人間関係ホロスコープその2~コミュニケーションの展開図~

前の記事では、天体(水星、太陽、月)から心地のいいコミュニケーションスタイルについて考えてみました。

 


今回は、人生の舞台背景であるハウスからコミュニケーションがどんなふうに展開していくのか考えてみます。

 

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3ハウスはコミュニケーションの部屋

3ハウスの管轄:双子座:風(広げる)×柔軟宮(受動的に反応する)

3ハウスはコミュニケーションの部屋、なんですがイメージとしては張り巡らされた神経細胞、にょきにょき枝が伸びる樹状の道です。手元から順に、四方八方に広げていくランダムな道づくり。ガンガン道路工事を推し進めるというよりは、周囲の環境や反応にリアクションを返しながらあっちはどうだ?こっちはどうだ?と視野を広げていく。

 

交友関係も、まずは置かれた環境から受動的にスタートするわけです。引っ越し先、転職先の職場、とか、子どもが入園した幼稚園の保護者の集まり、とか何かしら環境が設定されていて、自分がその環境に目を向けることから人間関係が始まります。

 

私の3ハウスに掲げられている看板は「雲の上の飛行家」。雲の上ってことは陸地(=現実的な人間関係)から離れてひとり飛び回ってるってことか(笑)

前回の記事でリーディングしたコミュニケーションモンスターのYさんは3ハウスの看板が「若いリーダーの努力を成就させようとする先祖の委員会」です。人の縁に関しては不思議とバックアップを得られる人ですからね。

 

4ハウスは身内の部屋

4ハウスの管轄:蟹座:水(くっつく)×活動宮(積極的に動く)

相手や状況に合わせて反応していた3ハウスから、気が合う友人ができてきます。グループができてくる。特定のメンバーでお食事に行ったり、一緒に出掛けたり、グループを保つ(自分がその一員であることを確認する)ためにあれやこれや動く段階です。

 

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 3ハウスの間引き、がここで行われるわけです。3ハウスが充実していれば、4ハウスの状態の良さに結びつきます。人間関係をまず広げて、いろんな人に出会うことで、自分がどんな人と気が合うのか、心地いいコミュニケーションがとれるのはどんな人なのか見えてきます。そこに焦点を絞っていくのが4ハウスです。

 

ホロスコープの3ハウスから4ハウスへの移り変わりが表すものから学べることは、最初から気の合う友達、心通いあう親友なんて求めるよりも、とりあえず目を外に向けてみよう、ってことです。

 

私の4ハウスは動き回る火の性質を持つ牡羊座に占められているので、「安心感」とか「一体感」とかは求めちゃいなんだなてのがわかります。

 

それから4ハウスの次に来る5ハウスは「自己表現、自分らしさの創造」の部屋です。

もし「こんな自分になりたい」というイメージがあるのなら、それを押し出してくれるグループに身を置くことが大切になってきます。

足の引っ張り合いをするグループに所属していたら、自分も人の足を引っ張ることでしか自分を表現できない人間になりますよ、ってことですね。

 

5ハウスから逆算して考えても面白いと思います。

「こんな風になりたいな〜」って自分像を先に作ります。これが5ハウス。この5ハウス的人物像が既にいるグループに入る。これが4ハウス。

無ければそんな人が集まる場をイメージして自分で作っちゃいましょう。そういう人がどういう環境にいるのか、リサーチする。これが3ハウス。

 

7ハウスは一対一の人間関係

7ハウスの管轄:天秤座:風(広げる)×活動宮(積極的に動く)

ちょっと飛ばして7ハウス。ここで初めて「自分とは別の、1人の人間としての他人」が登場します。

 

3ハウスにも他人は大勢いましたが、それは自分を取り巻く環境としての他者。4ハウスはone for all, all for oneの世界観なので、自分も他人もひとつのグループの構成員としてしか見てません。

 

私は「私らしさ」をもつ1人の人間で、あなたは「あなたらしさ」をもつ別の人間だ、と認めること。自分と相手の間には境界線があって、そのバランスを取ろうと大なり小なり努力(人によっては苦労だし、人によっては何ともないこと)すること。それがココ 7ハウスの人間関係です。

 

自分のホロスコープの7ハウスを見て見ると、どんなふうに他者と付き合っていこうとするのか見えてきそうですね。私の7ハウスは風の柔軟宮である双子座で始まって、あとは蟹座がスッポリ入ってます。入口に掲げられている看板は「パームの枝を刈る男」。広がりすぎた部分を剪定して、大切な関係を残すための行動を象徴しています。表面的にはドライですが、友人・パートナーとして認識した相手とは心の繋がりを大切にするウェットな人間です。

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私は7ハウスに心の傷を表すキロン(カイロン)という天体が入ってるので、人間関係、対人関係で「傷が疼く」ような苦しい思いをしてしまう。キロンの持つシンボルが「列車に破壊された車」なので、これまたガッシャーン!!と衝撃を受けるような破滅的な出来事、相当手痛い思いをしたことがあったんでしょう。

それが幼少期の出来事なのか、生まれる前の出来事なのか、わかりませんが。ホロスコープは「癒すべき傷」の在処も教えてくれるようです。

 

8ハウスは信頼できる人間関係

8ハウスの管轄:蠍座:水(くっつく)×固定宮(離さない)

 

この動画で出てくる「裏切られない(裏切りが許されない)人間関係」ってのが8ハウスが象徴する人間関係です。


裏切られない人間関係を作る、正しい「自己開示」

自己開示、自分をさらけ出すことで相手の信頼感を得る。逆に言うと、もらうからには何かを出す、という精神的な取り引きが発生しているわけですね。

 

7ハウスの「私は私、あなたはあなた」というある意味ドライな関係から、「私とあなた、二人だからこそ見える世界」を共有するトクベツな仲へ。トクベツだから、簡単には切れないし切られない。

そういう関係に進みたいなら自分を開く必要がありますよ、ってことですね。

 

私の8ハウスはエネルギッシュな獅子座でスタートしているので、親密な関係、信頼する相手には積極的に自分を表現していきます。

 

11ハウスは同じ方向を見る仲間たち

11ハウスの管轄:水瓶座:風(客観的な視野)×固定宮(自分軸を持つ)

ここは「共通の未来像を見るグループ」なので、特定の誰かを見つめることはせず、同じ方向を見る集団の中にいながらも自分は自分らしさを保とうという人間関係を表します。

 

グループといえば4ハウスもそうでしたが、4ハウスはグループそのものが目的であったのに対して、11ハウスのグループは目的が外にあって結果的にグループになった、という違いがあります。

 

ひとつ前の10ハウスは社会という枠組み、組織の中で押し出す自分像でしたが、11ハウスはそういった組織から抜け出して、肩書とか所属とかを超えた繋がりです。

 

