タロットの「大アルカナ」物語が教えてくれること

 Forest of Enchantment Tarotのブックレットがおもしろかった!

starship.hateblo.jp

 

 ブックスタンドを買ったから、本のレビューが書きやすい♪片手で押さえて、タイプして・・・ってしなくても、すぐ中身を参照できるのがサイコー。

 キッチンカウンターに立ててレシピを見るのにも使える!料理中はスマホ立ててYoutube見てるけど。

 

 

Forest of Enchantment Tarot

Forest of Enchantment Tarot

 

 

ブックレットのコンテンツ

  1. まえがき
  2. イントロダクション
  3. 森の旅:大アルカナ
  4. 森のおはなし:小アルカナ
  5. 森の人々:コートカード
  6. スプレッド紹介
  7. ジャーナル用ページ(ノート)

 

まずカードの分類に胸キュン。タロットって、基本型のウェイト(ライダー)版を元に、いろんなアレンジバージョンが出ているのがおもしろいところ。基本的な分類方法、展開、意味は同じなんだけど、それぞれが「違う切り口」で捉えている。

 

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あえて一点に集中せずに分散してひとつのものをいろんな角度から眺める、ってのが好きだから、こんなにタロットが好きになったのかも。そうやって見えてくる共通項に、源流(真理)がある、って考えるのは射手座的視点なんだろうな。

 

魔法の森を抜ける旅路

さて!このデッキは「魔法の森」という世界観をタロット風に分類すると・・・って切り口。人生の展開、人の成長や葛藤、行動パターンを、「魔法の森を抜ける旅路」になぞらえている

 

タロットには0番から21番に番号を振られた22枚のカードがあって、それが「大アルカナ」と呼ばれているのね。人生の展開を表す、成長の略図的な分類。このデッキではそれを「森の旅路」として描いている。

 

 ウェイト版だと、0番は愚者The Foolで21番が世界The Worldなんだけど、このデッキは「0番 白い雄鹿 The White Hart」に導かれて森の入り口に立って、魔法の森を抜けた最後に「20番 The Wide World」で、森を抜けてブワッと広がる視野で締めくくられてる。

 

雄鹿(ホワイトハート)とまっさらな心(ホワイトHeart)をかけているのがまた洒落てる~!

 

愚者と世界だけでなく、どれもこれも凝ってるもんで・・・このカードの展開を見るだけでも「イイ学び」になるなって思うので、シェアしますよん。あ、公式の日本語訳は知らんので訳語は私の勝手なイメージ。

 

伝統的な名称(ウェイト版)//魔法の森タロットバージョン

 

   0. The Fool 愚者 // The White Hart 白い雄鹿

  1. The Magician 魔術師 // The Enchanter 魔術師
  2. The High Priestess 女教皇 // The Wisewoman 老賢女
  3. The Empress 女帝 // The Green Mother 地母神
  4. The Emperor 皇帝 // The Forest Load 森の王
  5. The Hierophant 教皇 // The Oldest One 森の長老
  6. The Lovers 恋人たち // The Lovers 恋人たち
  7. The Chariot 戦車 // The Faery Wind 妖風
  8. Strength 力 // Strength 力
  9. The Hermit 隠者 // The Hermit 隠者
  10. The Wheel of Fortune 運命の輪 // The Enchanter's Wheel 魔術者の輪
  11. Justice 正義 // The Huntsman 狩人
  12. The Hanged Man 吊るされた男 // The Suspension 宙吊り
  13. Death 死神 // Black Shuck 黒犬
  14. Temperance 節制 // The Forge 鍛冶
  15. The Devil 悪魔 // The Liar 詐欺師
  16. The Tower 塔 // The Folly 廃墟
  17. The Star 星 // Starlight 星明かり
  18. The Moon 月 // Moonlight 月明かり
  19. The Sun 太陽 // Sunlight 日光
  20. Judgment 審判 // The Council of Animals 動物たちの評議会
  21. The World 世界 // The Wide World 広い世界

 

(0)真っ白なハート(Hart雄鹿/Heart心)に従うことで旅の入り口に立つ。

(1)魔法の森を研究する魔術師に出会う。さぁ、魔法で何をつくる?どこに向かう?なにができる?

(2)どっちに進む?老賢女は静かに直感と導きに耳と心を傾ける。

(3)愛と慈しみを惜しむことなく注いでくれる大地の母。愛しい我が子の未来を信じて育む力。自然の恵みと豊かさを味わう。

(4)森の父なる存在、に謁見する。魔法の森の支配者は、リーダーシップの在り方を示してくれる。

(5)森のすべての物語を記憶する者、長老さまにこの旅で必要な智恵を授けてもらう。歴史や伝承の持つチカラ、受け継ぐことの大切さを知る。

(6)あなたとだから、できること。あなたがいるから、できること。のチカラに燃え上がる!

