わわわ・・・プレゼント、届きましたよ!!!!

Beneath the Moon: Fairy Tales, Myths, and Divine Stories from Around the World
- 作者:Yoshitani, Yoshi
- 発売日: 2020/09/01
- メディア: ハードカバー
ハードカバーのフルカラー・・・なんて、なんて、なんて贅沢なアートワーク・・・
世界中のおとぎばなし、神話そして神聖な物語がんぎゅぎゅーーっと詰まった一冊です。デザインにくぎ付け。表紙に選ばれたのは日本人ならピンとくる、「月」にまつわる不思議なおとぎばなし(日本最古の物語)。
知っている物語も、知らないものも、名前だけ聞いたことあるなってハナシも、いろんな生き物や神様、登場人物の名前・・・時間も空間も次元も超えて、どこまでも「旅」が楽しめる本だぁぁ!!!
作者は日本とアメリカ両方のルーツを持つアーティストさん。アジアな香りもアフリカの彩もヨーロッパの繊細さも全部全部表現できちゃってる美しさ。なんと、これタロットのデザインになってるんです。カードデッキは別売りだけど、私この本があればもう満足。大満足。
物語のエッセンスとかキーワードがうまいことタロットの1枚1枚にあてがわれてて・・・本にはタロットについては触れてないんだけど、「これカップの3かな」とか「あ、きっとこれHigh Priestessだわ!」とか推測しながら読むのもイトオカシ。
本と言えば最近読んだ、稲垣先生の本たち。
三十八億年に及ぶとされる悠久の生命の歴史の中では、最終的に生き残ったのは常に敗者のほうであった。そして、その敗者たちによって、生命の歴史が作られてきたのである。じつに不思議なことに滅び去っていったのは強者である勝者たちだったのだ。
私たちは、その進化の先にある末裔である。言わば敗者の中の敗者なのである。
生命の基本構造といえばDNAなんだけど、これ、タンパク質で稼働するらしい。でも、タンパク質をつくるレシピはDNAの中にあるんだって。DNAはタンパク質がないと働けない。タンパク質はDNAがないと作れない。卵が先か、ニワトリが先か・・・?
そんな不思議なDNA、38億年途切れることなく今この瞬間に至る。今この文章を読んでいるあなたがいるってことが、38億年分の祖先の存在の証拠なのだ。
あとおもしろかったこと。
- 酸素ホロコースト(大虐殺)
酸素って、今の生物圏的にはなくてはならないもんだけど、猛毒も猛毒。鉄は錆びるし、細胞は酸化して老いていく。この酸素が急激に増えた(もともと古代の地球は酸素濃度が低かった)背景が、ちょっと未来の地球と相似していそうでブルッとくる。
人間の環境破壊は古代の地球環境に戻ろうとしている、という見方が皮肉で・・・火の鳥の未来編、ナウシカの腐海を思い出したよ。
- 永遠に生き延びるために、生命は「死」を発明した
限りある命を作り出すことで、永遠に命をつなぐことができるようになった。どういうこと??って思ったならぜひ本書を手に取って!!!
さて生命の進化を「子ども⇒大人(成長)」という観点で話してくれるのがコッチの本。だからね、子どもに関わる人にはぜひ読んでほしいのだよ。お父さん、お母さん、流行に左右される育児書より38億年の生命力から学んでみようよって言いたい。
「子ども」が「小さい大人」じゃなくて「子ども」という段階を生命のステップのなかにわざわざ準備していることに、意味がないわけないだろう。
カブトムシが最初からカブトムシの姿じゃないのも、カエルがオタマジャクシなのも、その期間にやるべき大切なことがあるから。幼虫の食害を避けるために「早く大人に成長させる成分」を分泌する植物のハナシがおもしろかったなぁ。
毒で幼虫に直接ダメージを与えるよりも、圧倒的にヤツらを駆逐できる術が、それなのだ。ワレワレ人間は、子どもを早く大人にしようとしていないか・・・??
こっちは視点をかえてビジネスってテーマでまとめている本。扱ってる事柄は一緒だよ。同じものからでも、子育てに、ビジネスに、哲学に、なんの「学び」にだってできる。それって、とっても「禅」だな~~って思う。
あのね、おとぎばなしとか神話とか物語のすごいところはね、そういうところだと思ってる。
世界に出会うチカラ、というか。物語は、次元を自在に行き来するチカラをつけてくれる。山越え谷超え海の向こうの国を超えて、太古の昔にも未来にも時間を超えて、次元すら超える方法を、リアルな身体(体験)で学べる実はスゴイ方法なんじゃないか。って、割と本気で考えてる。
それでこういうことができたらオモシロソウだな、って。
あれからなにか思いついたかって、なんにもだけど。
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