私は11ハウスの看板が「大使館の舞踏会」なんですが、連想するキーワード(国際的、楽しい雰囲気、演出、交流)が結構趣味の集まりにマッチしてて気に入ってます。ここに冥王星があって、あちこちの天体と繋がっているので縁の深い分野でもあるようです。

 

自分にとってしっくりくるスタイル

それぞれのハウスがどんな看板をさげているのか、大部分を占めるサインの特徴はどんな雰囲気か、その中に天体がいるかどうか、を見ながら、自分にとって心地いいコミュニケーションスタイルはどんなんだろう、と考えてみました。

 

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人間関係、と一言で言っても複雑よねぇ。ホロスコープを読みながら改めて思いました。

人間関係ホロスコープ~心地のいいコミュニケーションスタイル~

人間の悩みの大半が人間関係に関することらしい。良好な人間関係が気付けていれば仕事の効率も給料に対する満足度も大幅にアップするという研究結果もある。恋愛・結婚のアレコレなんかはまさにそうだし、子育てだって自分と子供の人間関係だもんね。

 

人間関係をホロスコープで見ると

「私は内向的(外交的)だから」「人と話すのが苦手」といった自己評価に自分を縛る必要はない、というか可能性を狭める方向でホロスコープを使うのはもったいないってのが大前提としてあるんだけど、自分にとって心地いいコミュニケーションスタイル、は知っておいて損はないと思う。

その上で、変えたければ性格を変えることは可能なんだから。

 

今回は人間関係がテーマなので、コミュニケーションモンスターYさんにモニターになってもらいます。人脈、交流、人付き合い、この手の分野がめちゃくちゃ得意(私から見た印象ですが)な人です。

 

情報のやり取りは水星

知識を得たり、メッセージを伝えたり、そういう知的活動の特徴やクセは水星に表れます。だから、コミュニケーションスタイル、と言えばこの天体をまずチェックかな。

水星のサイン

私はやぎ座の水星。地のエレメントなので根拠とか実績を示してくれると受け入れやすいし、実感として納得できることを重視します。リクツっぽい。

活動宮なので自分から働きかけるわけだけど、人に積極的に関わっていこうとするというよりは、自分が納得できる情報を集めようとしたり、デキる自分をアピールしようとする、って感じです。

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Yさんは水瓶座なので、×活動宮。同じ活動宮ですが、登りたい山の頂上を目指して足場を固めていこうと動くやぎ座に対して、広くいきわたらせる風のごとく、全体を見渡して人と交流するのが得意なサインです。固めるために動く地の活動宮と、広げるために動く風の活動宮の違いですね。

のサインは軽快です。同じ風でも柔軟宮の双子座であれば受動的なスタイルになるので、自分から交友関係を広めていこうと働きかけたりはしにくい(しかし愛想はいい)ですが、水瓶座は自分からどんどん広げる。Yさんらしいサインです。

 

水星と他の天体との関係(角度:アスペクト

私の水星は攻撃力の火星が突発的に影響を与える位置(90度:スクエア)にあるので、人間関係への影響に関して言えば、キツい物言いとかもしちゃうかもですね。火星のエネルギーを自分で流せない場合、他人を通して流れ込むので、いきなり人から攻撃(悪口とか、いじめとか)される可能性もあります。

火星は行動力・免疫力(自己防衛力)でもあるので、行動力を知的活動(勉強とか会話とか)に活かしたり、イヤなことにNO!と意思表示することでエネルギーがすっきり流れてくれるはず。

 

Yさんの水星は金星・木星とくっついているので、なんとも、派手。金星がキャッチする楽しいこと嬉しいことを、水星がストレートに表現します。木星がまたそれを煽るもんだから、オーバーリアクション

 

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この水星・金星・木星トリオの顔ぶれは前の記事で登場したK君と一緒。でもK君の場合は×固定宮の獅子座トリオだから、人付き合いの好みはYさんと対照的です。Yさんは皆でワイワイ、K君は自分がモリモリ。

 

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水星がいるハウス

前の記事(上のリンク記事)で、ハウスが表す人生における様々な場面について書きました。水星がどのハウスにいるか、水星エネルギーを注ぐ分野も見てみます。

 

Yさんの水星は広がるコミュニケーションの部屋、3ハウスにあります。まさに、コミュニケーションモンスター(笑) K君は7ハウスに水星があるので、不特定多数の人とのやり取りよりも、一対一のコミュニケーションのほうがうまくいきます。

 私はというと、自分自身を表す1ハウスに水星があります。「自分は、こう」ってのを置き去りにしないコミュニケーションが大切になってきます。

 

 外に出す顔・目的意識は太陽

 水星は頭の使い方や伝え方に関わるんですが、目的意識のないコミュニケーションは無いずなので、やっぱり太陽もチェックしておきましょう。太陽は社会的な顔、こういう自分であろうと意識する自分像です。

 

Yさんは太陽も水瓶座で、水星・金星・木星トリオ(木星とはちょっと離れてるけど)にくっついてます。水星とくっついているので目的意識と表現方法に矛盾がない。それと愛とヨロコビの金星も太陽とくっついているので、愛されて当然!なんですね。憎めない、憎まれないキャラはこの太陽・金星・水星・木星パワーを存分に活かせているからなのかもしれません。

 

プライベートな素顔は月

結婚生活や家で生活しているリラックスした普段の自分、で言えば管轄は太陽ではなくになります。夫や子供との人間関係であれば、コッチの特徴がにじみ出てくるんじゃないかと思います。

 

Yさんの月はやぎ座なので、大切な人に対して誠実であろうとする真面目な一面があります。太陽・水星・金星がビュンビュンと広がるなのに対して、月は踏みしめる大地。広げっぱなしにしないんですね。そういう部分が落としどころになるというか、信頼感に繋がって、上辺だけの付き合い以上の人間関係が作れている要素になってるんじゃないかなぁ、と思います。

 

人間関係と一口で言ってもイロイロある

Yさんは広げる付き合い方が上手なので、そういう方面で「コミュニケーション」について書きましたが、人と人との関係っていろんな形がありますよね。

外交的なこと、多くの人と付き合うことが良いコミュニケーションで、内向的な人はコミュニケーション下手・・・というわけじゃないので。好みのスタイル、やりやすさの問題だと思ってます。

 

 

縁を切るべき人、信頼できる人の見分けかた

 

Yさんは3ハウスに天体が集まっていて、3ハウスが表す「広げる・張り巡らせる」活動に強い。K君は7ハウスが強調されていて、「自分 対 相手」の姿勢で向き合うことが求められる。私は天体の半分が1ハウスに集中しているから、無理して他人と関わっていくより自分がどうしたいかを突き詰めていくほうがいい。

 

ハウスそれぞれが表す人間模様を書こうと思ったけど、長くなったから次の記事に。そうそう、モニターになってもいいよ!って方、声かけてください(’ω’)

  • イニシャルとリーディング内容公開OK
  • リーディングのテーマはブログのネタによりけり
  • 実体験や感覚のフィードバックをくれる方
  • ブログ上でイジられても怒らない寛容な方(笑)

あ、正確な出生時間と場所がわかるご本人さまのホロスコープです。

 

 

よし、人間関係ネタ、つづく!

