多言語&多文化共生国家であるシンガポール。
昨日は旧暦(月の暦)のお正月、春節でした。
日本は一部の人の間で月齢のリズムが好まれているけど(占い的な意味で)、月の暦の新年を祝う人はほとんどいない。
占い的な意味で、西暦と別の「新年」で盛り上がるのは、太陽の暦(占星術の暦)で牡羊座の季節(春)が始まる春分。宇宙元旦ってフレーズ、ぼちぼち言う人出てくるかな。
宇宙元旦っていうと「他の暦のさらに上を行く(全部を包括した)真の新年!」みたいなニュアンスを感じるんだけど、単純に太陽ベースの暦から見たときの区切り、であってそれ以上でも以下でもないよなぁ、と思う。
「区切り」が好まれるのは、分かりやすいから。
始まりと終わりがあると(あると考えると)、スッキリするから。
西暦の元旦(ニューイヤー)
1月1日。
旧暦の元旦(春節)2月ごろ
月のリズムをベースに季節の変化を区切る二十四節季のうち、立春の直前にあたる新月の日。
ヒンドゥー教の元旦(光の祭典、ディーパバリ)10月ごろ
ヒンドゥー教の暦(月のリズムの太陰暦かな?)で7番目の月の新月。暦上の新年じゃないけど、正月的なノリって言われてるダイジなイベント。光が闇に打ち勝つとき。
ディーパバリのコンセプトとちょっと近い。日照時間が一番短い冬至を最終日と見たら、その翌日が元旦。中東でも冬至の夜は区切りになる。ヤルダー・ナイト。
春のサイン牡羊座の位置に太陽が入ったとき。占星術は牡羊座が1ハウス(12サインの最初のサイン)と見るから、ここを起点に1年を区切る。
だからね、「ここがスタート!!」ってのは、各々が、おのおのの都合(切り取り方)でどっかに区切りをつけてるだけ、なの。あくまでもニンゲン都合ですよ。
宇宙元旦ってスケールでかく聞こえるけど、あくまでもニンゲンスケールで区切ってるだけなんだな、っていろんな「新年」を眺めながら思ったよ。
そんでもって「どのリズム=暦、時の区切りを採用するか」は「この世でどう生きるのか」に直結するのかもしれない、ってこと。
月のリズムは生物学的な自然のリズムに沿うし、肉体的なリズムを地球に同期させる。太陽のリズムは意識や意図を強くする。合理的な暦は効率的な作業に向いている。
どれがよくてどれが悪いってこたない。使い分け。
最近久しぶりにペルシャ語にハマってるんだけど、イラニアン・カレンダーって占星術の暦じゃん、と気付いた。1年の始まり、新年が春分に制定されていて、4つの季節それぞれを3つに区切るカレンダー。
イランのカレンダーは3種類。
牡羊座で始まるイラニアン・カレンダーと、イスラム歴、それから西暦。
イスラム歴は日没から1日が始まる「夜の暦」、月の暦、太陰暦。
ちなみにイラン、中東と言えば「ごりッごりのイスラム教徒」のイメージが強いと思うけど、イランはイスラムに飲みこまれる前まではゾロアスター教やミスラ教っていう、宗教というより自然信仰に近い感覚がメジャーだった。
仏教伝来前の日本をイメージするとわかりやすいかな。
神道って、宗教っていうより信仰でしょ。ゾロアスターは「光」信仰(火を神聖視するから”拝火教”とも言われる)だから、アマテラス信仰にもかなり匂いが似てる。
占星術と同じ区分のイラニアン・カレンダーは、ゾロアスター信仰の名残?
イスラム教やキリスト教がメジャー宗教になる前は、中東にも素朴なアニミズム的信仰があった。古代ペルシャの「マギ」と呼ばれる人たちは、信仰のリーダー、神官であり占星術師であり薬草博士だった。「マギ」が魔法(Magic)の語源になってるのは、彼らの智恵と能力が人々にとって「魔法」や「魔術」だったわけだ。
その異国の彼方を学び直しているタイミングで、LINE企画から『マギ』を紹介してもらったっちゅうシンクロ( ´艸`)♡
そうそう、オモシロイのがね、イラニアンカレンダーの月の名前。
獅子座の月の名前がね、Mordâdって言うんだけど、これは古くは「Amordâd」って言ってね、immortal(不死)って意味があるんだ。
イランは春分(Asc)と冬至(MC)のイベントは残ってるけど、もう二つの季節の節目を祝うイベントはほとんど忘れられてるんだって。
ペルシャ語の勉強中に語彙を調べてて発見した、カレンダーのハナシ、でした。このブログで紹介されてたのが、イラニアン・カレンダーと獅子座の月の名前。
(そういえばマギをおすすめしてくれた方も獅子座さんだった!!!!)
獅子座の支配星は太陽。
太陽こそが永遠不滅の光の象徴、拝火教で言う「火」。
火ってのは精神、生命エネルギーの象徴ですな。ワンド。
それを「不死」の名のもとに迎えるなんて、ステキじゃあないか。
そういえば昔の西洋思想は「不滅のタマシイ」観がベースになってる。
ゾロアスターやミトラの信仰はキリスト教やもろもろの西洋思想(つまり占星術のバックボーン)に影響を与えているって言われているから、そういう意味でもおもしろいよね。
不思議系ミステリーツアー、今日「ん?」って思ったキーワード
*バスク語、バスク人
周辺のヨーロッパ系言語と系統がまるきり違うバスク語。バスク人はネアンデルタール人の生き残りの血をひいているのでは?ってケンキューもある。
言語(文化)だけじゃなくて、肉体レベル(遺伝子)も特殊で、バスク人の血液型はRH-が多いことが有名。ちなみに日本人は99%がRH+。世界的に見てもRH-は少数派。
ちなみに私はRHーの希少血液保有者
*ネアンデルタール人
そんでネアンデルタール人と日本人の遺伝子を調べてたら、こんなニュース見つけた。
ネアンデルタール人由来 遺伝子が“重症化予防”|テレ朝news-テレビ朝日のニュースサイト
*ケルト文化とバスク
植物信仰や魔術やオカルトでモチーフにされるミステリアスなケルト文化。ぐるぐる渦巻き模様が日本の縄文デザインぽい。それにいろいろと日本の原始的な感覚とも比較されてる。
ケルト、アイルランドの雰囲気を美しく描いた映画『Brave』
鉄器時代(紀元前600年以降)にはケルト人と推定される民族がバスク地方を横断し、製鉄、動物による車の牽引、優れた農耕法、新たな作物、牛馬の飼育などの技術をもたらした[14]。銅器時代までは断続的な居住地跡しか発見されていないが、鉄器時代には定住的になり、川べりの小高い丘を中心にした永住地跡が発見されている[19]。
それから遺伝子的にも共通の遺伝子を持つことがケンキューされてる、とのこと。遺伝情報と言えば血液型もそうよねぇ、なんて思いながら。。。
このへん詳しい人、おもしろい小ネタ教えてくりゃれ!
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