【水星】知りたいという欲望【もうひとりじゃない】

その声や音が私の耳にわっと飛び込んでくる。が、何もできない。SOSに応える力など私にはない。見て見ぬふり、聞こえないふりをするだけだ。そのことがいつだってつらい。

 「分かんなくてもいいけど、とにかく、わたしたちは、聴いてる人に自分たちの歌を届けようとは思ってないわけ。

ましてやメッセージを押し付けようとも思わないし。

絵描きの絵とかも一緒じゃない?

テーマとか意味とか質問するのに意味はないのよ。

かといって伝えたいことがないわけじゃなくてね。

隕石としか言いようがないけど。

わたしたちの歌は、空からでっかい意志を運んでくるわけ。

聴いてる人の胸にその隕石をぶつけるの」

 

SOSの猿 (中公文庫) 

 

なんで占星術なんだ、って突き付けられてる。

それで本当にが救えるんだろうか。タマシイが救われるんだろうか。

 

starship.hateblo.jp

 

そもそも、意味があるんだろうか。

意味を見つけることにも意味があるんだろうか。

 

私は、正直「占い」的な側面での占星術よりも「神秘学」的な占星術が好きなんだ。宇宙に対する人類の好奇心の集積、そのデータをなぞるのが好きなんだ

 

好奇心に突き動かされて、ニンゲンは進化してきた。

好奇心って、死の恐怖を超えるチカラがある。オソロシイことに。

 

天の真実を知りたい。

 

宇宙の理を知りたい。

 

好奇心が奪った命(好奇心に奪われた命)を思うと・・・

好奇心って、罪なのかもしれない。きっとこれからも、ニンゲンの好奇心のせいで多くの人が犠牲になる。ニンゲンの残酷な本能。やっかいなのは、好奇心と正義感の組み合わせ。

 

私はきっと、マッドサイエンティスト側のニンゲンだよな(笑)時代に阻まれていたんなら、ますます好奇心という欲望は燃え上がりそうだ。

 

西洋占星術の起源をさかのぼって、中東のふるーいふるーい占星学をちょっと調べてたらね水星の象意は「欲望」って聞いて、ガツンとショックを受けたよ。そうだ、ニンゲンをニンゲンたらしめる欲望が水星だ。そりゃそうだ。

 

西洋/インド/東洋占星術はニンゲン側の視点で描かれた宇宙観だけど、大元はもっと星側目線だったと思う。ワレワレは使命をもって地球に生まれてきた、ってのもニンゲン特融の傲慢さなのかもしれない。

 

いのちに大義名分なんて必要ない。

って、時々思うよ。星の運動(=時間と空間の組み合わせ)の一部として生まれてきた、ただそれだけ。それだけかもよ。

 

時間と空間が存在する仕組みのことを『神』というコトバで表現するなら、ニンゲンの出生だって神の一部だし、それだけで十分尊い。いろいろ考えるから、ムズカシくなって、見えなくなる。

 

その心を盡すものはその性を知る。その性を知れば則ち天を知る。

孟子はそう言った。

 

いらんもんいっぱい引っ付いてるから、はがせばいい。

古代中国の思想では人は皆「天命」(成るべき要素)を持っていて、それは生まれ持った刻印なんだと考える。天命を知るには、「心を盡(つく)す」こと。「盡」という漢字は、皿の上を掃いている図像らしい。

「天命」(自分に刻まれた刻印)を見たいなら、いらんもんいっぱい乗ってる心の皿を払おうぜ、ってこと。

 

コテンが効いた - STAR SHIP☆星読み航海図

【効果絶大ワーク】全肯定!癒しの呼吸!!星の型!!! - STAR SHIP☆星読み航海図

 

あってもいいけど、なくてもいい。

「意味(理解)」を求めるのは、水星=欲望の一部でもある。

 

 

とはいえ私は人のホロスコープを読ませてもらうことで、どうしても「意味」を感じざるを得ないってのも事実。だって、すごいんだもん。

 

矛盾してるけど。矛盾してるのもニンゲン

人間は矛盾しているから生きている。全く矛盾性のない、整合性のあるものは、生き物ではなくて機械です。命というのはそもそも矛盾を孕んでいるものであって、その矛盾を生きている存在として、自分はこういうふうに矛盾しているんだとか、なぜ矛盾しているんだということを、意識して生きていくよりしかたないんじゃないかと、この頃思っています。そして、それをごまかさない。

「その矛盾を私はこう生きました」というところに、個性がひかるんじゃないかと思っているんです。

(小川)矛盾との折り合いのつけ方にこそ、その人の個性が発揮される。

(河合)そしてその時には、自然科学じゃなくて、物語だとしか言いようがない。

(小川)そこで個人を支えるのが物語なんですね。

 

 

宇宙の物理的なしくみはね、エネルギーがバラバラに分散していく運動ありきなんだよね。生き物は死ぬし、熱は冷めるし、音は消える。でも生物はその逆、エネルギーを集めることでいのちを維持する。存在自体が矛盾じゃん。

 

あ!!「生命の樹」 の上から下降する光線と、下から立ち上がる創造の方向がまじわるところに、生命があるってことか!!おもしれー

古代占星学の「魂(火と風のエレメントから成る)は食物の消化を通じて取り入れた光を吸収することで成熟」するって、これのことかな。

 

 

その葛藤、矛盾に「実感」として出会ったときに、その人らしさ、個性とか魅力とか言われるところに光を当てられるのが「物語」だってのは、私も強くそう感じる。

占星術ホロスコープに編み込まれた「物語」をほどいて、その場その場で必要とされる物語として紡ぎ直すのが、星を読むワレワレの役割だ、って。

 

starship.hateblo.jp

 

 

天のリズムを見出したニンゲンが辿った「物語」が、ちょーーーーオモシロイ。

starship.hateblo.jp

 

今日のネタ、まさに水星、惑ってる?(笑)

starship.hateblo.jp

 

 宇宙規模の情報量って、「個」じゃ受け止めきれないからあちこちのニンゲンが分散してキャッチしてるのかな。情報が降り注いでるタイミングだからこそ、「集合知」が重要なんだと思う。

 

だから今、集合知の層(無意識の次元)12ハウスに水星があるのかも!

 

友だち追加

 

だから自分ひとり(個)の限界を嘆いても仕方ない、ってことか。水星は、もうひとりじゃない。