人生の舞台背景を読んでみる

ホロスコープの円盤は12のお部屋(ハウス)に区切られていて、人生における異なる場面を表しています。

例えば4ハウスは「居場所、ルーツ」に関する場面。具体的にはお家とか、故郷とか、そう言った場所。7ハウスは「対人関係、パートナーシップ」10ハウスは「社会、組織」というふうに。

 

天体が在室しているハウスは、そのハウスに関連する場面が天体の持つエネルギーの通り道になるよ、ということ。金星であればワクワクしたり喜びを感じるエネルギーだし、火星なら行動力や押し出すエネルギーです。

ハウスが人生劇場の各シーンを表しているとしたら、天体はそこで演技する個性的な俳優さんたち。

 

ハウスの入り口はカスプと言って、そのハウスの雰囲気を表す重要なポイントになってきます。

人生劇場の台本で登場する12のシーンのうち、1ハウスのカスプは物語のタイトル、2〜12ハウスのカスプがそれぞれのシーンを表すサブタイトルみたいな。

 

それぞれのシーンがどんな雰囲気に設定されていて、配役がどうなっているのか、K君にモニターになってもらってリーディングしてみようと思います!

 

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1ハウス=自分らしさ

1ハウスの起点(=1ハウスのカスプ)はAscと呼ばれます。タマシイの本質、としてこのブログでも度々紹介してきたホロスコープ上の重要なチェックポイント。だからAscは人生劇場のタイトル。

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 K君のAscはやぎ座の24度【修道院に入る女】・・・ストイックで清らかな決心を持つ主人公が出てくるのかな?ってタイトルの人生劇場ですね。本人は男性ですが。

主人公のキャラクター紹介でもある1ハウスは、やぎ座でスタートはしていますがほとんどみずがめ座で占められてます。なので、変わり者。タマシイの芯の部分(=Asc)では伝統を受け継いでそれを継承しよう、と思っているんですが、「組織<個人」のみずがめ座の価値観が自分らしさをつくっているので集団行動に馴染みにくい

 

1ハウスに土星さんがいるので、自分らしくあることについて息苦しさを感じたり悩んだりしやすいかもしれません。土星さんからのメッセージ(みずがめ座2度のシンボル)は「予期されなかった雷雨」なので、それこそビリリッとショックを受けるような出来事が連想されますね。

 

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K君の人生劇場の主人公はAscやぎ座を支配する天体=土星、なので、「こうあるべき」という押し付けられた常識を打ち破って(時にそれが反社会的だとみなされても)自分らしさを作り上げていく、そんなストーリー設定です。

 でも自分からガンガン行動を起こして変化を起こしていく星回りじゃないので、結構受け身な感じで、人の縁に身を任せて展開していく台本になってます。

 

2ハウス=価値ある物、所有物

掴み取る、蓄えるといった求心的(内向きに流れるエネルギー)な要素を表すお部屋。ってことで稼ぐ力や金運を見るのもここ。

 

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 K君、2ハウスに天体は無いので役者がいないわけですが、2ハウスの入口、カスプがうお座なので舞台背景はうお座的な設定。現場監督は海王星が担当しています。

 もんやりぼんやりしてますね。夢見がちというか現実感がない金銭感覚

現場監督である海王星が見えない世界(=12ハウス)に引きこもっているので、お金の使い道も追跡できない。気が付いたら気が付いたら海の泡のようになくなる貯蓄・・・そもそも貯金なんて概念がないK君らしい2ハウス。(笑)

 

K君の2ハウスのシンボルは「岩の上に横たわっている十字架」、なので本人にとっての価値あるもの、はハッキリしているのかもしれませんね。お金そのものよりも、お金を使って得た「心地よさ」を重視するから、はたからみると「現実感のない金銭感覚」なのかも。

 

3ハウス =身近な場所や人とのやりとり

身近な人とのやりとりであればコミュニケーション。場所のやりとりってのは移動、交通。自分のタマシイ(1ハウス)、肉体(2ハウス)からその先にある身の回りの出来事ですね。

 K君は2ハウス~4ハウスまで天体が空っぽなので、舞台背景だけ見ていきます。3ハウスのカスプはおひつじ座の16度「日の入りに踊っている妖精ブラウニー」。妖精ブラウニーは西洋の座敷童的な存在だそうです。

なんとも陽気で呑気な雰囲気。3ハウスの半分は牡牛座なので、マイペースなコミュニケーションスタイル。3ハウスの現場監督は行動力を司る火星なんだけども、君は君、ボクはボク、でバランスを取ろうとする天秤座の性質を持つ火星さん。結構冷静に周りを見て行動するので、あんまいグイグイ来ない感じです。

 

 

4ハウス=居場所、ルーツ

最初に身を置く小さな社会集団、ってことで家族・家庭環境もこのハウスに当たります。K君の4ハウスのカスプは牡牛座の16度、シンボルは「神秘を暴こうとする老人」。物質的な豊かさを重視する牡牛座ですが、精神的な豊かさとはなんぞや?!とちょっと心が揺さぶられているシンボルです。

 K君は祖父母と同居していたので、もしかしたらおじいちゃんおばあちゃんから「豊かさ」に関して何か気付きを得ることがあったのかもしれません。

現場監督は結構派手目な金星さん。遊び歩いて~、ボキッと折れて~、懲りずに遊び歩いて~、でも憎めないキャラクター。

 

5ハウス=自己表現

一つ前のハウスでは「自分=うち」という集団の一部として自分があったんだけど、ここで「自分は自分」と打ち出します。

趣味とか、創作行為、個人の楽しみを表します。自分を楽しむという点では「恋愛」もこのハウスだし、生み出すという意味で「子ども」もこのハウスの象徴です。

 

K君の5ハウスのタイトルは「矢で満たされた矢筒」、そしてこの舞台には月が登場します。 5ハウスはまるまる双子座、多趣味でフットワークが軽いので、一つの趣味を徹底的に極める前に次のことに興味が向いちゃう感じです。数うちゃ当たる、打て打て弓矢。

月があるので、そうやってあちこちで楽しみを見つけることがK君の癒しにもなっている様子。

 

現場監督の水星さんはK君の知性担当ではあるのですが、知性的ではない(失礼!)キャラクターなので、趣味も見栄え重視な感じです。

 

6ハウス=役割を果たすための自分

1〜6ハウスはホロスコープの下半分です。下半分は自分の基盤、プライベートな世界ですが、7ハウスからは外の世界での自分 対 他者を意識しだします。

その前段階である6ハウスは「社会活動の中の一部としての自分」です。

なので、労働、雇用、奉仕、あとそこに密接に関わってくる健康問題が取り扱いテーマになります。

 

