月と火星と蟹座のハナシ

フロイトエディプス・コンプレックス占星術切りしてて、そうかそうかと腹落ちしたこと。

 

潜在的な(無意識に沈みこんだ)恐怖。いのちの居場所を失う恐怖。恐れ(月)からスタートする地球ライフ。

 

ああ、そうか。

人はみんなマイナスからのスタートなんだ。

不安や恐怖からいのちが始まる。のほほんと安心しきって満ち足りた状態ではない。赤ちゃんってそうだよ。「助けて!(空腹、不快感、恐怖)」を必死に発信して、し続けて、それに対するフィードバックをもとに「安心」とか「心地よさ」を学んでいく。

 

占星術で0歳から始まる最初の天体が月なのは、そういうことだ。

月のキーワードは「安心」と「不安」両方あるけど、不安ありきの安心ってことだ。不安や不快感から地球ライフの最初の実感が始まって、そこから快適さだとか喜びを見いだしていく。

 

そう思うと、赤ちゃんとの関わりで大切なのはいかに脳や身体の発達を早く成長させるかじゃなく、いかに不快感や不安を取り除いて善のフィードバックを与えてあげるかってことになるな。

 

この世界は怖くない。

私は安心して生きることが許されている。

 

心地よさ、生きることを無条件に受け入れられる安心感を学ぶのが月の年齢域ってこと。

自分が生きることに「意味」も「条件」も不要。助けて!しか言えずに(それすら上手く伝えられないんだけど)眠ることも食べることも何もかも下手くそな赤ちゃんが、それでも「産まれてきてくれてありがとう」って迎え入れてもらう経験、これがいのちの土台になる。

 

starship.hateblo.jp

 

月の軌道の段階で言えば、「生きる」ことに理由や理屈も、喜びや感動的な原動力も、目的意識ややりがいも、必要ない。それはおいおい水星や金星、太陽の軌道で付け加えていくこと。

 

根本的に、生きることに条件なんてなくて、ただ「生きていること(生存)」「この世に命の根を張ること(安全の維持)」が重要なんだわ。

 

オトナになった今でも、月の軌道は自分の最奥にある。

最奥の軌道は自分じゃ自覚できないけど、そこに何らかの方法でアクセスすることで軌道修正ができる、ってのが精神療法、フロイトの発見した無意識へのアプローチ。

 

ただ生き延びることすらできない最弱の自分。

必死に助けを求めることでしか世界と接点を持てない自分。

 

そんな自分こそが、最も愛される存在だってこと。

いのちの根元的な部分、なにより尊い存在だってこと。

 

 

不安と恐怖から地球ライフが始まる。

いのちの根元は純ネガティブなパワーだった。

この仮説はポジティブ信仰の人たちには受け入れがたいだろうなって思う。でもすごくおもしろい説だし、我ながら良い発想だとひとりフムフムしてたら・・・

 

 

続きを読み進めて発見した、フロイトのコトバ。

誕生という行為は、はじめて経験する不安だ。

よって、不安の根元であり原型である。

なんだよ!やっぱり先人は偉大だな。凡人の私が思い付くことなんて、当然もう既出ってわけでした(^-^ゞ

 

それにしても

誕生=不安の原型

って部分は月というより火星案件だな!

 

天体の年齢域は月でスタートするけども、私は「誕生の瞬間、月の入り口には火星がある」と考えてる。(これは誰も言ってるの聞いたことないから、きっと新説になるはず!!笑)

 

ホロスコープの円環で地球ライフの現場を表すハウス、その最初の「始まり」を示すポイントが1ハウス起点のAsc。地平線と黄道の軌道との接点。

太陽(=生命力を注ぎ込むエネルギー源)が、最初に地上に光を差し込むフィールド。光射すその瞬間、その境界線が「誕生」を象徴するAsc。

 

光射すってことは、その手前は光なき世界だったってこと。1ハウスが生者の世界の始まりであるなら12ハウスは死者の世界。

 

生者の世界、始まりのフィールド1ハウスを象徴するサインが牡羊座

牡羊座の支配星が、火星。

 

生まれる前の暗闇、胎内の12ハウスは究極の安全圏。

そこに個としての「私」はいなくて、母と一体化して守られてる状態。原初の海に漂い、35億年の生命の記憶に(もしかしたらもっと先の、地球や宇宙の星の記憶に)まだ繋がってる状態。

 

12ハウスと1ハウスの境界線で、へその緒をパチンと切って「私」を分離、誕生させるハサミが火星なんじゃないか?

 

産まれるって、ものすごいエネルギーが発揮される。母は出産の凄まじさを体感するわけだけど、赤子だって命がけであの狭い産道をくぐり抜けてくる。頭蓋骨を変形させながら!

