。もうドンピシャやん。ドンピシャすぎてもっともっとアピールしたいんだけども。はからずも星とシンクロしたエナジー満載の会なのでありますよ。
締めが番宣かよ、って声が聞こえてきそうですが(笑)だいたい夏至のホロスコープの注目ポイントはこんなところかなー?ってのは書ききれたから、これでシメにしますかね!
星の読書会、ドタ参加の連絡、まだだいじょーぶよ!
「本は読まんけど、なんだか気になる」ってのも縁やで。