シンボルは 「船に掲げられる旗が、巻かれたり広げられたりしている」。自分の居場所だ、と思える場所かどうか・・・それが働くうえで重視するポイントになってきます。K君は6ハウスがすっぽり蟹座です。労働環境が「家族経営」的な雰囲気のところになるのかな。献身的な働きを求められる、とか。

 

7ハウス=人間関係

外の世界に出るとまず気になるのが人間関係ですね。自分がいて、自分とは違う相手がいる。相手がいるから自分の在り方も変わる。そこんとこをどう調整していくのかって姿勢がこのハウスの雰囲気からわかります。

恋愛ドラマであればここに天体が集中していたり、ドラマチックな仕掛けがあったり、台本も力入れて作り込んであるはず。

 

K君の7ハウスはなかなかに賑やかです。喜びの金星、知性の水星、拡大の木星がそろってます。K君のホロスコープはヒューマンドラマの台本だったんですね~。このシーンのタイトルは蟹座24度のシンボル「南から差し込む太陽に照らされたところにいる女性と二人の男性」。

 

7ハウス全体の雰囲気を見ると、蟹座の小さな身内的チームワークがキーワードになりつつも、しし座がすっぽり入っている様子からすると、自分はこう思う、ってのを曲げないガンコさが人間関係に現れる、とか。

 

ここにいる水星と金星はぴったり重なっていて、彼らのシンボルが「身だしなみの整っていない男」。これにはK君を思い出してつい笑ってしまった。楽しいと思えることには爆発的な集中力を発揮して、食べることも寝ることも清潔な身なりなんかも気にせずにのめりこんじゃう感じ。

それを木星が全肯定しているのを見ると、なんだかんだ助けてもらえたりかわいがってもらえる得な人ですよK君は。ただし!冥王星がそんな水星・金星コンビを見張ってますからね。調子に乗ると唐突にボキッとへし折られる痛い思いもしちゃうかも・・・ですね。

冥王星は10ハウスにいるので、「社会的な役割とか立場を意識せい!!」という重圧をかけてくるか、社会人として挫折を経験することで人間関係がやんなっちゃったり、ってことが考えられます。

 

7ハウスの現場監督は月。人間関係で悩んだときは、趣味の世界に没頭することで回復できます。

 

8ハウス=人間関係の深い深いやりとり

濃密な昼ドラなら7ハウスは序章でこっちがメインですね。表面的な人間関係から先に進んだ、突き詰めた「わたしとあなただけの世界」、なので結婚後の生活だとか。

性、死などタブーと言われる分野もここ。特別なやりとりって意味では「契約」や「依存」もここの取り扱い範囲です。

 

太陽と火星がここにいるので、何かと縁の深い分野になりそうです。もらい運の良さ、でもあるんですよね。人から何かをもらうことに何のためらいもない、むしろそのために行動力を発揮できちゃうパラサイト気質(笑)

 

シンボルはおとめ座7度「ハーレム」。なんとまぁ、K君の愛され運の強さがうんと出てるシンボルでした。

 

9ハウス=遠い世界の希望を見つめる眼差し

自分にとって遠い世界、具体的じゃない世界です。物理的に言えば海外とか外国語になるだろうし、精神的に言えば思想や哲学も遠い世界の希望です。

遠い世界の希望は結果や結論がすぐに見えないモノ、スポーツやギャンブルも当てはまります。

 

シンボルは天秤座16度「流されてしまった船着き場」。こうありたい、追い求めたい、みたいな未来の理想や希望がはっきりつかめず、漂流状態になる舞台背景です。役者のいないシーンなので、K君自身はそこまで気にはしないでしょうが。

 

ここも現場監督が金星なので、いろんな人との交流を通して9ハウス的な内容は影響を受けるようです。

 

10ハウス=大きな社会組織

ホロスコープの頂点、10ハウスの入り口(カスプ)はMCと言われる特別なポイントです。社会で背負う看板、ライフミッションを表すので天職についてみるのもここ。

 

K君のライフミッションはさそり座16度「いきなり笑顔になる少女」。ふっと笑みがこぼれるような、自然体で喜びを受け入れられる状態であること、もしくはそれを作り出すことが今世のK君のタマシイが目指していることです。

 

10ハウスには冥王星が鎮座しているので、カリスマ的な才能でそれを背負うのかもしれません。冥王星からのメッセージは「豪華な秋色の森」。命のサイクルの盛り上がり、起承転結で言う「転」を示すシンボルですね。

 

K君は食に関する仕事をしているので、冥王星の司る「生と死」を意識することが求められているのかもしれません。食べることは生きること、生きるために他の命をいただくわけなので。

食を通して命を繋げる、誰かを笑顔にする。それが今の仕事を天職にするカギのようです。

 

11ハウス=理想の追求・横のつながり

10ハウスが組織・縦社会の最終地点だとして、その次の段階はローカルな組織を超えたグローバルな視野を持つお部屋。肩書を超えた繋がり、人脈だとか、未来をよりよくするための学びの場を表します。同じ志を持った集団、グループ活動なので、趣味のサークルとかもこのハウスの管轄です。

 

K君は11ハウスがいて座9度なのでシンボルは「階段で子どもたちを連れている母親」。現場監督は7ハウスにいる木星。いろんな人と交流することで、「こういう人ってかっこいいかも」と理想を描けるようになり、誰かの手ほどきを受けながら学びを深めたり成長する機会を得られるようです。

 

12ハウス=目に見えない世界

人目にさらされない部分、ということで死後の世界まで描かれるのがホロスコープ!実際に死んでいなくても(笑)例えば隠居生活や入院、精神世界や潜在意識、インターネットとか実体のない世界もこのハウスです。

 

やぎ座の1度「認識を求めるインディアンの酋長」 がシンボル。K君のかかえる「秘密」はすごく現実的、社会的な立場に関すること・・・かもしれません。なにせ秘密なので、深入りしないであげたいところですが。

 

天王星海王星が12ハウスに隠れているので、K君にとっては結構縁のある世界のようです。電波の天王星が隠れた場所にいる、ってことでインターネットの世界で天王星の示すシンボル「人の手から餌をもらうアホウドリ」的なふるまいをしているんじゃないか、と。天王星は8ハウス太陽と連携しているので、天王星が動くことでもらい運にもいい影響を与えてます。餌もらってるしね。

 

海王星は夢見、スピリチュアル担当なのでこの世界ではイキイキと活動してくれそうです。海王星のシンボルは「小児病棟にあるたくさんのおもちゃ」。名乗りを上げずに社会貢献をすること、ひっそりとボランティア的な行為をすること、誰かを笑顔にするために心砕くことのできる優しい人なのかもしれません。

 

現場監督は土星さん、アイデンティティを示す1ハウスにいます。自分らしさを考えるときに、 この「人目に触れない世界」での自分の行いを振り返ることになりそうです。

 

