「責任」のハナシから・・・
「責任をとれ!」「どう責任をとってくれるんだ!」って決め台詞は、責任なんかとれっこないって前提で、「お前を許さんぞ」って宣言として使われているって内田せんせが書いてたことも、思い出した。
「『責任』なんて本当は誰にもとることはできない」という前提を踏まえたうえで、でも、だからこそ「裁き(正義)」が必要になるんだよ、ってふうにハナシが展開する。
正義の起源は「共感」と「愛」にある。
生身の人間の苦しみを目の当たりにしたときの、「これはあんまりだ」という想い、共感が正義を駆動する。
ひとつ気を付けないといけないのは、見たこともない知らない人の苦しみのイメージに共感して、会ったことのない知らない人に罰を与えようとするのは、やめておいたほうがいい。
ろくなことにならない。
そういえば、Justice(正義)は天秤座に対応するカードだ。
天秤座の支配星は、金星。愛の星じゃあないか。
公平さと感情は相いれないもののようなイメージがあるけど、そうじゃないのかもしれない。感情に飲み込まれたり流されたりするのはイケないけど、感情にも敬意を払いつつ、それを客観的に捉えようとする「関心」が必要なのかも。
感情に敬意を払いつつ関心を示す態度が「共感」。
天秤座は7ハウス、他者との関係性を強く意識するサイン。
そして7ハウスは1ハウスと対になるハウス。自分の存在(1ハウス)と他人の存在(7ハウス)を繋ぐラインってのは、存在の根拠を与え合うライン。
自分と相手が両輪になって生まれるエネルギーの循環が、生命力。
生命力を生み出すか、減殺させるか、は他者とどうかかわるかが担っているってこと。寿命にもクオリティオブライフにもガチに関わってくるってことは、科学的にもリサーチされてる。
共感がエネルギーを循環させてすごいチカラを生むってのは、ここに書いた通り。
自分に責任を持つ「正義感」を持ちたいね。それは愛と共感を起源に持つ正義。政治とか外人とか環境とか風潮に文句言うのはヤなのよ。誰かを仮想的に仕立てあげるやり方は、もうイイよお腹いっぱい。
強烈な義憤のエネルギーをくすぶらせることなく、循環させることが私のオトナとして生きるための目標。
「許すことは、囚人を自由にすることだ」と、神学者のルイス・B・スメデスは書いている。「そして、その囚人が自分だったことに気づくことだ」
「責任」「正義」ときて、次は「ゆるすこと」がテーマかな!!(笑)