「ワタシの性格」として紹介される太陽星座。性格を読むには太陽だけだと不十分なんだけど、それでも地球にとっていちばん重要な天体が太陽だからその存在は大きい。
ホロスコープの太陽は、「ワタシ」という存在を外に表明する「意志」。こういう生き方がしたい。こうやって社会と折り合いをつけていこう。こんな風な自分でいたい。ってな感じで意識的に動かすエネルギー。
太陽エネルギーが動き出す年齢
ホロスコープは10の天体の組み合わせでその人の性格を読むんだけど、「あなたはコレコレこういう性格です」と書いてあるトリセツ・・・とはちょっと違うイメージ。
精神的な核となる部分、エネルギーの素材的な要素や動かし方のクセは確かに記されているんだけど、それが結果的にどう表面化するかはまた別の話。「影響がある」のと「直接的な原因である」のは分けて考えた方がいい。
その10の天体も訓練されて磨かれる(べき)時期があって、その時期をまだ迎えていない年齢であったり、使い方を学べていない天体エネルギーは自分のものになっていないから、自分らしさとして説明されたとしてもピンとこないかもしれない。
各天体の発達年齢域
0~7歳・・・月
7~15歳・・・水星
15~25歳・・・金星
25~35歳・・・太陽
35~45歳・・・火星
「こうありたい」姿を自分なりにイメージ(創造)して実際に意識して動けるのは、25~35歳くらいということ。逆に言うと、この年齢からは太陽エネルギーを鍛えなさいよってのがこの年齢域。
大きくなったら〇〇になりたい!という憧れの存在は幼稚園児でも持っているもんだけど、それはあくまでも大人が設定した役割(外の価値観)からピックアップしているだもので、本当の意味で自分の意志で自分のあるべき姿を模索する(創造する)、できるのは大人になってから。
太陽期真っ盛りの29歳前後で「ゴール」「枠組み」を象徴する土星が自分の生まれた場所に帰ってくるタイミングがあるのも意義深い。0地点に戻るってことは、そこでいったん借り物の枠組み(=大人から与えられた世界観)が死んでしまうってこと。
そして生まれ変わった土星が示すのは、新しい「枠」 であって、自分の太陽が走るレールになる。
太陽エネルギーを燃やすには
太陽エネルギーが燃える、ってのは積極的に生きるってこと。どンな風に?は太陽サインを読む。どの分野で?はハウスを読む。
これもあくまで素材としてのキーワードだから、自分の経験、人生に照らし合わせて組み込んでいけばいい。
あくまでも、「組み込む」のがワタシ側で、ホロスコープは確認作業のツール。
太陽期はこれまで育てられてきた月(感情)、水星(知性)、金星(感性)の経験をまとめて、これから進んでいくべき方向を「自分で」考えることがテーマ。このテーマに真剣に向き合うことが、太陽を燃やすことになる。
自分の太陽を読んでみると
- エネルギーの動く向き
私の場合、太陽は射手座。牡羊座から始まる12のサインのうち9番目のサイン。
奇数のサインは外向きのエネルギー(陽)、偶数のサインは内向きのエネルギー(陰)。射手座は外に目を向ける奇数のサイン。
- エネルギーの性質
射手座は火。上に上にのぼる、向上心。直感とか、自分の中から出てきた精神的なモノが原動力。
- エネルギーの動き
射手座は柔軟宮のサインだから、外の世界に合わせて変化する。外の状況、相手の出方によって火力が変わってくる。
- 度数から見るサインの勢い
360度のホロスコープのうち、30度ずつ割り当てられたサインが12個。同じ射手座でも0度から始まる最初の方と30度に近づく後半になるとちょっと雰囲気が変わってくる。
0〜15度の前半はそのサインの性質を身につけようとフレッシュな勢いがあるし、後半15〜30度は身につけたサインの性質を実践してみようという姿勢になる。
私の太陽は射手座の最後の度数、30度。次のサインであるやぎ座をかなり意識しつつ、射手座らしさを出しきろうとする。
更に細かく見るのに面白いのが、サビアンシンボル 。360度の全度数、360個のイメージをそれぞれ一言で言い表したものがサビアンシンボル 。
射手座30度は「法王」。射手座の精神性(=火)を学び、教える(学ぶことは変わること、つまり柔軟宮)姿。法王という集団のトップに立つことで、ちょっとやぎ座らしさも取り入れてたり。
学ぶこととそれをシェアすることが私の生き方のテーマ!じゃあそれをどの分野で実践していくか…のヒントが、太陽があるハウスになる。
- 太陽があるハウス
私は1ハウスに太陽がある。法王の学びの対象は自分自身?「自分らしさ」を探求するなんともエゴイスティックな太陽(笑)
- 太陽と他の天体の関係
天体同士が織りなす角度(=アスペクト)は、天体同士がどんな風にエネルギーを混ぜていくかを表している。
私の太陽は月と150度。全く噛み合わない度数!(笑)こうありたいという自分像(=太陽1ハウス)と、気持ちの赴くままに趣味を楽しみたい(=月5ハウス)との折り合いをつけていくのに努力が必要。
太陽、土星、天王星と0度。0度は天体同士のエネルギーが混ざり合って強め合うアスペクト。
天王星エネルギーは普遍的な世界観を持ち込む。天王星の言う「普遍性」ってのは、特定の社会や組織のローカルルール、特定の時代で共有する常識を超えて「未来的な視点」からやってくる意識。だから外から見れば「変わってる」とか「反社会的」にも見られるようなこと。
太陽と天王星が0度の人は
従属したり迎合することが死ぬほど嫌い
だそうで。(笑)
土星と太陽0度の関係は前の記事にも書いたけど、「ストイック」だったり「自己完結型」だったり。
3つの合(=0度のアスペクト)をどう捉えたらいいのか、土星と天王星の関係で分かりやすい説明がないかな〜と探してる時に見つけたブログ↓
https://www.google.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/familyfarmar/entry-12404448754.html
土星×天王星の世代的エネルギーの方向性に、太陽(自分自身の方向性)が乗っかってるってイメージすればいいのかな!
それにしても、独自路線かつ自己完結型の1ハウス太陽って、なんとも孤独で頑固なニンゲンな感じ。
プラス、ちょっと気になるのは11ハウスの冥王星とピッタシカンカン45度のアスペクトがあること。
45度の解釈はイマイチピンとこないけど…
冥王星は「人智を超えた未知のパワー」。異界との接点。11ハウスは未来を作り出すために人が集まる場、交流、人脈。
まとめ
太陽以外の天体もこんな感じでサインを分解して見ていくと雰囲気が掴めるよ!

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ちなみにタイトルの「太陽は希望や夢を託す方向性」、この占星術の教科書的な本からの引用。ステキな表現だなー!
基本を網羅したこの本、内容が濃すぎてなかなか消化できない。面白すぎる!