まとめ

K君を思い出しながらリーディング、面白かった。本人にリンクを送るけど、果たして彼はこの最後の文章まで読むだろうか?(笑)

0〜7歳は月の夢

子どものホロスコープを見ていて面白いな、と思ったことをば。

 

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0~7歳のうちは「月」のエネルギーをメインに受け取っている、というのが西洋占星術の考え方です。写し取る、マネする、欲求や感情を動かすエネルギーですね。

 

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月は心の闇の部分も象徴します。光が当たらない部分、地面の下の部分なので根っこです。地面の上にある目に見える部分は意識できる部分なので、この根っこは無意識や潜在意識ということになります。

子育て本でも、この時期は「心の根っこを育てる時期」なんて表現がよく使われてますよね!見えない部分の発達、という点では脳の成長っぷりからも納得です。

 

 根っこを育てねば!!とあれこれやってあげたくなるのが親心・・・なんですが、闇=見えないものを相手に働きかけるのって、難しい。

 

よみがえれ思考力

よみがえれ思考力

 

 脳の発達と子育てに関して興味ある人にオススメのこの本によると

 

 人間には、外からの刺激を受けずに、ひとりで静かに過ごす時間にしか起こらない、内的な発達があり

 

 「何をしてあげるか」よりも重要なのは「どうあるべきか」。do(行為)よりbe(在り方)、ってことが何度も強調されてます。これは「月」を育むという視点がとってもフィットする考え方です。

 

母親は子どもの持つ「月」のエネルギーが全力で向けられる対象です。写し取られるのは、その在り方、態度。

 

言葉になるのは浅い表面部分。親は自分の人格以上のことは口先では伝えられない。口先で言える程度のことは黙っていても伝えてしまっている。

これは、下のエッセイ本で筆者山田太一氏が述べていたこと。

 

子ども時代の(そして人間社会の)光の当たらない部分の大切さ。きれいごとじゃない世界、矛盾だらけで一貫性も合理性もない世界を受け入れること。「月」を育むってそういうことなのかもしれません。

 

 

もうひとつ、「月」時代の子どもの世界を表す文章を紹介させてください。これ、すごく好き。

 

皆さんが失敗したり、敗北したり、悲嘆にくれたり、暗がりに包まれたりした時、暗闇こそあなたの国、あなたが生活し、攻撃したり勝利を収めるべき戦争のないところ、しかし未来が存在するところなのだということを思い出してほしいのです。

私たちのルーツは暗闇の中にあります。大地が私たちの国なのです。どうして私たちは祝福を求めて、仰いだりしたのでしょう

周囲や足元を見るのではなく?

私たちの抱いている希望はそこに横たわっています。ぐるぐる旋回するスパイの目や兵器でいっぱいの空にではなく、私たちが見下ろしてきた地面の中にあるのです。

上からではなく下から。目をくらませる明かりの中ではなく栄養物を与えてくれる闇の中で、人間は人間の魂を育むのです。

世界の果てでダンス

世界の果てでダンス

 

 

7~15歳は水星(=知性=言語能力)を発達させるわけですが、その前段階である月の年齢域が言語能力の土台を作る時期、という視点で見ても面白いです。

 

 

ことばと発達 (岩波新書 黄版 289)

ことばと発達 (岩波新書 黄版 289)

 
子どもとことば (岩波新書)

子どもとことば (岩波新書)

 

 

やっぱりここでも、心の闇、静かな時間を育てる大切さが出てきます。

ひとりでいることは、本を読むためにも、本を読むのに必要な力を育てるためにも、本を読んだあと、その内容を消化するためにも、欠かせない大切なこと

 

この時期の母親は、「与える・教える・導く」という子育てに抱く一般的なイメージから「見守る・信じる・手本になるという視点に発想の転換が必要になりますね!!

 

 

子どもが孤独(ひとり)でいる時間(とき)

子どもが孤独(ひとり)でいる時間(とき)

 

 

人間を成長させる土台は闇、孤独な時間、感情を素直に表せる相手の存在。それが「月」の象徴する母親であって、自分の安心感や潜在的な欲求を表すものなんです。

 

ホロスコープ、奥が深い!

「占い」と「思い込み」

いわゆる占いというものに「娯楽」や「会話のネタ」として楽しむ以上の何かを求めるのなら、まず心に留めておきたいことをいくつか。

 

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当たっているように感じる仕組み、がある

思い込みの力について。心理学が好きな人は「認知バイアス」とか「〇〇効果」とかいうとハハ~ンってなるかな。学術用語を使うとそれっぽく聞こえるから占い嫌いの人は積極的に使うけど、これもまた「科学的に立証されたこと=真実」という思い込みの効果を利用したものなので、私は難しい(難しそうな)言葉なしで書いてみます。

 

みんなそう言ってるから正しい、という思い込み

例えばA型が几帳面、B型はわがまま、O型はおーざっぱ、AB型は変人、という血液型占い。4つなら簡単に覚えられるから日本人はみんな知っているわけですね。みんな知っているから雑談のネタとして話題にしやすい。ここでまず「みんな言ってる=正しいこと」という思い込みが無意識に働きます。日本人は特に集団の意見に同調しやすい文化も追い風になってこの思い込みは強いかも。

 

テレビ・エライ人・専門家が言ってたから正しい、という思い込み

テレビで言ってた。これだけで信じてもらえることが多いです。今は「テレビは信用できない!」って人も多いけど、そういう人でもネットで見つけた情報(テレビの情報にただ反論しているだけでも)なら「そうだそうだ!やっぱりテレビ(行政)は嘘ばっかりだ!」と言いたいがために信じてしまってないか要注意。

それから肩書き。その道の専門家が言ってた、というだけで信じちゃう。特に自分がよくわからない分野だと、自分が何を知らないのかを知らない。疑ってかかるだけの情報が自分にない

それから占いやオカルトを毛嫌いする人は、科学を妄信するせいで自分も思い込み力を存分に働かせていることに気付けないことが多いです。

 

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思い込みは強化される

思い込みから抜け出すことが難しいのは、無意識のうちに「これ(自分の思い込み)は正しいことだ」と信じるための情報を集めてしまうからです。

当たってる部分だけ拾い集めて、当たってない部分はスルーする。例えば相性占いで言うと、相性が悪い組み合わせと言われれば相手の嫌なところばっかり目につくようになって「やっぱり〇型の人とは相性悪いんだわ」みたいに。

 

几帳面だったりまじめだったり、雑だったり、変わったところがあったり、なんて性格パターンは大なり小なり誰にでも当てはまることなので、ほとんどの人が当たります。思い込みを強化するために、無意識にそこにスポットライトを当ててしまう。そして「そういわれれば・・・」と当てはまるところを自分から掘り起こして証拠集めをしていく。自分に対しても相手に対しても。

 

