わたしたちの世界の起源は、時間的・空間的に数百万光年も彼方の出来事ではない。また、わたしたちがもはやいかなる痕跡も見いだせない空間にあるのでもない。
それはまさにいまここにある。
世界の起源は季節的・周期的に繰り返されては、存在するあらゆるものと同様に凋落していく。
起源は物質でも基礎でもなく、大地にのみあるのでも、大気にのみあるのでもない。むしろそれは両者の中間部分にある。
まだまだ蟹座太陽のシーズン。
ルーツ(起源)は根であり「葉」であると、コッチャは申す。いやむしろ、葉こそがすべての起源だと。
植物の生物学的進化の意味じゃなくてね。
葉の役割をマジマジと見つめてみれば、そのあり方は宇宙の「起源」につながるぞよ、ってハナシ。
「起源」ってやつはニンゲンの「内部」から引っ張り出せるもんじゃない。それは外側に、野外(自然の中)にあるから。
起源は安定したものでもなければ、祖先伝来のものでもない。並外れた大きな天体でもなければ、神や巨人族でもない。起源は一つしかないわけでもない。
わたしたちの世界の起源とは、実は葉のことだ。それらは脆弱でもろく、しかしながら厳しい季節を乗り越えた後に復活し再生できるものでもある。
靴下の裏と表がひっくり返るような、視点の転換がオモシロイ!!!
静かにゆっくり読みたいから、なかなか読書時間が取れずに全然進んでない本。