『マギ』借りようと思って図書館行ったのに、コミックコーナーだけ封鎖されていた・・・そんなぁ( ;∀;)
せっかく来たんだから、と絵本をテケトーにぴっくあっぷして借りてきた。7冊。どれも大当たり、息子大喜び。やっぱり、絵本っていいねぇ。
そのなかのひとつ、絵が好きな息子が喜ぶかな、と絵師が主人公の絵本があって。
かなり古い感じがしたんだけど、去年の2月に発行されたやつらしい。
読んでみて驚いた。江戸の人気ゆるふわ系浮世絵師(くわがた けいさい)がモデルのあのハナシだった。
デザインがめちゃんこKAWAIIからね。
丸みのある動物好きならもだえる。
そんでもってこの絵本の原案は、日本の美ホラー名作集『雨月物語』にある「夢応の鯉魚」。原文も現代文訳もフリーであちこちに公開されている作品。
和のBGMで聴く舞台朗読もすてき!!
ちょっと「胡蝶の夢」もふわりと感じるアレンジが、心のどこかに沈殿する絵本。きょーれつなインパクトは、ない。ないからこそ、意識に残らないナニカが無意識にもわもわっと薄墨がにじむようにしみ込んでくるんだろうな。
だから、私もこの絵本を読んで「あ、このハナシ・・・どこかで聞いたことある・・・・」って思い出したんだ。
雨月物語のつかみどころのない世界観で、読書会しても面白いかな?!怪談大会にはならないようにしないとだけど・・・(笑)
現代人には荒唐無稽のようにも感じられますが、古代では、夢を神仏からのお告げと捉えたり、見た夢を交換、売買する場があったり、いわば夢見の共同体が形成されていました。
個人が孤立してしまいがちな現代に、それら古代の夢の捉え方は、自己と他者をつなぐ感性として、必要だと感じています。
―作者のことば『ゆめみのえ』の夢と絵(山村浩二)より
「夢」ってのはひとつの世界観。
読書会でコトバを交わすのも、私的には夢見の共同体なんだ。
2月、読書会もバージョンアップして立ち上げております!!
気になる方は下記リンクをチェックしてね(^_-)-☆
タイトルは、LINEのやりとりのなかで浮いた一行。
全然かんけーないのに、ここまでついてきた(笑)
ケイサイさんの代表作『鳥獣略式画』は、葛飾北斎のかのゆうめいな『鳥獣戯画』のオリジナルだとかなんだとか。同時代の人気絵師だから、パクったのか単純に流行の画風だったのか知らんけど。
伝染病(鬼)と対峙する空海さん。と、犬。
このお寺の開祖は明恵聖人なんだけど、この人も「夢」にまつわるハナシがすごく多い。明恵聖人が何者なのかはよく知らんけど、河合隼雄せんせが本の中で「明恵聖人が気になる」ってハナシをしてたのが、なぜかずっと印象に残ってる。
河合センセは「無意識」の専門家だから、夢の世界は重要テーマだったんだな。
そんでもって、夢の世界といえば、ネイティブアメリカン(インディアン)のシャーマン。ナバホにも旅してるせんせ。
そう、ケルトも。こないだのミステリーツアー・キーワードにチラッと出てきたケルト。
昔つくった絵。
「空海」で過去記事検索してたら出てきた(笑)
これもちょっと夢のハナシ書いてる。
ツアーは前に前に進むとは限らない。
だってミステリーだもの!!一本線とも限らない。にじんだ墨絵みたいにどっちともつかないままに、進行していくよ。
一本線に結論に向かう(まとまっていく)のは現世(うつしよ)。
常世(とこよ)はまとまりもほどけもしない。混沌!
夢うつつ、境目の夢。
世の中は 夢か現(うつつ)か
現とも 夢とも知らず 在りて無ければ
『古今和歌集』942番
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