周囲からの評価は、人となりにすごく影響します。「お前はダメな子」と言われ続けられれば「自分はダメな子」という呪いをかけられるのと一緒です。

 

共感・安心感が欲しい

女性が占いや心理テストを楽しめるのは「共感」を喜べるからかもしれません。私は「共感」に重きを置かないタイプ、プラス、分析されたり性格を決めつけられることが大嫌い(!)なので、そういう系の占いはあんまり楽しめませんが。。。

 

人間、自分が何者かわからない状態は不安です。決まったパターンにおさまると、ほっとする。それがグループへの所属だったり、自分の性格診断だったり、安定感のために求める情報は様々ですが。

 

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占いは占いです

「占いは統計学に基づく根拠ある学問です(だから当たります)」という方も多いですが、これも難しそうな言葉で正しいと思い込ませるための言い回しなのかな?と思ってます。

統計学統計学、占いは占い。占星術天文学から派生したものではありますが、向かうは神秘・オカルトの世界です。

 

そもそも統計学もいい加減な部分が多く、見せ方次第で印象操作ができちゃうものですよね。

科学的であれば「正しい」か、というとそれは科学を過信しています。子育てをしているママ達も実感としてあると思いますが、「これが科学的に正しい」という子育ての常識や健康法も世代違えば正反対のこと言ってたりしますよね。

 

 ↑事実の集積=知識=科学だとするなら、科学は永遠の「無知」。知識の限界は知識と共に大きくなっていくから。

 

 

占いやオカルトに人が求めているのは「実証できる、再現性のある事実」ではないはず。だから無理に科学と結びつける必要はない、と思います。

 

統計からポンと飛び出す誤差・・・科学的態度であれば「これは何かの間違いよね」とはじかれるその誤差にも真剣に向き合って意味を見出そうとするのが、オカルトや占いの良さ(面白さ)だと思ってます。

目の前に現れた「偶然」ひとつひとつに神秘的な意味を見出す態度、世界と自分を結びつけようとする態度です。

 

その「偶然」から個々人が何を見るのか。何を感じ取るのか。どう心が動くのか。そこに焦点を当てて「物語の言語化」をするのが占いなのかな〜、と。それが、占いの面白さであり、未来に活用できる「実用的」な側面だと思います。

 

 

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 自分と向き合うツールとして、占いを活用する。オカルトや占いは思い込みの象徴のように語られるけど、逆に思い込みから自分を解放する、新しい視野を得るきっかけのように使えると思うし、そういう方向でどんどん受け入れられていけばいいのにね、と思います。

 

考え方を考える、俯瞰する、思い込みのパターンを知る。

これは教育でもビジネスでも子育てでも、本当に大切なキーワードです。

 

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私にとってのホロスコープ

ホロスコープも、12のサインで単純化した「あなた(あの人)はこんな性格です」というトリセツ的なもの・・・ではなく、自分の成長・学びに活かせるツールとして見ています。

 

記号から意味を読む、という点で私の大好きな「語学」に通じるものもあるし。天体や数字、12サインの象徴の裏にある神話や思想に思いはせるのもロマンチックで楽しいし。キーワードを繋げて意味のある言葉にする、言語化するってことが脳トレにもなるし。

 

まじめ(そうな)なことをいっぱい書いたけど、結局は楽しいからもっと知りたい!ってのがイチバンかな。そんでもって、面白いからもっとたくさんの人と共有したい!って気持ち。

 

 

そしてこの記事も、「私の思い込み」に基づいて書いてます。

子育てとホロスコープ

子育て中のママの心がちょっぴり楽になるような「子育てに活かせる星読み」ができないか、と提案をいただきました。

なるほど!この「人の役立つことに能力を活かそう」という乙女座的発想は私には無かった!

 

ホロスコープのどの部分をどんなふうに読んでいけばいいのか、自分と息子のホロスコープを使ってアイディア練ってみようと思います。

 

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彼を知り己を知れば百戦あやうからず

とにもかくにも、まずは自分のホロスコープから自分のスペックをチェックしておかないと。それから子どものホロスコープを読みながら比べて見て、実感としてどうなのか、自分の生の感覚とすり合わせていけば良いんじゃないかな。

 

自分(母親)のホロスコープ

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細やかに見ていくときりがないから、とりあえずは太陽と月のサインに絞ってざっくりざくざく。「意識的に表に出す顔=太陽」と「無意識の習慣や欲求=月」のふたつをチェック!

 

私は月が双子座。双子座は好奇心旺盛な幼児さんのような性質。知りたい触りたい試してみたい、キョロキョロあちこちに関心が向く身軽さ。太陽は射手座だから、大きいスケールで理想を追いかけたい。

射手座や双子座の性質のどの部分がどう出るか、にもよりますが・・・私の場合、射手座のスケール感が「グローバル(国際)教育」「ダイバーシティ(多様性)教育」への関心として現れています。「子どもは子どもらしくのびのび遊べぃ!」ってのも射手座の楽観的気質にマッチしてます。

育児書やネットの情報をジャンル問わずかき集めて楽しむのは、双子座の情報収集欲ですかね。そこで不安になったりひとつの情報を掘り下げて読み込んだり誰かの主張する育児論にハマったり、ってのはないので双子座の軽さ射手座の楽観性が出てるのかもしれません。

太陽が火月が風の性質なのであんまりベタベタはしたくない方です。くっつかれるのが嫌いで、自由を奪われる気がしたらすぐ逃げたくなっちゃいます。水の性質が強い人からしたら、突き放されてるような、大切にされていないような印象を受けるようです。

 

息子のホロスコープ

生まれ持ったタマシイの性質

性格の核になる部分、環境や経験に左右されない個性ホロスコープ上のAscというポイントのサインで見ます。

 

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息子の場合、Ascの位置が双子座と蟹座のギリギリ境目だから、計算ソフトによっては双子座で出ちゃいます。サインが変わると性質がガラリと変わっちゃうからややこしいんだけど、今回は蟹座で見ます。1ハウス(※)がすっぽり蟹座なので、双子座よりも蟹座のほうが個性として強く出そうだからです。

 ハウスとはホロスコープを12の部屋に割り振ったもの。1ハウスはアイデンティティを表します

 

蟹座の性質はです。同じ感情を共有するグループの一員であること、情的な結びつきを重視するサインです。帰属意識、所属意識が強いので「個」を消して「集団」と同化しようとする、それを相手にも求めるところがあります。

 

息子の、人見知りというか、相手によって全く態度が違うところにこのAscの特徴が現れてるのかもしれません。慣れた人や場所には積極的に関わっていこうとするし、仲間外れにされるのが耐えられない。

・・・私のホロスコープは蟹座にほとんど縁がないから、この感覚は全く共感できない!(笑)

 

