呼びかけられた気がして、書架を見上げると・・・
私の名前がタイトルになってる本が。
今月はこれを読もう。
それを手に取って、同じ棚でちょうど手近に並んでいた本も一緒に借りた。森見登美彦せんせの小説だった。
おったまげた。。。
まさかの千夜一夜物語がモチーフ(謎の鍵?)になってる小説で・・・私もまるでこの摩訶不思議な入れ子上の物語に迷い込んだみたいな、現実とあまりにもシンクロしすぎるオモシロサ。
まさかだよね(笑)
自分の名前の本もびっくりしたけど、そこで立ち止まって見つけたこの本にも衝撃カミナリはーとショック。つい最近、『マギ』(千夜一夜物語のアラジンがモチーフ)のはなしをしてたじゃん、ブログでも。
半分まで読んで、いまからもう半分。
謎は謎を呼んで・・・ミステリーツアーは一本線じゃ進まない。
縦横無尽に走るタイムライン。
この世界のすべてが伏線なんです
『熱帯』は「読書会」がきっかけに話が動き出す。
しかも、それが「沈黙読書会」。
しかも、次の展開のキーワードが「満月の魔女」。
・・・聴きあう会、コンセプトは違うけど、すごく似てるなって思って。月のホロスコープ読みもしてるし(笑)一応弁解しますけど、私この本読むの初めてです。意識して企画したわけじゃないからね。
本(物語)って不思議だなぁ、と改めて思う。
やっぱり、「くだん」は本(物語)なんだ。少なくとも私にとって。
「私は最初から海上の一点を漂っているに過ぎないのです
傍をさまざまな船が通過していきます」
「そのうち一艘がこの私たちの歴史だというのだね」
「単純な円環とは限りませんが
どうあれ内海からは出られません
正確に言えば外のことを私たちは感知できません
しかし航路は無数に存在します
そのさまを俯瞰し
意図的に乗換えをおこなうための装置が私です」
いろいろと、読みながら繋がってくる。
それは物語の中の伏線だけじゃなくて、私の人生の伏線も。そしてそれがこの本(物語)の「しかけ」になってる。まんまと、魔術にかかっちゃったんだろうか。
著者の森見登美彦せんせはねぇ、たぬきのハナシの人。
このたぬきの台詞が、世界観が、めっちゃワタシ共鳴しちゃう(笑)
まだまだ繋がっていくよ、伏線は。
そんでもって「回収」してるようでいて、どんどん謎が謎を生む。だって単線じゃないんだもの。タイムラインは。マルチに広がる世界を楽しむ今日この頃。
一本にまとめあげられて完結するわけじゃない。
ツアーは前に前に進むとは限らない。
だってミステリーだもの!!一本線とも限らない。にじんだ墨絵みたいにどっちともつかないままに、進行していくよ。
一本線に結論に向かう(まとまっていく)のは現世(うつしよ)。
常世(とこよ)はまとまりもほどけもしない。混沌!
小説がこれからどうなっていくのかまだわかんないけど、、、今日はじっくり読書の日にしよう♡ほんと、果てしない物語だなぁ。
物語は、語り手が喋ればそれが真実になる。
それがタマシイを鎮める(癒す)。
「語りえぬものは語りえぬまま、ただし私の語るもののなかには
自ずから語りえぬものも含まれている。」
ここで過去記事のほこりを払いながら、また『熱帯』とのつながりを引っ張り出してしまった。どうにもこうにも、「あらゆることが『熱帯』に関係している」。
だって、この本の最初の一行がこれだよ。
汝にかかわりなきことを語るなかれ
さて、切れ目のないおしゃべりをどこかで切らないと、永遠にひとつの記事が欠けないから(笑)今日はここまで!!!
そのうち千夜一夜物語にも挑戦しないとねぇ
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