(7)妖精たちが戦争をおっぱじめるらしい・・・森に吹き抜ける魔力に満ちた。妖精たちの進路が、自分の行きたい方向とは限らないけど、この風に乗れば想像できないくらい遠くに吹き飛んでいけそうだ。

(8)かつて森に迷い込んだ赤い頭巾の少女が、今もこの森でオオカミとともに暮らしている。私たちの知ってる物語の筋書きとはちょっと違うふたり(一人と一匹)は、自分を信じる強さを、恐怖に打ち勝つ勇気を、試練に向き合うチカラを教えてくれる。

(9)穴蔵にひっそりと孤独に暮らすアナグマを訪ねる。物静かに、じっと考え込む彼がそのドアを開けてくれるのは、物事の本質について学ぼうという姿勢を持つものにだけ。

(10)は魔法。動くときは動くし、止めようと思って止めることなんてできない。よろこびも、悲しみも、悲劇も、喜劇も。それ自体に意味や説明を割り当てられるものではないと知る。

(11)狩人は森のバランスを保つ森の弁護人。狩人は、自分の行動、動機、言葉が信じるに足るものかどうかを眺めている。

(12)松の木の琥珀に自らの有限の命、肉体を封じ込めた魔術師は、身体の自由を捨てることで真の自由を手にした。重力も時間も、なにも彼を制限しない。次のステージ、新しく生まれ変わる瞬間にむけて、何もかもを捨てて待つべき時があると学ぶ。

(13)そして命の終わりを告げるブラックシャック(死の番犬)に出会う。いや、最初から黒犬はいたんだけど、今やっとその存在に気付いただけ。黒犬は有限の時間を思い出させてくれる。無駄にしてはいけない、と。本当に必要なものはなにか、優先すべきものはなにか、もはやいらなくなったものは、捨て置くべきものはなにか?

(14)ドワーフたちが魔法の剣をつくる鍛冶場に着く。大地、風、火、水の力を絶妙な加減で融合してたたき上げられる剣。バランスの大切さ、力加減、配合について学ぶ。

(15)甘美な声で魅力的な提案を持ちかけてくれる紳士に出会う。いや、彼は詐欺師。こちらの望み、ほしいもの、すべて手に取るように彼には分っている。これは誘惑だ。

(16)かつて大富豪が建てた巨大な建造物が森の奥に朽ち果てている。数歩下がってこの廃墟をご覧。あなたがつくりあげてきたもの、価値があると思い込んでいたものの末路を。

(17)樹冠からのぞく星明かり。森のエルフたちが歌っている。「祇園精舎の鐘の音、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす」ってなもんで。星は無限の時、悠久のまなざしを歌にして届けてくれる。それは希望の光。

(18)に酔ったウサギたちが踊り狂っている。あぁ、でも私たちの現実だと思っている生活も夢に過ぎず、この気が違っているウサギと大差ないのかもしれない。何が見えていて、何が見えてないのか?それすらもわからなくなる。

(19)夜が明けて、新しい一日が始まる喜びに満ちた森。夜の幻もすっかり晴れて、笛吹が小鳥と合奏する。なんだかいいことが起こる気がする。期待と希望と幸運に満ちた旅を続けよう。

(21)この森の旅は、何を意味していたんだろう?それとも意味すらなかったのか?これまで何を学んできて、どう成長できたのか?目の前に集まってきた森の動物たちが、出口を前にして最後の審判を下す。彼らの目をごまかすことなんてできない。今、自分自身という真実に向き合う準備が整った。

(22)動物たちが最後に導いてくれたのは、森の出口。森を抜ける出口は、かつて踏み込んだ森の入り口だった。白い雄鹿(ホワイトハート)が立っている。この旅を通して得た魔法は森を抜けても解けはしない、と教えてくれる。ずっと遠くまで見渡せる新しい世界が目の前に広がっている。きっと新しい出会い、魔法、困難がこの先にもある。

 

これが22枚の大アルカナの示す「ステップ」や「段階」直面しているステージね。どのタロットもこの展開はほぼ同じだと思う。

 

 

森で起こる様々な「物語」

78枚のカードのうち、大アルカナじゃないほうが小アルカナ。具体的な出来事、感情や行動、思考の在り方を細分化したもの。4つのスート(分類)があって、それぞれ1~10のステップで描かれている。

 

タロット4つの伝統的スート//魔法の森スート

Wands ワンド(棒)// Spells 呪文

Cups カップ(杯)// Visions ビジョン

Swords ソード(剣)// Challenges 挑戦

Pentacles ペンタクル(金貨)// Boons 賜り物

 

タロットのの4つのスートは、占星術の4元素に対応している。

 

Spells(呪文)=火

行動、意志、自信、変容、勇気、カリスマ

Visions(ビジョン)=水

情動、欲望、愛、スピリチュアルな理解、直感、夢

Challenges(挑戦)=風

争い、戦略、知性、頭の回転、サバイバル

Boons(賜り物)=地

現実的なもの、豊かさ、守護、癒し、一般的な善きもの

 

このデッキのブックレットがおもしろいのが、小アルカナを1~10のステップ別に分類していること。数字(展開の順序)の意味もベンキョーできてオモシロイ。

 

 

これも濃密だから、次の記事にまとめて書こう!!

 

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