年齢によって違う、スポットライトを浴びる天体

人は生まれたその日から、物的環境、人的環境、色んな経験を通して「自分」という人間をつくっていくわけなので、タマシイの性質(=Asc)剥き出しのままって人はあんまりいないんじゃないかな、と思います。もちろん自分の中の変わらない部分、ということで重要な性質ではあるんですが。

 

0〜7歳は「月」を育む時期

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人間がどんな風に人間らしさを成長させていくか。

まずは母親(いちばん身近な養育者)との情的な繋がりです。目を合わせ、身体に触れ、心と心を通わせる心地いい経験が感情を育み人格の土台になります。この時期をホロスコープに照らし合わせると、感情や欲求を司る天体、「月」が発達していく時期になります。

三つ子の魂百まで。0〜7歳で育まれた「心=月」は大人になっても無意識の癖や習慣として残ります。なので、月はリラックスしたときに出てしまうような「素の自分」を表すといわれています。

 

人間が人間らしさを身につけるための最初の手段は「模倣すること」です。真似をすることによって学ぶ。そのために月の持つ、コピーする・同化する作用を最大限活用している時期です。

月が「母親」を象徴するのは、コピーの対象が母親だったからってのもあると思います。この時期の子どもはお母さんと一心同体ですね。2歳ぐらいから自我が強くなってはきますが、まだしばらく無意識に「自分=母親」の状態が続きます。

 

七歳までは夢の中―親だからできる幼児期のシュタイナー教育

七歳までは夢の中―親だからできる幼児期のシュタイナー教育

 

 月の時期はしっかり月を育みましょう。「知性」を司る水星は、月がしっかり育った後に動き出します。

 

息子の月を読んでみる

息子は牡牛座の月を持っています。母親である私の、牡牛座的要素をコピー・吸収して月を成長させていくようです。同じ母親を持つ兄弟姉妹でも月星座が違うのは、写し取る母親像が違うということです。

 

牡牛座は「自分の五感を満足させること」に重きを置くサインです。五感を通して安定感、安心感を得たい。新しい刺激は苦手です。自分のペースで動きたい(できれば動きたくない)人なので、母親である私は急かさないようにしてあげたい・・・!

 

Asc蟹座(内向き×活動宮×水)+月牡牛座(内向き×不動宮×地)

なので、家族思いの優しい子です。コダワリの強い頑固な内弁慶。「ほら、早くして!」とか「もっと社交的になりなさい!」と無理やり引き離すような行為はかなり傷つきます。(自分で書いておきながらドキッ。反省・・・)

 

月と他の天体とのアスペクト(関係性)も見ていくと、この時期に受けやすいダメージ(!)がわかっちゃったりします。ホロスコープは「将来こうなります」という類のもんじゃないので、もちろんどう動くかでどう現れるかは変わってきます。書き換えることはできなくても、影響を最小限に抑えたり、エネルギーを良い方向で発散させたりすればOKだと思ってます。

 

ちなみに息子の月は火星に睨まれる、なんとなく緊張感のある位置にあります。火星のエネルギーは「突き進む行動力」です。動け動け、と常に急かされているようで心が落ち着かない。ここでも出ました、「急かさないで」という母親である私へのメッセージ・・・(^^;)

 

月と火星の関係性を上手く生かせば、「情熱的な行動力」になります。息子の場合、牡牛座の月と蠍座の火星なので「やると決めたら徹底的にやり抜いてやる」という執念すさまじい頑固なパワー。

このエネルギーを上手い方向に流せるように、今私ができる最大限のサポートは「やりたいことはトコトン付き合って、じっくりやらせてあげる」ってことですかね。

 

7~15歳は水星を働かせる時期

息子は3歳なので、ホロスコープに表されるような各天体のエネルギーの受け取り方は決まっていても、まだ動かしていないものがほとんどです。

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7〜15歳にかけて、水星のエネルギーを活性化させて「知性」と「言語能力」を発達させます。

どんな風に思考し、他者とコミュニケーションをとるのか、は水星のサインに影響を受けます。

 

息子の水星は山羊座です。目に見える結果、成果を求めるサインですね。目標が決まればそれに向けて努力ができる。結果主義が強く出すぎると、結果が出せないことに対するコンプレックス(自己否定)を強く抱いてしまったり、失敗を恐れて難しい課題にチャレンジしなくなったりします。

この時期は、結果よりも過程を認めて励ますような関わりを意識したいですね。

 

息子の水星は冥王星天王星と結構きつーい位置関係なので、水星の年齢域は一筋縄ではいかなさそうです。「型にはまらない凄まじい知的体力」を秘めてるとも読めます。

 

学齢期にどんな少年になるのか、楽しみで恐ろしい(笑)

 

まとめ

息子のホロスコープをじっくり眺めてみて、自分を見直すきっかけにもなりました。子どもを、自分とは別の一人の個性的な人間だという視点でじっくり検討する時間ってのも有意義なのかもしれないですね。

 

「この子はこんな性格です」と決めつけてしまうことなく、ホロスコープを通して子どもを「見る」きっかけになればいいな、と思います。

 

ホロスコープは性格判断でもトリセツでもない、というスタンスは崩したくないので、どうしても前置きみたいな説明が長くなっちゃうんですが…。

子育てに活かせるワークショップ、うまくカタチになるといいなぁー!

仕事に関する情報を読む

お仕事の適性、天職、それからお金との縁の強さ(つまり金運!)についてホロスコープを読んでみる。

 

性格から見る仕事の適性

仕事の向き不向きを自分の性質と合うかどうかで見るなら、ASCと太陽のサインをチェック。

 

アセンダント(ASC)のサインで見る本質

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ASCはココ、12分割されたホロスコープ円盤の1番目のお部屋が始まるところ。生まれた瞬間から持っている本質的な自分らしさ、タマシイの核となる性質を示すポイント。

 

私はいて座。いて座は火の性質で柔軟宮。火はモチベーション、向上心、精神面で刺激を受けて盛り上がるタイプ。柔軟宮だから、いろんな方向からの刺激を求めて視点を切り替えていくのが性に合ってる。

 

例えばモニターになってくれたお友達のEさんは、ASCがしし座。いて座と同じく火のグループだけど、固定宮だからチョコマカ動くよりは自分の立ち位置を決めてそこでやる気を発揮できる性質。

 

Mさんは水×活動宮のかに座がASC。人と人との情的な繋がりのために行動力を発揮できる性質。

 

太陽のサインで見る社会での振る舞い方

 社会に出す顔、こう在りたいと思う自分像は太陽のサインを見る。

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私は太陽もASC同様いて座だから、いて座的な性質が強調されてるんだけど、例えばEさんは太陽がふたご座でMさんは太陽おとめ座

 

ふたご座は風×柔軟宮。情報や知識といった客観的事実に関心が行くし、それも深めたり極めたりするというよりは、あちこちから拾い読みするように動く。知的好奇心を刺激されれば仕事も捗るタイプ。

 