 

その爆発的なパワーは、やっぱ火星だと思うんだ。

押し出すチカラ、現実を動かすチカラ。

 

月と火星が裏表にあるって目で見ると、「怒りは二次感情」ってことも納得。怒りの裏には不安とか恐れとか、認めたくないもの押し出したいものがある。

 

 

フロイトのハナシに戻ってみると・・・

人間を動かすチカラ、基本的な本能は「性エネルギー(リビドー)」と「攻撃性(タナトス)」だって言ってるわけで。月は性(生命力を維持しようとする本能って意味での性)、火星がタナトスにあたるんじゃないかな。

 

 

さてさて赤子との暮らしが始まって実感するのは、ホルモンバランスにもろに影響を受ける感情(笑) どれだけ「頭じゃわかっちゃいても」心の部分が反応しちゃうんだよね。

 

産後ガルガル期(母猫のごとく攻撃的になる)だとか、上の子可愛くない症候群だとか・・・

 

ニンゲン、頭で生きてるわけじゃねーんだな、と強く強く思い知る。

 

ここでも発見する、愛情と攻撃性は裏返しだってこと。

赤子を守りたい本能が、ひっくり返せば攻撃性になる。有名なホルモンがオキシトシン。愛情ホルモンといわれて、愛おしさだとか癒しを感じるホルモン。と、同時に・・・外部の驚異に対する攻撃性を高めるほるもんでもある。

月と火星を象徴するかのような働き・・・!

 

オキシトシン占星術でキャラクタライズするなら、蟹座の火星じゃなかろーか。月の支配星であり、母性の象徴、居場所を守るために動く活動宮のサイン。

 

 

そしてこの記事を書いているタイミングで、「そういえばもうすぐ火星が蟹座に入室する特徴的な星回りだった!!」と気づく。これは途中でギブアップせずに(そういう下書きがいくつもある)書ききらねば、とせっせと記事をしあげにかかっておりますぞ。

 

 

蟹座的な攻撃性ってのは、排他性にあるんじゃないか、と思う。

母性と言えばユングの言うグレートマザーのアーキタイプを思い浮かべるから、囲いこむ性質、呑み込む性質が結び付くんだけども。その逆の、排他性。退けようとするチカラ。

 

BOOK CAFEそらふね『昔話の深層』 - STAR SHIP☆星読み航海図より

 

ウチとソトを分ける。守るべきものをハッキリさせるために線引きするような性質、「排他性」こそ注目ポイントなんじゃないか。

 

そしてこの愛と憎しみを生むオキシトシンが、ホモサピエンスを進化させ社会をここまで発達させた「つながるチカラ」であり、同時に戦争や差別、痛ましい歴史を生んだ「凶器」にもなったなんじゃないか、ってのが・・・あの本でも書いてあったっけ!!

 

 

火星蟹座期に向けて読んでおきたい一冊。

そんな時間がねぇ!って人は、ぜひぜひnoteの紹介記事だけでも!!

↓↓↓

note.com

 

例えば過激な陰謀論者はそのほとんどが「善意で」行動を起こし、敵認定した対象を攻撃する。子育て世帯の自然派ママ、肉食反対の血気盛んなベジタリアン、彼らも蟹座火星的エネルギー(オキシトシン)に突き動かされていると思うと、納得。

愛情と攻撃性(排他性)は裏返し。

 

それ自体は責めるべきもんじゃない。

でも悲劇を繰り返さないためには、蟹座の火星に振り回されちゃいけない

 

蟹座の「感情を映しとる水の性質」に注意が必要。

 

戦争を過激に進めるのは、正義感や正当性(思想、イデオロギー)だけじゃなく、愛情でもある。大切な人、大切なもの、場所を守りたいという気持ちが敵を生む。ルトガー・ブレグマンは「共感は私たちの寛大さを損なう」と言う。犠牲者に共感するほど、敵をひとまとめに「敵」とみなすからだ。

 

BOOK CAFEそらふね『Humankind希望の歴史~人類が善き未来をつくるための18章~』|珠楽(tamarack)とと子|note

 

情報が錯綜する双子座の火星シーズンからの、愛情の裏側にある排他性に向き合う蟹座の火星シーズンへ。

 

思考停止した人は、自分を変えようとしない。自分が偏見ゴリラになる(なっている)可能性ってやつを否定する。レッテル張りをする。責任転嫁をする。

 

情報を収集・拡散を「自分抜き」にしている大多数のワレワレは、そうとも知らずに地獄を作る素質がある、ってこと。

 

情報が多いとか悪いとかそういうことじゃなくって。

まず「自分は」どこの誰でどんな経験をしてきてどんな考え方や価値観をもった人間なのか、「自分視点」ありきで情報に向き合おう

 

starship.hateblo.jp

 

 

蟹座のフィールド、4ハウスは足場のハウス。

自分の依って立つ足場。今私はどこに立って、どっちのほうを向いているのか。その発信者はどんな立場から、どんな視点で、どこに向かって語りかけているのか。

双子座の火星シーズンは、ひとつ先のサイン蟹座の「足場」がヒントになっていた。

 

ってことは、次のシーズン私たちが火星エネルギーとうまく付き合うヒントをくれるのが、獅子座なのかもしれない。

 

「みんなにとって良いこと」を個人にプッシュするのは危険だってこと。それが例え善意や愛情ゆえの考えであっても。それは全体主義ホロコーストに向かった思想)を引き寄せることを忘れちゃいけない。

 

全体主義

みんなの「イイネ!」がひとりひとりの「イイネ!」より優先されるべきって考え方。ひとりひとりは全員、みんなという共同体のために存在している。

 

自分の立ち位置、所属先(蟹座フィールド)からスタートするんじゃなくて、自分自身がどんなニンゲンなのか、どんな偏見やカタヨリを持ったニンゲンなのか、自覚することからスタートする。

獅子座は、蟹座の殻からはみだしたカタヨリです。

 

 

そんなわけで、火星が移動する前に!!走り書きリリース、でした!