Mさんはおとめ座だから地の性質。現実的に目の前のことを処理する能力がある。でも地×活動宮のやぎ座のように野心を持って仕事でのぼりつめよう、って感じではなく、与えられた役割を全うしようと頑張るタイプ。

 

 天職やライフワークの方向性はMCで見る

 今生宇宙から託された使命、といえばカッコイイかも。ASCは1番目のお部屋の入り口でMCは10番目のお部屋の入り口。

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 社会的な役割、自分の看板として背負うテーマが表されるポイント。ライフワークとして取り組むなら、収入源としての仕事とは別に捉えられるけども。

 

 私はてんびん座、風×活動宮。人と人との公平な結びつき、調和が取れた関係性を作り出そうとアクションを起こすことがテーマ。

 

Eさんはおうし座、地×固定宮。おうし座は「お金」に縁が深いサイン。地のサインだから物質的な価値あるものを重要視するし、12サインのうち2番目のサインのおうし座は陰陽で言えば陰、内向きにため込むエネルギーを持っている。

だからお金を貯め込む、お金が好きなサイン。Eさんに聞いたら「お金大好き!」と素敵な笑顔で答えてくれた(笑)おうし座が強調されているホロスコープの人は、稼ぐチカラがありそう!

 

Mさんはうお座がMC。うお座は12サインの一番最後、人生の最終地点を表すサイン。スピリチュアル的なこと、特に命のテーマだとか人間の人生全体を俯瞰するようなことがテーマになってくる。

 

収入・稼ぐ能力を表す2ハウス

出生時間がわかればハウス(12分割されたそれぞれのお部屋)の位置がわかる。収入、所有物、自分の脂質を活かして稼ぐ能力は2ハウスに表れる。

ここに天体が集まっている人は収入に関することに天体のエネルギーが注がれやすいから、ドラマチックな展開が期待できる。私は2ハウス空っぽなんだけどね(笑)

 

2ハウス空っぽの場合は金運ゼロ、とかそういうわけでなく、際立った特徴がないだけってことになる。そういうときは2ハウスのカスプ(入り口のサイン)を見てハウスの雰囲気をチェックしておく。

 

私の2ハウスカスプはみずがめ座みずがめ座は12のサインのうち、11番目のサイン。社会集団やローカルな価値観の頂点を示すのが10番目のサインであるやぎ座で、その次に来るのがみずがめ座。未来のビジョンとか新しい価値観、独自性を求めるサインでもある。その独自性が突発的な出来事とか変動しやすさとして表れるとなると・・・金運がいい!とは言いにくい(^_^;)

内に貯め込むおうし座と対象的に、外に放つ性質があるから、お金を蓄えることにエネルギーを注ぎにくい。うん、自覚あるかも!(笑)

 

お金大好き!なEさんの2ハウスはというと、こちらも天体は入ってない。カスプはおとめ座おとめ座はオフィスワークが得意なサインだから、真面目に働いて収入を得ることになるのかな。

おとめ座の支配星である水星を探してみると、表社会、会社組織の10ハウスにいらっしゃる。言葉や情報を処理するような分野で、会社にお勤めして、収入につなげていく、って流れが自然と出来上がってる感じ。

 

Mさんの2ハウスは金星と土星が入室してる。

喜びを司る金星が収入の2ハウスにいるから、好きなことやワクワクすることを収入源にすると金星のキラキラしたエネルギーが2ハウスに注がれる。逆の見方をすると、2ハウスの表す所有すること・物欲に対して喜び・快楽の金星が反応する、とか。

ホロスコープは読み手が当てにいくというより、本人が金星×2ハウスの関係をどう人生に組み込んでいくか、が重要になってくるから、検証のためにMさんに聞いてみないと(笑)

 

金星×2ハウスの関係はとってもお金に縁がありそうな組み合わせなんだけど、Mさんの金星には土星がのしかかっているからちょっと複雑。土星は厳しい爺さん先生のイメージ。金星を真後ろから羽交い締め。

 

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Mさんの2ハウスカスプはしし座。自分らしさ、オリジナリティを生み出すサイン。自分の好きなことに打ち込んで、表現することがお金を稼ぐことにもつながってくる。しし座の支配星の太陽は、お隣3ハウス。3ハウスは身の回り、コミュニケーションの部屋。

身近な環境に目を向けて、それをわかりやすい言葉で表現すること。おとめ座の太陽だから、現実的かつ誠実な態度で。その太陽の活動が2ハウスに注ぎ込まれて収入につながるのかな。

 

勤めること、働くことを表す6ハウス

6ハウスは奴隷の部屋。雇われ働くことは収入につながるわけだから、金運にも関わってくる。私はここも空っぽ!だからカスプを見てみると・・・一箇所にじっとしていられないふたご座ときたもんだ。つくづく、勤め人・企業戦士には(精神的に)向いてないんだなぁと。(笑)

 

じゃあEさんを見てみましょう!Eさんも6ハウスは空、でカスプはやぎ座。まさに会社組織のサイン。勤め先も多分しっかりした大きな企業なのでは?!(どうですかEさん!笑)

Eさんの6ハウスは前半やぎ座、後半みずがめ座で分かれてる。今は若いからやぎ座的価値観でお勤めしているけど、人生後半になったら自分の中で「働き方改革」が起こるかも。

やぎ座の支配星は土星で、家庭を表す4ハウスにいる。家計のために、安定して収入が得られる企業に勤めて効率的に収入を得たいよね!からの、改革のみずがめ座みずがめ座の支配星・天王星は4ハウスと5ハウス の境目らへんにいる。在宅で自由に働くのもありじゃない?だったり、5ハウスの表すオリジナリティ・趣味的活動を仕事に結びつけて考えられるようになったり。

 

お次はMさん。6ハウスには海王星海王星は夢や幻想、スピリチュアル的パワーを持つ天体。Mさんの海王星は、10ハウスの支配星でもあるから、かなり目立つ存在。

そう、Mさんは直感力というか引き寄せ力というか、そういう感度がすごく高い人!!海王星エネルギーを強く受け取ってるんだと思う。

これが6ハウス にあるってことは、この海王星パワー、癒し・施し・神秘の力を人のために使うべくしてある!と私は読む。

 

6ハウスのカスプはいて座。働くなら、精神的にグレードアップできることがいい。自由を愛するいて座に、夢まぼろし海王星が6ハウス ときたもんだから、お堅い仕事とか、お勤めには向いてなさそう…(⌒-⌒; )

いて座支配星の木星を追いかけると、なんと精神世界、神秘の12ハウス。つくづくスピリチュアル世界に縁のある人生!ってホロスコープ

 

やっぱりホロスコープって面白い

Eさん、Mさんモニターありがとうございました!

いや〜ホロスコープって個性が出て面白い。対面で、実際どうなの?ってのを掘り起こしながらホロスコープを眺めたらもっと楽しそう。

 

以上、お仕事に関するホロスコープリーディングでした!